テーマ:映画 た行

映画評「食べる女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・生野慈朗 ネタバレあり これも小説(筒井ともみ)の映画化ということで見たのだが、また空振り気味。 古書店経営で雑文書きの女性小泉今日子の許には様々な女性が集まって来る。  同世代は料理店経営の鈴木京香で、彼女から外国女性シャーロット・ケイト・フォックスに間貸しを頼…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more

映画評「止められるか、俺たちを」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 俄然注目される監督になった白石和彌が、一時師事した若松孝二の若き日を取り上げた青春ドラマである。若松プロを設立した若松監督本人ではなく、彼の周りに集う若者たち特に若い女性・吉積めぐみ(門脇麦)の駆け抜けていった青春像を描く。 1969年。フ…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「体操しようよ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・菊池健雄 ネタバレあり 主人公は38年勤めて定年退職ということだから多分60歳なのだろう。僕は現在ほぼ同世代であるので、シネフィル的な分析をすると特にな~んということない作品と言うべきなのだが、共感したり身に染みるところが多く、★一つがとこ余分に進呈する。同時に、演ずる草…
トラックバック:0
コメント:19

続きを読むread more

映画評「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」

☆☆☆★(7点/10点満点中)2018年日本映画 監督・山田洋次ネタバレあり 山田洋次監督のシリーズ第3弾は、前作の時に既に指摘したように成瀬巳喜男の戦前を代表する秀作「妻よ薔薇のやうに」(1935年・鑑賞済)の題名をそのまま戴いている。内容的には殆ど関係ない。(追記)但し、主婦が家を出て夫が迎えに行く設定は成瀬戦後の秀作「めし」(1…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「タイヨウのうた」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2006年日本映画 監督・小泉徳宏 ネタバレあり 時代劇がアメリカでリメイクされるのは珍しくないが、実に珍しくも日本の難病ものがアメリカでリメイクされたと聞き、急遽オリジナルに相当するこちらを先に観ることにした。実はこのオリジナルにも香港映画「つきせぬ思い」(1993年)という本歌があるそうだ。難…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ダリダ~あまい囁き~」 

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督リサ・アズエロス ネタバレあり 今60歳以上の洋楽ファンの方なら少なからぬ人がダリダの「あまい囁き」を憶えているだろう。アラン・ドロンの台詞入りで日本でも結構売れたのだった。あれからほぼ半世紀。少年だった僕もすっかり昔を懐かしんで涙する年になった。しかし、そうですか、ダ…
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

映画評「大脱獄」(1970年)

☆☆★(5点/10点満点中) 1970年アメリカ映画 監督ジョゼフ・L・マンキーウィッツ ネタバレあり 観たような記憶もあるが、お話を全く憶えていないところを見ると観ていないのだろう。三日前の「五人の軍隊」でも似たコメントを書きましたな。題名からは解りにくいものの、西部劇である。 カーク・ダグラスが悪党数名と組んで西部の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ダークサイド」

☆★(3点/10点満点中) 2018年カナダ=アメリカ合作映画 監督ティム・ハンター ネタバレあり ニコラス・ケイジ主演映画シリーズ第2弾。日本では昨日の「ヒューマン・ハンター」より多少評判が良いようであるが、新味不足が致命的であっても「ヒューマン・ハンター」がお話として恰好になっていたのに対し、本作はお話としての体を成してい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「タクシー運転手~約束は海を越えて~」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督チャン・フン ネタバレあり 2007年製作の韓国映画に「光州5・18」という実話ものがある。タクシー運転手の視点でほぼ無垢と言って良い人々が大量に全斗煥少将(後の大統領)の軍隊に殺された光州事件を見るという内容で、別の人物であるが、本作が扱うのもまたタクシー運転手の眼を通し…
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

映画評「弾丸を噛め」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1975年アメリカ映画 監督リチャード・ブルックス ネタバレあり 大学生だった40年くらい前観た時より楽しめた。既に大ベテランだったリチャード・ブルックスが自らの脚本を映像に移した20世紀初頭を舞台にした西部劇のヴァリエーションである。サファリ・ラリーの西部劇版みたいなお話。 苛酷な西部を…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

映画評「タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑」

☆☆★(5点/10点満点中) 2009年アメリカ映画 監督フランチェスカ・グレゴリーニ、タチアナ・フォン・フュルステンバーグ ネタバレあり Allcinemaでは(未)は付いていないが、本邦では映画祭で公開されただけなので、例によって当ブログでは本邦劇場未公開扱いとする。ご贔屓にしているルーニー・マーラが主演なので観てみた。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「DISTANCE/ディスタンス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2001年日本映画 監督・是枝裕和 ネタバレあり 是枝裕和の一つのスタンスとして実際にあった出来事をヒントに物語を作るというのがあるが、その嚆矢となったのが第3作に当たる本作らしい。作家として著しい進境を遂げたと思う「誰も知らない」(2004年)で、近作「万引き家族」と続く。とりあえず、お話。 …
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「探偵はBARにいる3」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・吉田照幸 ネタバレあり 東直己のハードボイルド小説の映画化シリーズ第3弾。日本人はそもそもハードボイルド小説を碌に読まないだろうし、ハードボイルド映画の愛好家も限られているから、僕のようにハードボイルドとして見るのは少数で、コミカルで人情的なミステリーとして見る方が大半で…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

映画評「デスノート Light up the NEW world」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年日本映画 監督・佐藤信介 ネタバレあり シリーズ第二作から10年ぶりの第三作、スピンオフを含めても8年ぶりの第四作だが、流れの速い時代にあって、出し遅れた証文のような感じで余り感興が湧かない。脚本のレベルが特に第二作より落ち、監督の佐藤信介の力量も馬力のある金子修介には及ばないところも目…
トラックバック:3
コメント:0

続きを読むread more

映画評「太陽の王子 ホルスの大冒険」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1968年日本映画 監督・高畑勲 ネタバレあり 宮崎駿や高畑勲が関わっている作品として題名は良く知っているが、若い頃は避けてきたアニメだけに実際に観るのは初めて。 病弱な父親と人里離れた場所で暮らす少年ホルス(声:大方斐紗子)が巨大な岩男の体から刺さった剣を抜き、岩男から“その剣を鍛え使い…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

映画評「冷たい晩餐」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督オーレン・ムーヴァーマン ネタバレあり <カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018>という映画祭で公開されたドラマ。僕の分類では未公開映画になる。 ヘルマン・コッホの原作は一種のミステリーでベストセラーだそうだが、映画化された本作からはその実力の片鱗…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「デッドプール2」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督デーヴィッド・リーチ ネタバレあり マーヴェル・コミックスの異端作品映画化第2弾。 敵に愛するヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)を殺され絶望するデッドプールことウェイド(ライアン・レイノルズ)が、ミュータント孤児院での暮らしに大いなる憤りを覚えてテロを起こした少…
トラックバック:6
コメント:0

続きを読むread more

映画評「蝶の眠り」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年韓国=日本合作映画 監督チョン・ジェウン ネタバレあり アイドル時代から中山美穂には余り関心がなかったし、韓国との合作ということでさほど気乗りがしなかったのだが、それでもコミックを映画化した青春恋愛映画よりは楽しめるのではないかと思い観てみた。実際その通りで、1990年代後半に日本に韓国…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「トレイン・ミッション」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=フランス合作映画 監督ジャウマ・コレット=セラ ネタバレあり ジャウマ・コレット=セラ監督とリーアム・ニースン主演コンビの作品としては「フライト・ゲーム」に準ずる内容で、より極限状況性が高い飛行機からそれほどでもない列車に変わっただけという感じ。 保険会社を突然首になった…
トラックバック:5
コメント:0

続きを読むread more

映画評「長江 愛の詩」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年中国映画 監督ヤン・チャオ ネタバレあり 中国映画に「長江哀歌」(2007年)という秀作があり、あの映画の長江も美しかったが、本作の画面も引けを取らない。しかし、本作は内容把握が大変難しい。タイプとしてはアンドレイ・タルコフスキーに通ずる晦渋さであるが、本作は色々と理解の助けとなる要素を…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

映画評「タバコ・ロード」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1941年アメリカ映画 監督ジョン・フォード ネタバレあり 面白い偶然があったもので、アースキン・コールドウェルの小説「タバコ・ロード」を読み終える寸前、理由があってあるところにしまっておいた保存済みブルーレイをチェックしていたらその映画化であるこの作品が出て来た。録画していたことすら忘れていた…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「デトロイト」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督キャスリン・ビグロー ネタバレあり 1967年、レコード会社モータウンに所属するアーティストが一番活躍していた時代のデトロイトが舞台の実話。 当時白人と黒人の軋轢が激しくなり、白人が中核を握るデトロイト市警察が黒人が営む違法酒場を摘発、これに怒った黒人市民が警察…
トラックバック:4
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ちはやふる-結び-」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・小泉徳宏 ネタバレあり 前作「-下の句-」で終わったかと思っていたらもう一本ありました。 前作から1年半くらい経って瑞沢高校かるた部の綾瀬千早(広瀬すず)らは3年生として新学期を迎え、新入部員獲得に奮闘するが、結局部長の真島太一(野村周平)目当ての全くの初心者・花…
トラックバック:4
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ダウンサイズ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=ノルウェー合作映画 監督アレクサンダー・ペイン ネタバレあり アレクサンダー・ペインという監督は飄々とした作風で日本でもなかなか評価が高い。日本人にはコミカルなところもあるけれどコメディーとは言えない、と受け止められていると思う。しかし、それは笑劇(ファース)と喜劇(コメディー…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「ダウン・バイ・ロー」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1986年アメリカ=西ドイツ合作映画 監督ジム・ジャームッシュ ネタバレあり 日本初紹介作「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984年)の、小説で言えば段落ごとにブラック・アウトを使う場面の繋ぎとその呼吸に吃驚した若手監督ジム・ジャームッシュの次作ということで期待して観たが、これがまたまた…
トラックバック:1
コメント:23

続きを読むread more

映画評「散り行く花」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1919年アメリカ映画 監督D・W・グリフィス ネタバレあり 映画史上重要な監督を十人選べと言われれば、僕はまずD・W・グリフィスを挙げる。長編映画の語り方や構成を最初に完成の域まで持ってきたと思われるからである。本ブルグではまだ最重要作品「イントレランス」(1916年)を挙げていないが、8月に…
トラックバック:4
コメント:6

続きを読むread more

映画評「デカメロン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1971年イタリア=フランス=西ドイツ合作映画 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ ネタバレあり ピエル・パオロ・パゾリーニは本作で艶笑文学の映画化に取り掛かってから運命の歯車が狂い始めたと勝手に思っている。エロ系列という枠では同じ括りに入る遺作「ソドムの市」(1975年)の出演者に殺されたのも、作…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「月と雷」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・安藤尋 ネタバレあり 人気女性作家の中でも角田光代は純文学寄りと思うが、何故か映画界にも割合人気がある。 20年ほど前の幼女の時に母親に出て行かれ、比較的最近父親に死なれたスーパー店員・泰子(初音映莉子)は、幼馴染の智(高良健吾)の唐突の出現にショックを受ける。何と…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

映画評「東京暮色」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1957年日本映画 監督・小津安二郎 ネタバレあり この小津安二郎作品は、前作「早春」(1956年)に続いてまたまた異色作である。とりあえず梗概から始めよう。 銀行のお偉方・笠智衆が帰宅すると、長女・原節子が一人娘を連れて来宅している。大学で講師をしている夫に愛想をつかして出て来、暫く帰ら…
トラックバック:1
コメント:4

続きを読むread more

映画評「ダブル/フェイス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=イギリス合作映画 監督ジョナサン・ベイカー ネタバレあり 子守が雇い主を困らせるという内容が、1991年の「ゆりかごを揺らす手」に似ている。厳密には日本未公開映画扱いになるニコラス・ケイジ主演映画だが、実際にはケイジ君は脇役でござる。 流産を繰り返し、他人の卵子を使ってや…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more