テーマ:アニメ

映画評「詩季織々」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本=中国合作映画 監督リ・ハオリン ネタバレあり 日本のオムニバス・アニメ映画であるが、舞台はいずれも現代(ほぼ現在)中国である。総監督はリ・ハオリンという人で、個別に第3話の監督もしている。 第一話はイシャオシンが監督した「陽だまりの朝食」。祖母とビーフンを食べたことを良き思い…
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映画評「ジュゼップ 戦場の画家」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年フランス=スペイン=ベルギー合作映画 監督オーレル ネタバレあり 今月WOWOWが特集した世界の秀作アニメシリーズは、不条理な艱難辛苦の人生行路を歩ませられた人々を扱った作品が多い。本作はスペイン出身の画家ジュゼップ・バルトリの伝記アニメだが、これも苦闘の物語である。 ファシズム…
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映画評「ブレッドウィナー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年アイルランド=カナダ=ルクセンブルク=アメリカ合作映画 監督ノラ・トゥーミー ネタバレあり WOWOWの今回のアニメ特集は世界各国の庶民が被る・被った悲劇的な素材をテーマに、暗澹たる気持ちになる作品が三本続いた。今回はタリバンが好き勝手なことをしていた時代の女性の苦難を綴っている。 …
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映画評「FUNAN フナン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー=ルクセンブルク=レユニオン=カンボジア合作映画 監督ドニ・ドゥ ネタバレあり 図式がぐっと単純、かつ、ひどい目に遭う人間の立場が違う以外は、傑作「キリング・フィールド」(1984年)と同工異曲と言って良いアニメ映画である。監督はカンボジア系フランス人のドニ・ドゥ。 …
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映画評「トゥルーノース」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本=インドネシア合作映画 監督・清水ハン栄治 ネタバレあり 珍しくも日本とインドネシアが合作した3DCGアニメ映画である。脚本・監督は清水ハン栄治。 北朝鮮。元在日朝鮮人の翻訳家の父親が家族にも明かされない理由で政治犯として逮捕される。その妻、小学生高学年くらいの息子ヨハンと娘…
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映画評「ジョゼと虎と魚たち」(2020年アニメ版)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督タムラコータロー ネタバレあり 田辺聖子の同名小説は2003年に犬童一心監督により実写映画化され、実感を伴うなかなかの佳作に仕上がっていた。本作はアニメによる再映画化だが、最初に言ってしまうが、実写版にあった社会や人間の汚れた部分は最小限(ほぼないと言って良い)に抑えられ…
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映画評「アナと雪の女王2」(地上波放映版)

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督クリス・バック、ジェニファー・リー ネタバレあり 2014年に社会現象と言われるほど大ヒットしたディズニー・アニメの続編。今回は地上波放映版の吹き替えで観た。  アニメだから原語版に拘る必要性は低いが、ミュージカルの日本語吹き替えは僕は余り良い感触を持っていない。本作…
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映画評「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(地上波放映版)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・外崎春雄 ネタバレあり TVドラマやTVアニメを見ない人種なので、"劇場版"といった角書(つのがき)がつく日本映画は大体において観ないが、本作はコロナ禍の制限下で、或いは、だからこそ日本歴代1位の興行収入を上げた作品なので、TVで無料で見られるとならば、後学の為さすがに観…
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映画評「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督まんきゅう ネタバレあり イラストレーターよこみぞゆりの生み出した不思議なキャラクターたちが活躍するアニメ。 すみっこで過ごすのを好むペンギンや猫、にせつもり(かたつむりのふりをするナメクジ)やと偽とかげ(実は恐竜の生き残り)、とんかつやかきふらいの食べ残しなどのグル…
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映画評「エセルとアーネスト ふたりの物語」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年イギリス=ルクセンブルク合作映画 監督ロジャー・メインウッド ネタバレあり 常連の浅野佑都さんのお薦め作品。 アニメ映画「風が吹くとき」(1986年)の原作者として知られる劇画家レイモンド・ブリッグズが書いた両親の伝記劇画をアニメ化した作品である。監督ロジャー・メインウッドと製作…
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映画評「ペット2」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督クリス・ルノー ネタバレあり 3年前に観た3DCGアニメの続編。  原題通り、人間様の知らないペットの生活を綴るものだが、人間風刺を交えた部分が余り機能したかった第一作より、ペットたちの冒険に特化した本作の方が素直に楽しめる。★一つプラスでござる。 すっかり仲良…
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映画評「アーヤと魔女」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・宮崎吾朗 ネタバレあり 御大宮崎駿が「ハウルの動く城」で取り上げた児童文学者ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童文学のTV映画化。スタジオジブリとしては彼女を扱う二作目となるわけだが、監督は代わって息子の吾朗。海外では劇場公開の予定、日本でもいずれ劇場公開されるのだろうか?…
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映画評「花とアリス殺人事件」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・岩井俊二 ネタバレあり 初期は全く苦手であった岩井俊二監督の印象を刷新した記念的作品が「花とアリス」(2004年)で、日本を代表する女優になった蒼井優を認識したのもかの作品。  本作は、そのヒロインたちである有栖川徹子(声:蒼井優)と荒井花(声:鈴木杏)が親友になる経…
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映画評「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」

☆☆★(5点/10点満点中) 1996年日本映画 監督モンキー・パンチ ネタバレあり シリーズ第6作(放映したWOWOWのカウントでは第5作)。原作者のモンキー・パンチが監督を務めているのが興味深い。コミックの原作者が自作映画化の監督をした例は他にあるのかな?  舞台は架空のズフ国。名前はアフリカっぽいが、雰囲気は南米で…
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映画評「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」

☆☆★(5点/10点満点中) 1995年日本映画 監督・白土武、総監督・伊藤俊也 ネタバレあり Wikipediaは声優陣が全く異なる「風魔一族の陰謀」を第4作としているが、WOWOWは本作を第4作とする。 皆さんもよくご存知で説明はなくもがなだろうが、本作製作中にルパン三世の声を当てる山田康雄が倒れて最終的に亡くなった…
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映画評「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」

☆☆(4点/10点満点中) 1985年日本映画 監督・鈴木清順、吉田しげつぐ ネタバレあり 僕らより若い世代の間では第一作は傑作で、この第三作は駄作であるとする意見が主流のようであるが、そこまでの差はないと思う。同時代的には僕はどちらも☆☆★相当の評価を付けた。しかし、こうして見返してみると、第一作のアヴァンギャルドでシュール…
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映画評「ルパン三世 ルパンVS複製人間」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1978年日本映画 監督・古川惣司 ネタバレあり WOWOWが昨年か一昨年宮崎駿関連で放映した第2作「カリオストロの城」と第4作「風魔一族の陰謀」(曰く付きらしく放映されない)以外の長編映画とTVスペシャル版を特集しているので、特段に愛着があるわけではないものの、折角なので全部録っておくことにした…
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映画評「天気の子」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・新海誠 ネタバレあり 前作「君の名は。」の大ヒットでごく一般の映画ファンにまで知られる存在になった新海誠監督の新作。「君の名は。」では色々理屈をこねて書いたが、今回はさほど理屈をこね廻す気にならない。作品の問題ではなく、3年の間に僕が疲れたようである。 語り手であ…
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映画評「ルパン三世 THE FIRST」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・山崎貴 ネタバレあり 僕は小学生の時にアルセーヌ・ルパン(やや大人っぽいが児童ものの要素も残す池田宣政バージョンが最高。国会図書館に一部あるくらいで、全く利用できないのが現状)に耽溺した人間なので、ルパンと言えば三世ではなくアルセーヌなのである。それでもTVの第一シリーズ…
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映画評「レッドタートル ある島の物語」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年フランス=日本=ベルギー合作映画 監督マイケル・デュドク・ド・ヴィット ネタバレあり 何とスタジオジブリが製作に絡んでいる。製作に絡んでいるが、アニメ制作はフランスのアニメ制作会社の担当なので、ジプリ映画と言うには躊躇する。ただ、高畑勲の事前のチェックを受けたらしいので、その意味ではジブ…
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映画評「幸福路のチー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年台湾映画 監督ソン・シンイン ネタバレあり 今まで観たことがない台湾製アニメということで、日本製アニメの影響があるのではないかと予想しつつ、実に興味津々に観始めた。その予想は当たらずと雖も遠からずで、キャラクターの造作(ぞうさく)は初期(1960年前後)の東映アニメに近い感じ。また、本作…
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映画評「アヴリルと奇妙な世界」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年フランス=カナダ=ベルギー合作映画 監督クリスチャン・デスマール、フランク・エキンジ ネタバレあり 3か月前に観た「ディリリとパリの時間旅行」と重なるところが多いフレンチ・アニメで、大昔のフランス製「やぶにらみの暴君」(1951年)やチェコ製「悪魔の発明」(1958年)という旧作を思わせ…
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映画評「グリンチ」(2018年版)

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=フランス=日本合作映画 監督ヤーロウ・チェイニー、スコット・モシャー ネタバレあり DR.スースの児童文学の再映画化はアニメ版。 リメイクなり再映画化するのは四半世紀くらいが丁度良いと思っている。前回のジム・キャリー主演の実写版からおよそ18年後に本作が出たのは、僕のよう…
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映画評「ディリリとパリの時間旅行」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2018年フランス映画 監督ミシェル・オスロ ネタバレあり フランスのアニメ映画は非常にレベルが高いが、人物の容貌が日本人受けしにくい感じがあるのが弱点と言えば弱点。その点、本作は本物の人間に頗る近く、非常に好感が持てる。しかし、本作の素晴らしさはそんなことでは語れない。 やや解りにくい…
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映画評「きみと、波にのれたら」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・湯浅政明 ネタバレあり 湯浅政明というアニメ映画監督は終盤に画面が壊れそうになるまでサイケデリックな怒涛の画面を見せるところが気に入っているが、その意味では青春恋愛アニメ仕様の本作はやや肩透かし気味。 それにしても、【W座からの招待状】に日本製アニメまで登場するとは…
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映画評「バースデー・ワンダーランド」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・原恵一 ネタバレあり 児童文学者・柏葉幸子の作品「地下室からのふしぎな旅」のアニメ映画化で、すぐ隣にある異世界をテーマにしているところは「千と千尋の神隠し」に似ているが、かの作品はこの作者の作品に影響を受けて成り立ったらしい。なるほど。 小学高学年のアカネ(声:松岡…
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映画評「ブレンダンとケルズの秘密」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2009年アイルランド=フランス=ベルギー合作映画 監督トム・ムーア ネタバレあり 2作目の「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」を観て、野趣と芸術性の高さに感心したアニメ映画監督トム・ムーアの映画デビュー作。 今回もまた極めてケルト伝説的内容で、9世紀のアイルランドが舞台。  ケルズとい…
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映画評「海獣の子供」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・渡辺歩 ネタバレあり 五十嵐大介なる漫画家のアニメ映画化で、アニメ制作はハイライトの映像処理が爆発的なものになる傾向にあるSTUDIO4℃。お話は相当難解で、一種の哲学映画である。 コミュニケーション能力不足の為に夏休み初日の部活で失敗をやらかし干された女子中学生の…
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映画評「鉄コン筋クリート」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2006年日本映画 監督マイケル・アリアス ネタバレあり 「ピンポン」(2002年)という映画を観た時に松本大洋という漫画家を知り、その時に「鉄コン筋クリート」という作品の存在も知った。さして興味を覚えたわけではないものの、珍しく事前に原作の存在を知っていたので、10年以上前に作られた旧作に属する…
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映画評「スパイダーマン:スパイダーバース」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ボブ・ペルスケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン ネタバレあり 21世紀になってから一番騒がれているキャラクターであろうスパイダーマンはもういいや、という感じで、最初から気乗りがしなかったせいもあるが、アカデミー賞長編アニメ映画賞を獲ったこのアニメ版は個人的…
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