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映画評「罪と女王」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年デンマーク=スウェーデン合作映画 監督マイ・エル=トーキー ネタバレあり ミヒャエル・ハネケの「ファニー・ゲーム」(僕が観たのはリメイクのみ)程ではないにしても、後味が相当悪いので、余り良い点を指定する気になれない。後味が悪いだけで低い点にするほど青臭くはないわけで、人間を見る上で納得で…
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映画評「チィファの手紙」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年中国映画 監督・岩井俊二 ネタバレあり たまげたなあ、岩井俊二が昨年強いロマンティシズムで陶酔させてくれた「ラストレター」の前に自分の原作を中国でも映画化していたとは! しかし、事前にそれを知っていたため最初から比較するつもりで観たわけで、それが良かったのか悪かったのか。少なくとも驚き…
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映画評「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」

☆☆(4点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・深川栄洋 ネタバレあり 中山七里のミステリー・サスペンスの映画化。今月(8月)観た日本製サスペンスはいずれもダメだった。面白くなる可能性が一番あったのは本作だけに、がっかり度も一番大きい。 子供の110番により父親が謎の医者と看護婦に安楽死させられる事件が発覚する。 …
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映画評「鉄道運転士の花束」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年セルビア=クロアチア合作映画 監督ミロシュ・ラドヴィッチ ネタバレあり セルビアとクロアチアの合作作品。タイトルからは伺い知れないが、ブラック・コメディーである。 引退を考えているベテランの鉄道運転士イリヤ(ラザル・リストフスキー)は、数十人の男女を轢き殺してい、壮絶な報告に耐え切…
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映画評「デ・パルマ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督ノア・バウムバック、ジェイク・パルトロー ネタバレあり 映画監督をめぐるドキュメンタリーは近年なかなかに隆盛しているが、本作は映画のインタビュー・ドキュメンタリーとしては変わり種と言っても良いのかもしれない。  と言うのも、通常は他人が監督についてあれこれと語るのだが…
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映画評「太陽は動かない」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・羽住英一郎 ネタバレあり どちらかと言えば純文学作家である吉田修一の同名小説の映画化。映画化されたものは大衆的サスペンスであり、原作も純文学ではなさそうである。  しかし、この映画も例によって日本のサスペンス映画の悪い癖が出てサスペンスの純度が低く、余り面白くない。佐藤…
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映画評「罪の声」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・土井裕泰 ネタバレあり グリコ・森永事件に着想を得て書かれたことが一目瞭然の塩田武士の小説を映画化したミステリー。監督がTV畑の印象が強い土井裕泰と聞くと映画ファンはがっかりするかもしれないが、なかなかがっちり映画化している。 テーラー店の青年店主・星野源が偶然1…
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映画評「チア・アップ!」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス合作映画 監督ザラ・ヘイズ ネタバレあり 高齢者が何か思い切ったことをやるというのは「最高の人生の見つけ方」(2007年)以来一ジャンルを形成しつつあるが、本作もそれに沿った内容。 末期ガンを患う元教師ダイアン・キートンが都会の住居を去って、ある町にある老人ばかり…
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映画評「ディック・ロングなぜ死んだのか?」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ダニエル・シャイナート ネタバレあり タイトル通りの内容を扱ったブラック・コメディーである。日本人には面白味が解らないところがあるし、アメリカ人でも品の良い方は眉をひそめるかもしれない。IMDbでは、後者を主たる理由とする 6.3 という平均得点なのかもしれない。 …
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映画評「トスカーナの幸せレシピ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年イタリア=ブラジル合作映画 監督フランチェスコ・ファラスキ ネタバレあり 悪い内容ではない。しかし、つまらない。その最大要因は発端が5カ月前に観た「だれもが愛しいチャンピオン」と全く同じだからである。 実力ある人物が短気が災いして軽い暴力事件を起こし、服役の代わりに障碍者グループを…
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映画評「太陽の中の対決」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1967年アメリカ映画 監督マーティン・リット ネタバレあり 十代で一度、ある程度の年齢になって一度観ているので、都合三回目と思う。それほど良い出来でもないのに観るのは、やはり今の映画が本質的に面白くないからだろう。1960年代以前の映画は、現在の映画と並べると、昔より星を増やしたくなる。 …
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映画評「ドロステのはてで僕ら」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・山口淳太 ネタバレあり 若者たちが歴史(と言っても個人的なことなのだが)を変えないように努力するタイムマシンものの傑作「サマータイムマシン・ブルース」(2005年)を生み出した劇団【ヨーロッパ企画】が演劇の映画化ではなく、オリジナルの映画として作ったという点が興味。また…
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映画評「TENET テネット」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年アメリカ=イギリス合作映画 監督クリストファー・ノーラン ネタバレあり 文字通り時間がどんどん逆行して展開する映画「メメント」(2000年)を出世作とするクリストファー・ノーランとしては、自身頗る興味のあるテーマに再び取り組んだと言えましょう。しかし、何故か「メメント」に言及する人が少…
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映画評「瀧の白糸」(1933年版)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1933年日本映画 監督・溝口健二 ネタバレあり 泉鏡花の同名戯曲を溝口健二が映画化したサイレント映画。1980年代以来の再鑑賞。衛星放送を録画したものを保存してあるが、今回はプライムビデオで観た。 江戸時代の風俗もまだ残る文明開化の明治半ば。水芸人として一世を風靡する滝の白糸こと水島友(…
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映画評「乳房よ永遠なれ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1955年日本映画 監督・田中絹代 ネタバレあり 田中絹代監督第3作は、夭折した女流歌人・中城ふみ子の後半生を綴った伝記映画の類。主人公以下もじった名前に変えられているので、僕は類とする。原作は若月彰のルポルタージュ。 北海道。碌に仕事もしていないらしい見合い結婚の夫と不仲である主婦・下城…
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映画評「月は上りぬ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1955年日本映画 監督・田中絹代 ネタバレあり 海外特に欧米では監督に進出する女優が少なくなく、グレタ・ガーウィグのようにクリント・イーストウッドのような大物監督になる才能を感じさせる人も出ているのに、日本では極めて少ない。名のある女優で、監督作を何本か発表したのは本作を第2作とする田中絹代く…
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映画評「凸凹猛獣狩」

☆☆(4点/10点満点中) 1949年アメリカ映画 監督チャールズ・バートン ネタバレあり バッド・アボットとルー・コステロの凸凹コンビの作品は3本くらい観たことがある。全て凸凹で始まる邦題なので失念して観たものの、実は再鑑賞。物凄く可笑しい若しくは面白いものであれば再鑑賞も厭わないが、この程度では避けたいところで、事前にIM…
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映画評「痴人の愛」(1934年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1934年アメリカ映画 監督ジョン・クロムウェル ネタバレあり サマセット・モームのなかなかに長い自伝的小説「人間の絆」の映画化。 観たことがないと思ってプライムビデオ無料枠で観てみたが、既にIMDbに投票してござった。しかも今回の印象に適う評価ではない。当時の自分を推測するに、モームの原…
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映画評「都会の牙」

☆☆(4点/10点満点中) 1949年アメリカ映画 監督ルドルフ・マテ ネタバレあり プライムビデオ無料枠にて。 いきなり警察に中年男エドマンド・オブライエンが現れ、自分が殺人被害者であると名乗るというアイデアは面白い。死者が語り始める「サンセット大通り」のアイデアをちょっと思い出させるが、あれは叙述の為であった。この作…
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映画評「デッド・ドント・ダイ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=スウェーデン=南アフリカ合作映画 監督ジム・ジャームッシュ ネタバレあり 何作か前に「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(2013年)という吸血鬼映画を作っているので、この手の恐怖映画のパロディー作りにジム・ジャームッシュはかなり興味を持っているのだろう。と言うより上記吸…
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映画評「東京战争戦後秘話」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1970年日本映画 監督・大島渚 ネタバレあり プライムビデオから消える数時間前に鑑賞。 大島渚は苦手な作家であるが、創造的な作家であったとは思う。本作などアンチロマンで、よく解らないが、よく解らないなりに(或いはよく解らないので)面白い。 学生運動の中でも映像を残すことに活動している…
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映画評「地の群れ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1970年日本映画 監督・熊井啓 ネタバレあり プライムビデオの無償ラインアップに発見したので、観てみた。朝観終わり、たまたま図書館に出かける日だったので、予定の本に加えて急遽井上光晴の同名小説を借りて来、本稿の粗稿を書く前に完読した。  映画に解りにくいところがあったからだが、逆に映画を観て…
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映画評「ドミノ 復讐の咆哮」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年デンマーク=フランス=ベルギー=イタリア=オランダ=イギリス=アメリカ合作映画 監督ブライアン・デ・パルマ ネタバレあり WOWOWのパンフレットを眺めるうちブライアン・デ・パルマの名前が目の片隅に入ったので、観ないわけには行かなくなった。彼の名前がなかったら観ることはなかったであろうスリ…
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映画評「だれもが愛しいチャンピオン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年スペイン映画 監督ハビエル・フェセル ネタバレあり 「タッチ・ミー・ノット」に続いて障碍者が出て来る。こちらは知的障碍者オンリーで、しかも、それ自体が主題のようなものである。障碍者の映画が増えているようで、これを観終わった後観ようと思った作品がたまたま二本障碍者が主役だったので、余りこの…
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映画評「とうもろこしの島」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2014年ジョージア=ドイツ=フランス=カザフスタン=チェコ=ハンガリー合作映画 監督ギオルギ・オヴァシュヴィリ ネタバレあり 「みかんの丘」をプライムビデオで観た時に、この作品の名前が目に入った。日本では一緒に上映されることが多かったらしいジョージア製ドラマである。「みかんの丘」同様にアブハジ…
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映画評「デリート・ヒストリー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年フランス=ベルギー合作映画 監督ブノワ・ドレピーヌ、ギュスターヴ・ケルヴェン ネタバレあり 昨日の「タッチ・ミー・ノット」のベルリン映画祭金熊賞受賞同様、本作の銀熊賞も相当疑問である。近年欧州映画祭は映画としての完成度よりテーマ性を重視しすぎているのではないか。 フランス。働いたこ…
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映画評「タッチ・ミー・ノット~ローラと秘密のカウンセリング~」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年ルーマニア=ドイツ=チェコ=ブルガリア=フランス合作映画 監督アディナ・ピンティリエ ネタバレあり WOWOWのベルリン映画祭特集をぼつぼつ観ている。 昨日の4時間近い中国の長尺映画「象は静かに座っている」と表面的な面白さは大して変わらないが、映画祭最高賞を獲ったというルーマニアの新…
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映画評「徳川女系図」

★(1点/10点満点中) 1968年日本映画 監督・石井輝男 ネタバレあり 日本メジャー映画初のポルノ映画だそうである。 日活ロマン・ポルノのように、性に生を見出させる狙い若しくは見出せる結果があるならば一概に否定的になる必要もないと思うが、東映のポルノは本当に趣味が悪い。  石井輝男とすれば、それなりに楽しませてくれ…
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映画評「多十郎殉愛紀」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・中島貞夫 ネタバレあり 任侠映画が苦手なので中島貞夫監督には余り関心がない。20年ぶりの劇映画と言われても感慨は起きないが、今回は時代劇なので興味を持った。多分もう少し早く、時代劇が衰退する前に監督を始めていたら時代劇を撮った人なのだろう。 幕末の京都。親の借金を背…
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映画評「超・少年探偵団NEO BEGINNING」

☆(2点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・芦塚慎太郎 ネタバレあり ミステリー系であれば、つまらなそうと予想されても実写映画である限り、大概観る。しかし、ここまで児戯に等しい内容とは。  児戯に等しいと言ったが、事実上子供向けの作品なのだろうから、当たり前なのかもしれないが、ターゲットと思われる小学高学年から中学生…
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