テーマ:市川崑

映画評「雪之丞変化」(1963年版)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1963年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 三上於莵吉の人気時代小説の7回目、現在のところ最後の映画化である。その他、TVで3度の映像化がある。 以前観た記憶があるが、2年前に小説を読んでいるので、ストーリーがすんなり入って来る。勿論和田夏十脚本、市川崑監督のコンビなので解り難いはずも…
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映画評「鍵」(1959年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1959年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 10年ほど前に谷崎潤一郎の原作を読んだ。非常に面白いものの読みにくいスタイルであった。それより15年ほど前にこの市川崑の映画版も相当興味深く観た記憶がある。今なら小学生でも観られそうであるが、公開当時は成人映画に指定されたようである。 古美術…
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映画評「どら平太」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2000年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 新作に観るに値する作品がなく二日続けて再鑑賞でお茶を濁す。  しかし、格別のお気に入りを別にすると、僕の再鑑賞の基準は「20年以上経ってから」であるから、14年前に公開された本作では少々時期尚早。ついこの間観た感さえある。ブルーレイには腐るほども…
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映画評「東京オリンピック」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・市川崑 2013年度最後の鑑賞作品。2020年のオリンピックが東京に決まったことを受け、かつ、2014年が1964年より50年ということを背景にした年末の放映なのであろう。1980年代に一度観ている。 しかし、保守的な政治家の妙な動きに利用されている感があったので、…
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映画評「プーサン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1953年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 漫画家・横山泰三の名前は先年亡くなったばかりで辛うじて知っているが、市川崑監督の本作とは結び付かなかった。僕より一回りくらい年上の方ならこの題名でピンと来る方が多いのだろうねえ。 税務署員・藤原釜足の家に間借りしている、今で言えばゼミナール…
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映画評「私は二歳」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1962年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 才人・市川崑監督の異色作。キネマ旬報1位の作品にしては現在の評価は余り高くないし、僕も30年ほど前映画館で観た時は才気を認めつつもやや辛口の評価をした記憶があるが、現在の心境に照らしてみると「さすがだな」と思う部分が多い。 まずは赤ん坊の主観…
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映画評「おとうと」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1960年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 明治・大正期の大文豪幸田露伴の娘幸田文の同名自伝的小説を水木洋子が脚色、市川崑が映像化した文芸映画の名作。Wikipediaは怠慢も甚だしいことに、映像化としてTV版しか載せていない。 映画は明確に時代を示していない(と思う)。1904(…
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映画評「炎上」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1958年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 1950年に起きた金閣寺放火事件を元に書かれた三島由紀夫の小説「金閣寺」を和田夏十が脚色、市川崑が映像化した秀作である。映画では聚閣寺と名称を変えられている。 聚閣舎利殿の美しさに傾倒していた父親(浜村純)が亡くなって息子の吾市(市川雷蔵…
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映画評「ユメ十夜」

☆☆★(5点/10点満点中) 2007年日本映画 監督・実相寺昭雄、市川崑、清水崇、山下敦弘、ほか ネタバレあり 黒澤明の「夢」を観た時僕は全く夏目漱石のオムニバス小説集「夢十夜」を思い出さなかった。漱石ファンとして不覚であった。本作はその「夢十夜」をベースに10人の監督により作られたオムニバス映画である。  同作が発表され…
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映画評「満員電車」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1957年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 市川崑は何でもこなす器用な監督でコミカルな感覚にも優れていたが、本作は岡本喜八もかくやと思われるドタバタ・ブラック・コメディーである。細君・和田夏十との共同脚本。 一流大学を出てビール会社に入り寮暮らしを始めた青年・川口浩は十年一日の如き毎日に…
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映画評「犬神家の一族」(2006年版)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2006年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 市川崑死す。 3月にWOWOWに出るのが分っていたので、今回の緊急追悼放送を観たものか悩みに悩んだ。内容的にカットもあるし、映画の価値を激減させるCMにより、作者が大事にしているリズムも呼吸もぶち壊されてしまうからである。結局、完全版は後日W…
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映画評「愛ふたたび」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1971年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 「個人教授」のヒットで1972年くらいまで日本限定の人気スターになったルノー・ヴェルレーを東宝が招いて作った恋愛映画。そこそこ評判が良かったのか東宝は小川知子共演でもう一本「恋の夏」という作品を作ったが、そちらの記憶は全くない。 脚本は詩人の谷…
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映画評「細雪」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1983年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 谷崎潤一郎が戦中から戦後にかけて発表した大長編の8度目の映像化、3度目の映画化で、本作が決定打となったせいか、その後は一度も映像化されていない。 大坂船場の豪商蒔岡家の四人姉妹、鶴子・幸子・雪子・妙子の人生行路の物語で、次女・幸子(佐久間…
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映画評「若い人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1952年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 石坂洋次郎の代表作はやはり「青い山脈」と「若い人」ということになろうが、戦前の代表作たる「若い人」の二度目の映画化で、監督は若き市川崑。1952年当時全く評判になっていないものの、予想外になかなか楽しめた。 北海道のミッション系スクール、若い…
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映画評「太平洋ひとりぼっち」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1963年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり ミケランジェロ・アントニオーニが亡くなったばかりなので、「太陽はひとりぼっち」と思われた人には御免なさい。全く関係のない裕ちゃんです。 「太陽の季節」や「狂った果実」の映像感覚は高く評価しているが、石原裕次郎の主演作品は余り食指が動かない。し…
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映画評「天河伝説殺人事件」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1991年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 市川崑が金田一耕助シリーズを打ち止めにした時残念な思いをした僕は、内田康夫が生み出した素人探偵・浅見光彦を主人公にした本作にかなりゴキゲンになった。明らかに同シリーズのファンを意識して作られた作品だからである。 能衣装業者が東京の街中で毒…
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映画評「病院坂の首縊りの家」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1979年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 市川崑監督=石坂浩二主演による金田一耕助シリーズ第5作(リメイクを別にすると最終作)。 舞台は昭和26年だから前作「女王蜂」より1年前である。  今回のプロローグは異色で、何と原作者・横溝正史自身が推理小説家として出演して、アメリカへ骨休めに…
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映画評「女王蜂」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1978年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 市川崑監督=石坂浩二主演による金田一耕助シリーズ第4作。 昭和7年、伊豆天城は月琴の里にある旧家・大道寺家の屋敷で、令嬢・琴絵(萩尾みどり)の婚約者が密室で殺害される。現場にいた琴絵が犯人と思われるが、関係者の手で自殺に偽装され、彼女は未婚で娘…
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映画評「獄門島」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1977年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 市川崑監督=石坂浩二主演の金田一耕助シリーズ第3作。 昭和21年、瀬戸内海に浮ぶ獄門島で本鬼頭(鬼頭本家)と分鬼頭(鬼頭分家)の間がお家騒動でややこしいことになっているが、出征していた本鬼頭の長男が復員船で死亡、分鬼頭の長男が生還するという報…
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映画評「犬神家の一族」(1976年版)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1976年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 申し訳ございません。現在公開中のものではありません。 現在リメイクが公開中ということで観賞。 終戦直後から横溝正史は映画化されるようになったが、横溝が今日の知名度を持つようになったきっかけを作ったのは角川書店である。しかし、それを一般に…
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映画評「悪魔の手毬唄」(1977年版)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1977年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 「犬神家の一族」のリメイク版公開に合せて地上波放映されていたので、三度目だが観てみた。CMでの中断はいかんともしがたいものの、実力の片鱗は勿論確認できる。 横溝正史の金田一耕助シリーズは、戦後GHQが【時代劇禁止令】を出して時代劇が作れなくな…
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映画評「おはん」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1984年日本映画 監督・市川崑 ネタバレあり 宇野千代の代表作たる同名小説を市川崑が映像化した秀作。再鑑賞作品。 はっきりした年代は分からないが恐らくは大正時代、関西地方のとある町で古道具屋を細々と営んでいる幸吉(石坂浩二)は芸者おかよ(大原麗子)と懇ろになった為何の落ち度もない妻おはん…
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