テーマ:山田洋次

映画評「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」

☆☆☆★(7点/10点満点中)2018年日本映画 監督・山田洋次ネタバレあり 山田洋次監督のシリーズ第3弾は、前作の時に既に指摘したように成瀬巳喜男の戦前を代表する秀作「妻よ薔薇のやうに」(1935年・鑑賞済)の題名をそのまま戴いている。内容的には殆ど関係ない。(追記)但し、主婦が家を出て夫が迎えに行く設定は成瀬戦後の秀作「めし」(1…
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映画評「故郷」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり “ふるさと”と読ませる。山田洋次監督の“民子”シリーズ(?)の第2作である。第1作の「家族」は何回か観ているか、本作は40年ぶりくらいの2回目に過ぎない。TVには余り出て来ないのだ。 瀬戸内海の小島に住む精一(井川比佐志)は、妻の民子(倍賞…
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映画評「家族」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1970年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 山田洋次シリーズ。  「家族はつらいよ2」の次は・・・と、当初はNHKが先日放映した「故郷」を再鑑賞しようと思ったが、やはりその原点である「家族」を先に観ておいた方が後々良いと思い、こちらへ選んだ。3回目か4回目の鑑賞。 長崎の伊王島に…
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映画評「家族はつらいよ2」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり このシリーズの原型は「東京家族」であり、必然的に小津安二郎の「東京物語」と関連づけられる。そして来月公開予定の第3作では何と成瀬巳喜男の「妻よ薔薇のように」からタイトルを戴いている。内容は関連が深いか否か解らないが、少なくとも題名を使って、ドラマ…
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映画評「家族はつらいよ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 山田洋次久しぶりの喜劇はなかなか好調である。 「東京家族」の出演者を再起用し設定を応用した内容で、退職してやっとのんびりできると思った熟年夫・橋爪功が、長年連れ添った妻・吉行和子から離婚を提示されて大慌て。特にまずいことをした記憶はないが、…
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映画評「母と暮せば」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 井上ひさしの戯曲「父と暮せば」の男女を逆転させたお話。生前井上氏はこうした設定の戯曲を考えていたらしいが、実現する前に亡くなり、彼に代わってここ十年ほど戦争絡みの作品が多い山田洋次監督が実現した形である。 長崎に原爆が投下されて丁度3年後、…
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映画評「小さいおうち」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2013年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 中島京子女史の同名直木賞受賞作を山田洋次監督が映画化したドラマ。 大学生の健史(妻夫木聡)が亡くなった大叔母タキ(倍賞千恵子)の自叙伝を託される。元々彼が書けと勧めたものだ。昭和十年ごろ山形から上京した後或る中流階級一家の女中として過ごした…
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映画評「同胞」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1975年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 「同胞」と書いて“はらから”と読む。39年前この映画で憶えた。 1970年代「男はつらいよ」シリーズの合間に山田洋次監督は「家族」「故郷」といった地方の家族を描いた秀作を作っていた。  本作も家族こそ直接のテーマではないが、若者が都会へ出…
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映画評「東京家族」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2013年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 実は、今日母の二番目の弟である叔父さんの葬式であった。 山田洋次監督が挑戦した「東京物語」平成版。Allcinema等の紹介記事には“モチーフに”と書かれているが、登場人物の名は殆ど同じであるし、アウトラインも同じだから、事実上のリメイクで…
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映画評「息子」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1991年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 三國連太郎死す。90歳だから仕方がないが、ずっと現役だっただけにやはり惜しい。しかし、デビュー作「善魔」(1951年)での、余りに早口で些か頼りない演技を観る限り邦画界有数の俳優になると予感・予言した方は少ないだろう。二十余年前に深く感銘した山…
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映画評「京都太秦物語」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2010年日本映画 監督・山田洋次、阿部勉 ネタバレあり 高校の修学旅行で関西に行った時本当に行きたかったのは太秦だった。当然候補地には入っていず、色々な寺院を回るに留まったのは言うまでもない。 で、本作は山田洋次監督が彼の作品で助監督を何作か務めたことのある阿部勉と共同で監督し、補助スタッ…
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映画評「遥かなる山の呼び声」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1980年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 山田洋次が「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)の3年後に作った姉妹編とでも言うべき人情ドラマで、僕自身は30年ぶり二回目の鑑賞となり、結構忘れている部分があった。 題名から解るように彼が若い頃食い入って観たに違いない「シェーン」をモ…
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映画評「幸福の黄色いハンカチ」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1977年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり この映画の場合「幸福」は「しあわせ」と読む。 アメリカ版リメイクの「イエロー・ハンカチーフ」を観たが、比較せずに観ればそれなりに楽しめるもののどうも上手さが足りず物足りないので、ご本尊様を拝むことに致しました。観た順番とは逆にこちらを先…
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映画評「おとうと」(2010年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2010年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 山田洋次監督としては「十五才 学校Ⅳ」以来10年ぶりになる現代劇。 吉永小百合は東京で薬局を営んでおり、夫が亡くなった時小学生だった娘・蒼井優の結婚式の日を遂に迎える。長年消息のなかった弟・笑福亭鶴瓶がそこに現れて悪い酒癖を発揮して披露宴を…
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映画評「霧の旗」(1965年版)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 山口百恵主演でも映画化された松本清張の同名ミステリーの最初の映画化で、脚本は橋本忍。監督は橋本と共同で「ゼロの焦点」や「砂の器」を脚色した経験のある山田洋次。この作品以降は喜劇と一般ドラマばかりを作ることになる山田監督だが、カット割りが絶妙で繋ぎ…
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映画評「母べえ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2007年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 黒澤明作品のスクリプターだった野上照代の自伝的小説を山田洋次が映像化した反戦映画である。 昭和15年、不穏な空気が漂う時代の東京、父と母、長女と次女の四人から成る野上家は、戦争反対をその著書の中で唱えた為に作家の父親・滋(坂東三津五郎)…
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映画評「武士の一分」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2006年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 松竹史上最大のヒットをしたと言うのだから解説をするまでもないだろうが、キムタクこと木村拓哉の人気の凄さを思い知らされる。普段TVしか見ない女性たちを呼び込んだのであろう。純粋な映画ファンにしてみれば、山田洋次が藤沢周平の時代小説に取り組んだ3作目…
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映画評「馬鹿が戦車でやって来る」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 山田洋次「馬鹿」シリーズの第三作だが、小傑作と言うべし。少なくともこの時代の山田作品は単独脚本のほうが面白く、「運が良けりゃ」を含めた一連の作品の中でハナ肇のあくの強さが一番上手く使われた佳編。  戦車は【タンク】と読む。 とある海で船頭…
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映画評「いいかげん馬鹿」

☆☆★(5点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 山田洋次がハナ肇主演で作った「馬鹿」シリーズの第二作で、これだけが今回初鑑賞。 戦中の昭和19年、8歳くらいの少女・弓子が瀬戸内海の小島に疎開する。彼女を可愛がったのは心根は優しい暴れん坊少年・安吉だが、彼を拾って育てた漁師・源吉(花澤徳衛)…
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映画評「馬鹿まるだし」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 藤原審爾の小説「庭にひともと白木蓮」を山田洋次が映画化したコメディーで、結果的に「馬鹿」シリーズ第一作となった。「馬鹿」シリーズは第二作「いいかげん馬鹿」だけが未見。 昭和23、4年頃、瀬戸内海の町のある寺にシベリア復員兵の風来坊・松本安五郎…
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映画評「運が良けりゃ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1966年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 「たそがれ清兵衛」が山田洋次の初の時代劇であるという紹介は全く嘘で、実は本作が最初の時代劇。尤も、そうした紹介は侍を主人公にした本格時代劇という意味と解釈したとも解釈できるので目くじらを立てるほどでもない。 「付け馬」「黄金餅」などの古典落語…
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映画評「隠し剣 鬼の爪」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2004年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 山田洋次監督による藤沢周平の時代小説の映画化第二弾。 舞台は前作「たそがれ清兵衛」と同じ庄内は海坂藩(うなさかはん=架空)、時代は幕末、安政四、五年(1857,8年)から文久元年(1861年)にかけてである。 下級武士・片桐宗蔵(永瀬…
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映画評「たそがれ清兵衛」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2002年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 2003年映画鑑賞メモより。 山田洋次監督の初めての時代劇として注目を集めた話題作だが、見事な秀作である。 舞台となるのは現在の山形県に当たる庄内海坂藩(恐らく鶴岡藩を想定)。  下級武士・清兵衛(真田広之)は労咳(=肺結核)で妻…
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映画評「男はつらいよ 寅次郎紅の花」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1995年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。 シリーズ第48作。いよいよ寅さんとお別れである。  また、本シリーズ全てを任されてきた撮影監督の高羽哲夫が本作を…
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映画評「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1994年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。 シリーズ第47作。残すところ後一つとなりました。 満男が靴会社に就職して半年経った頃一度は柴又に舞い戻った寅…
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映画評「男はつらいよ 寅次郎の縁談」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1993年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。 シリーズ第46作。 大学4回生になった満男が就職活動を展開するが尽く不採用、嫌気が差して家出してしまう。 …
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映画評「男はつらいよ 寅次郎の青春」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1992年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。 シリーズ第45作は【ごくみシリーズ】最終作。 宮崎で商売をしていて理容師をしている美人・蝶子(風吹ジュン)と…
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映画評「男はつらいよ 寅次郎の告白」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1991年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。 シリーズ第44作はゴクミ・シリーズ第3作。前二作より寅さんの出番が多く、古くからのファンとしては嬉しい。 ま…
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映画評「男はつらいよ 寅次郎の休日」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1990年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。 シリーズ第43作は、所謂ゴクミ・シリーズ第2弾。 父(寺尾聡)を探しに泉(後藤久美子)が東京を訪れるが、既に退…
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映画評「男はつらいよ ぼくの伯父さん」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1989年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。 シリーズ第42作は、45作まで続く【ごくみシリーズ】第1作であり、ここから最終作まで実質的な主人公は満男(吉岡秀隆…
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