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映画評「マルクス・エンゲルス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー=ドイツ合作映画 監督ラウール・ペック ネタバレあり 一昨年カール・マルクス「資本論」を40年の念願叶って読み終えたが、彼の著作を初めて読んだのは盟友フリードリッヒ・エンゲルスとの共著に当たる「共産党宣言」(1848年)である。それほど昔のことではない。 一言で言…
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映画評「皆殺し無頼」

☆☆★(5点/10点満点中) 1966年イタリア映画 監督ロモーロ・グエリエリ ネタバレあり イタリアに出稼ぎに出たアメリカ俳優マーク・ダモン主演のマカロニ・ウェスタン第二弾。 映画サイトで典型的なマカロニという評を読んだが、必ずしもそうとは言い切れない。典型的なマカロニが残酷味を売りにしているのに対し、残酷味を眼目とし…
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映画評「マンハント」(2017年)

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年中国=香港合作映画 監督ジョン・ウー ネタバレあり 何と高倉健主演の無国籍アクション大作「君よ憤怒の河を渉れ」(1976年)の中国版リメイクである。と言っても舞台は日本で、日本人配役も珍しいほど豪華。日本側が資本提供していないのが不思議なくらいだ。 大阪。国村隼が社長を務める大手製…
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映画評「無伴奏」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年日本映画 監督・矢崎仁司 ネタバレあり 小池真理子の同名の半自伝小説を映画化した文芸映画である。 学生運動たけなわの1969年の仙台。高校3年生の野間響子(成海璃子)はノンポリのくせに時流に乗って制服廃止闘争委員会を友人二人と発足、町に出て東北大学生のグループに紛れ込んだりもする。…
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映画評「マーシャル 法廷を変えた男」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督レジナルド・ハドリン ネタバレあり 今世紀に入ってアメリカのドラマ映画の半分くらい占めるのではないかと思わせるくらい実話ものが多い。これはアメリカのインテリには知っている人も多いであろうアメリカ合衆国で初めて最高裁判事となった黒人サーグッド・マーシャルの若き日を描く伝記…
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映画評「マザー!」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ダーレン・アロノフスキー ネタバレあり ジェニファー・ローレンス主演であれば未公開でも観る。  彼女が主演する作品は女性が孤軍奮闘する“ジェニファー・ローレンスもの”というジャンルを形成しているから、本作もタイトルからそんな感じかと思いきや、殆ど意味不明の展開に終始する…
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映画評「目撃者 闇の中の瞳」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年台湾映画 監督チェン・ウェイハオ ネタバレあり 台湾で話題になったサスペンスということで観たが、二転三転するというその中身がインチキばかり。それがインチキでないと言うなら登場人物の頭の中を疑うしかない。がっかりしたなあ。 親しい自動車修理屋から自分の車が事故車と知った若い新聞記者カイ…
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映画評「めぐり逢い」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1957年アメリカ映画 監督レオ・マッケリー ネタバレあり 過去に少なくとも2回は観ているが、2回の場合は今回が初めての完全版鑑賞となるだろう。もし3回観ていれば、2回目の完全版鑑賞になる。後者の可能性が高い。 米国の富豪令嬢ネヴァ・パタースンとの結婚が決まり祖国のイタリアから船で渡米する…
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映画評「女神の見えざる手」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督ジョン・マッデン ネタバレあり 大衆映画としては今年一番の面白さ。 さて、映画特に洋画を見るお楽しみとしては職業紹介ということがあるが、本作はロビイストの活動に特化している。ロビイストが出て来る映画は何本か見たことがあるが、真っ向からの主題となった作品は初めて…
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映画評「マイティ・ソー バトルロイヤル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=オーストラリア合作映画 監督タイカ・ワイティティ ネタバレあり シリーズ第3弾。 大体においてこのシリーズがマーヴェル・コミックスにおいて唯一(?)の二次創作であることを知らないか、全く触れない人ばかりなのにがっかり。  オリジナルは昔読んだことのある北欧神話の「エッダ…
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映画評「メアリと魔女の花」(地上波放映版)

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・米林宏昌 ネタバレあり スタジオジブリから独立した米林宏昌が英国の閨秀作家メアリー・スチュワートの小説を映画化したアニメ作品。 スタジオジブリほどの権威がな(く恐らく要請もな)いので、エンディング・ロールを含めて完全ノーカット放映とされるスタジオジブリ作品と違ってカ…
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映画評「マクファーランド-栄光への疾走-」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督ニキ・カーロ ネタバレあり バスケット・ボールが扱われる「コーチ・カーター」は黒人コーチに黒人生徒、ダンスが扱われる「レッスン!」は白人コーチに黒人生徒(だったと思う)、そしてクロス・カントリーが扱われる本作は白人コーチにヒスパニック生徒という違いがあるだけで内容は殆ど…
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映画評「皆さま、ごきげんよう」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年フランス映画 監督オタール・イオセリアーニ ネタバレあり オタール・イオセリアーニは、内容的にはギャグのないジャック・タチ、或いはジャン・ルノワールという風に感じていたが、今回は少し違う。ブラックなお笑いで構成される内容はルイス・ブニュエル、タッチは「トリュフォーの思春期」辺りの天真爛漫…
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映画評「ミックス。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・石川淳一 ネタバレあり アイドル系の役者が主演する青春映画は何を見ても似たり寄ったりなので食指が動かないが、スポーツがテーマであれば積極的に見ておきたい。恐らくここ半世紀で現在日本が最強時代を迎えている卓球がテーマである。 母親のスパルタが嫌でその死を以ってリタイア…
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映画評「密偵」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年韓国映画 監督キム・ジウン ネタバレあり 1920年代日本統治時代の朝鮮半島が舞台だから、日本無謬論者は面白く思わないだろうが、この程度の内容で文句を言うようでは映画を観る資格がない。 日本からの独立を目指す過激派組織“義烈団”が資金集めの為に上海由来の陶器を売り買いしている。日…
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映画評「もういちど愛して」

☆☆★(5点/10点満点中) 1971年フランス=イタリア合作映画 監督ジャック・ドレー ネタバレあり アラン・ドロンが自ら製作し、元妻ナタリー・ドロンと共演したフランス映画らしいコメディー。 妻ナタリーが死んだと思って神父に転じた元音楽家アランが、酒場を経営するジュリアン・ギオマールから彼女は生きていて自分と結婚してい…
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映画評「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年フランス映画 監督マイウェン ネタバレあり ある時期以降フランスの恋愛映画は口論が目立つようになった。元来ロマンスが嫌いではない僕も、そういうタイプを【面倒くさいお話】と呼び、余り好まない。本作は典型的な【面倒くさいお話】である。 スキーで靭帯を負傷した女性弁護士エマニュエル・ベル…
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映画評「無限の住人」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・三池崇史 ネタバレあり 今月(2018年5月)三本目の時代劇である。三池崇史にも飽きてきたし、観るつもりはなかったが、「忍びの国」が余りにお粗末だったので、口直しになるかもしれないと思い、観てみた。原作は、例によって作者の名前も作品名も知らない、沙村広明という漫画家の時代…
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映画評「真昼の用心棒」

☆☆★(5点/10点満点中) 1966年イタリア映画 監督ルチオ・フルチ ネタバレあり 70年代の初め中学生の時にTVで観た。お話はすっかり忘れていたので、初鑑賞にも等しい。 流れ者となっていたフランコ・ネロが、実家の知人から「村に戻れ」という手紙を受け取る。帰ってみると実家は牧場主ジョン・M・ダグラス(ジュセッペ・アッ…
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映画評「武曲 MUKOKU」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・熊切和嘉 ネタバレあり 藤沢周の小説を熊切和嘉が映画化した純文学映画である。 非情にまで剣道を強いる師匠たる父親・小林薫を憎む余り木刀で父親を打ち込み植物状態にした綾野剛は、罪悪感から酒に溺れている。高校の剣道部で指導している住職・柄本明は、部員がとっちめようと連れ…
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映画評「未来よ こんにちは」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年フランス=ドイツ合作映画 監督ミア・ハンセン=ラブ ネタバレあり 哲学教諭が主人公ではあるし、哲学に疎い日本人に受けないのはむべなるかな、という作品である。 高校で哲学を教えている初老の女性教諭イザベル・ユペールは、学校のストに遭っても颯爽と授業を始める格好良さを誇るが、認知症が入…
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映画評「緑はよみがえる」

☆☆★(5点/10点満点中) 2014年イタリア映画 監督エルマンノ・オルミ ネタバレあり 「木靴の樹」(1978年)で圧倒的なインパクトを残したエルマンノ・オルミの76分ほどの小品。 第一次大戦中、雪の降り積もる高原でオーストリアと対峙しているイタリア軍の小隊が、現場の状況を知らず机の上で作戦を立てているだけの司令部の…
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映画評「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年イタリア映画 監督ガブリエーレ・マイネッティ ネタバレあり 「鋼鉄ジーグ」というのは永井豪原作のTVアニメで、イタリアで大人気を博したのだという。日本では1975年から76年にかけての放映ということで、僕は既にコミック(元来余り読まず)やTVアニメを卒業していた時期だが、それでもそんな番…
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映画評「モヒカン故郷に帰る」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・沖田修一 ネタバレあり 沖田修一監督については、「キツツキと雨」を有名な「南極料理人」や「横道世之介」より買っている。いずれにしてもゆったりとしたテンポのうちにユーモアを醸成するのを得意とする監督である。 ヘヴィメタル・バンドのボーカルをしているモヒカン頭の松田龍平…
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映画評「マインド・ゲーム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2004年日本映画 監督・湯浅政明 ネタバレあり 森見登美彦の小説をアニメ化した「夜は短し歩けよ乙女」がなかなか興味深かったので、監督・湯浅政明のこの旧作を観みることにした。原作はバロン西のコミック。しかし、この監督、「夜は短し歩けよ乙女」を見ても解るように、独自のアート志向があって原作と関係なく…
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映画評「未来を花束にして」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年イギリス=フランス合作映画 監督セイラ・ガブロン ネタバレあり ベーベルの「婦人論」は19世紀後半における女性の酷い環境を綴ったもので、内容は推して知るべしのところも多いが、近代欧州といえどもまだ封建時代の名残があり、男尊女卑という点では江戸末期から明治初めの日本と大して変わらないと思わ…
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映画評「ムーンライト」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督バリー・ジェンキンズ ネタバレあり アカデミー賞の趣味も大分変ってきて、「ハクソー・リッジ」「ラ・ラ・ランド」ではなく「ムーンライト」が作品賞を獲得した。1990年代以前に限れば「マーティ」(1955年)の地味さが目立つが、昨今は以前に比べると華美・地味に受賞要因の差…
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映画評「モアナと伝説の海」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督ロン・クレメンツ、ジョン・マスカー ネタバレあり ディズニー・アニメとしては「アナと雪の女王」の南洋姉妹編とも位置付けたい作品。  反面、作者の志向は大分違って、評価は米日ともに本作の方が僅かに高いくらいだが、日本での興行成績は「アナ」の四分の一に過ぎない。それでも、…
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映画評「メッセージ」(2016年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督ドニ・ヴィルヌーヴ ネタバレあり 今まで全くつまらない作品のないドニ・ヴィルヌーヴの作品ということで、観る前からブルーレイに落として保存版にしてしまった。それがずばり正解で、実に面白い。ありそうでなかった着想だからである。 ある日突然12機のUFOが同時多発的に…
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映画評「マン・ダウン 戦士の約束」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督ディート・モンティエル 重要なネタバレあり 髭を蓄えたホームレス風の男シャイア・ラブーフが少年チャーリー・ショットウェル君を救うのがプロローグ。続いて、上官ゲイリー・オールドマンに彼が遭遇もしくは起こしたある“事件”について色々訊かれる場面に繋がれ、そこから定石通りに回…
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