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映画評「ノッティングヒルの洋菓子店」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年イギリス映画 監督イライザ・シュローダー ネタバレあり 洋画の邦題に洋菓子店という単語はどうかと思うが、それはともかく、総じてありきたりの内容ながら、英国庶民映画の中ではなかなか上品な感じがするところが良い。 アラフォーの女性イザベラ(シェリー・コン)がパティシエの親友サラ(キャン…
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映画評「熱砂の秘密」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1943年アメリカ映画 監督ビリー・ワイルダー ネタバレあり TVで録画したビデオ版を持っているが、多少は画質が良い筈のプライム・ビデオで観た。30数年ぶりの再鑑賞。  ラホス・ビロの戯曲「帝国ホテル」をベースに、1942年頃の時局要素を加えたサスペンスの秀作である。ビリー・ワイルダー初期の…
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映画評「ノマドランド」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督クロエ・ジャオ ネタバレあり 今年(2020年度)のアカデミー賞で監督クロエ・ジャオが中国系ということが大いに話題を呼んだ秀作。アジア系だの中国系だのと話題になるのは少々気に入らない。寧ろ映画の作り方が話題にならないといけない。 2011年石膏関連の会社が閉鎖さ…
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映画評「渚の恋人たち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・大九明子 ネタバレあり 「勝手にふるえてろ」という映画で僕は俄然、ふわっとした存在感を示す松岡茉優がご贔屓になったし、ミュージカルの登場人物が歌うのは心の声をという(当たり前の)ことをよく示してくれた大九明子という監督の感覚にも注目した。採点を☆☆☆に留めながらも気に入っ…
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映画評「ニューヨーク 親切なロシア料理店」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年デンマーク=カナダ=スウェーデン=フランス=ドイツ合作映画 監督ロネ・シェルフィグ ネタバレあり デンマークの監督は概して人間を冷徹にシニカルに描き出すが、ロネ・シェルフィグという女性監督は正反対である。 専業主婦ゾーイ・カザンがDV夫の暴力から逃れる為二人の子供(兄ジャック・フル…
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映画評「ナイチンゲール」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年オーストラリア映画 監督ジェニファー・ケント ネタバレあり アメリカのリベラルと言われる人々が先祖たちの行った旧悪に対して罪悪感を禁じ得ないことが、ポリティカル・コレクトネスと言われる現象を通じてよく感じられる。  戦後、日本の人権に関心のある人々は太平洋戦争とそれ以前に行ってきた行…
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映画評「日本独立」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・伊藤俊也 ネタバレあり 日本はドキュメンタリーを別にすると政治映画が作られない国なので、日本国憲法の成立までを主題とした本作のような作品は実に珍しいわけである。学生時代に「小説 吉田学校」(1983年)というドラマ映画を観たが、それくらいしか記憶がない。後は実話を基にした…
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映画評「ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年アメリカ=イギリス合作映画 監督ニーシャ・ガナトラ ネタバレあり このところ公開される音楽関係のドラマ映画に良いものが多い。傑作とは言えないまでも後味が良いものが目立つ。しかし、邦題サブタイトルの “ふたり” が誰を指すのか不明でござる。 大ベテランで暫くスタジオ・アルバムを出して…
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映画評「嘆きのテレーズ」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1953年フランス映画 監督マルセル・カルネ ネタバレあり 1980年頃に観て以来5年に一度くらい再鑑賞していたが、2000年代初めを最後に20年くらいご無沙汰した。ハイビジョン版も持っているものの、今回は省エネのためにプライムビデオで観た。画質はDVD並みで少し不満が残る。  エミール・…
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映画評「人間の時間」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年韓国映画 監督キム・ギドク ネタバレあり キム・ギドクが昨年末コロナで亡くなった時日本のTVは殆ど報道しなかった。日本での知名度を考えれば仕方がないのかもしれないが、日本の映画ファンには彼が好きな人は多いし、僕も相当ご贔屓にしている。2010年代に入って形而上的な内容から離れた結果一時…
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映画評「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督フレデリック・ワイズマン ネタバレあり フレデリック・ワイズマンのドキュメンタリー再び。  一週間ほど前に観た「ボクシング・ジム」の倍以上に当たる205分という長尺で、前回はボクシング・ジム、今回は図書館ということで、内容的に違って来る部分も当然多いが、対象に対するア…
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映画評「名もなき生涯」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス=ドイツ合作映画 監督テレンス・マリック ネタバレあり テレンス・マリック監督は最近まで非常な寡作であったが、近年は精力的に活動している。概して内容は純文学という以上に哲学的で、正確に理解するのはハードルが高い。その点本作はタッチは従来通りながら、実話に基づいた内容は…
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映画評「ニューオリンズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督アーサー・ルービン ネタバレあり プライムビデオの無償リストに観ていない洋画は(ドキュメンタリー、TV映画を別にすると)殆どないが、この日本劇場未公開映画は初鑑賞。音楽の見識を増やそうと観てみた。 1917年のニューオリンズはベイズン・ストリートからお話は始まる。…
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映画評「21世紀の資本」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年フランス=ニュージーランド合作映画 監督ジャスティン・ペンバートン ネタバレあり 題名から解るように、数年前に日本でも相当話題になって経済学書にも拘らず売れに売れたトーマス・ピケティの「21世紀の資本」の映像版でござる。  従って、この本を読んでいる人は敢えて観るに及ばない。言い換え…
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映画評「寝ずの番」

☆☆★(5点/10点満点中) 2006年日本映画 監督マキノ雅彦 ネタバレあり 2006年の春先、津川雅彦がマキノ雅彦の別名で初メガフォンを撮ったことを某公共放送局が取り上げていた。映画館に行くほどではないにしても、映画揺籃記から成長期にかけて大きな働きをしたマキノ(牧野)家の血がどのように発揮されるかと楽しみにした。が、翌年…
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映画評「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ライアン・ジョンスン ネタバレあり 昨年観た「アガサ・クリスティー ねじれた家」と似た構図のお話だが、オリジナル脚本にしてあの作品より遥かに面白い。本作は、観光要素のないポワロものみたいなものと言えば、当たらずと雖も遠からずだろうか。 老ミステリー作家クリストフ…
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映画評「長屋紳士録」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1947年日本映画 監督・小津安二郎 ネタバレあり 小津安二郎の戦後第一作は、戦前の“喜八もの”の系列上にあるものである。“喜八もの”ではないが、喜八(坂本武)が実際に出て来る。我が家のライブラリーより状態が良いにちがいないと信じ、プライムビデオで久しぶりに観る。 戦後二年目くらいの東京が…
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映画評「七つの顔」

☆☆★(5点/10点満点中) 1946年日本映画 監督・松田定次 ネタバレあり コミックとそのTVアニメ化「キューティーハニー」(1973-74年)にパロディー的にその台詞が応用され、大瀧詠一が別名として使った多羅尾伴内が活躍するミステリー・シリーズ第一弾。長いこと映画ファンをやってきたが、初めて観た。  GHQの政策により…
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映画評「何が彼女をさうさせたか」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1930年日本映画 監督・鈴木重吉 ネタバレあり 1930年度の【キネマ旬報】ベスト選出は変則で、洋画はトーキーとサイレントとに分かれ夫々二本と三本、邦画は現代劇と時代劇とに分かれて三本ずつ(全てサイレント)しか選ばれていない。  その年の邦画現代劇部門で1位に選ばれたのが本作である。当時流行…
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映画評「ナイト・オブ・シャドー 魔法拳」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年中国映画 監督ヴァッシュ・ヤン ネタバレあり 作家兼ゴーストハンターのジャッキー・チェンが、幾つかの小事件の後、蛇から人間になった青年イーサン・ルアンと彼を人間にする代わりに自らは妖怪になった美女エレイン・チョン(役名シャオチン)の悲恋に遭遇、彼らと壮絶な戦いを繰り広げながらも陰陽の間(幽…
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映画評「ナポリの隣人」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イタリア映画 監督ジャンニ・アメリオ ネタバレあり イタリアのジャンニ・アメリオ監督の、個人的には三本目の鑑賞作品。初めて彼を観た「家の鍵」(2004年)と明らかな共通点がある。壊れたもしくは壊れかけた家族関係の再生である。 軽い心筋梗塞を起こした元弁護士の老人ロレンツォ(レナート…
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映画評「凪待ち」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 最近邦画で注目される監督にバイオレンスを得意とする人が多いのはある意味困ったものだが、その一人白石和彌監督の新作。一種の大震災後遺症映画である。 競輪に金をつぎ込んで同居するパートナー亜弓(西田尚美)に迷惑をかけている元印刷工員郁男(香取慎吾…
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映画評「野のユリ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1963年アメリカ映画 監督ラルフ・ネルスン ネタバレあり 多分3回目だが、2回目ということにしておきましょう。いずれにしても最初に観たのは1970年代の地上波(ある人の情報によれば、淀川長治氏の解説による “日曜洋画劇場” だったらしい)吹き替え版。上映時間が94分しかない作品なので、ほぼノー…
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映画評「渚にて」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1959年アメリカ映画 監督スタンリー・クレイマー ネタバレあり キューバ危機の前、冷戦がピークに達した頃に作られた反核SFで、初めて観たのは1970年代中学生か高校生の頃。徹底して静かであるが故に怖く、極めて強い印象を残した。二回目は多分今世紀に入ってブログを始める前に衛星放送による完全版で観…
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映画評「日本海大海戦」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1969年日本映画 監督・丸山誠治 ネタバレあり 東宝8・15シリーズ。  新東宝の「明治天皇と日露大戦争」(1957年)を下地にしたようなところがあるが、新東宝作品が明治天皇に軸を置いたのに対し、本作は連合艦隊司令長官の東郷平八郎(三船敏郎)に主軸がある。 1903年末、日本は義和団の事…
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映画評「人間失格 太宰治と3人の女たち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・蜷川実花 ネタバレあり 2010年に太宰治の自伝的小説「人間失格」が映画化されているが、9年後のこれは戦後の自堕落な太宰本人の伝記映画。映画は“実話を基にしたフィクションである”と予防線を張っているが、少なくともお話の経緯は事実そのものである。  去る春に「斜陽」を再読…
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映画評「ニューヨーク 最高の訳あり物件」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年ドイツ映画 監督マルガレーテ・フォン・トロッタ ネタバレあり 「ハンナ・アーレント」(2012年)でなかなか強いインパクトを残した女性監督マルガレーテ・フォン・トロッタががらっと趣を変えて拵えた辛辣なコメディーである。欧米が定義するコメディーであって、日本の “喜劇”とは違う。この辺を混…
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映画評「泣き虫しょったんの奇跡」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・豊田利晃 ネタバレあり 将棋は全くできない。興味も余りなく、棋士は十余名知っているだけだが、何故か本作の主人公・瀬川晶司は知っていた(但し名のみ)。 小学校時代将棋で隣家の同級生鈴木君と競い合っていた瀬川少年(青年期:松田龍平)は揃って将棋道場に通い、その座主(イッ…
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映画評「長いお別れ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・中野量太 ネタバレあり レイモンド・チャンドラー同名小説の日本版ではなく、中島京子の小説を中野量太が映画化したホームドラマ。認知症の老人をめぐる家族のお話だが、中野監督だからひねくれていたりユーモアを交えたところもあり、めそめそ一辺倒でないところがよろし。 東昇平…
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映画評「泣くな赤鬼」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・兼重淳 ネタバレあり 大衆的であっても通俗に落ちない作品を好みとする僕には重松清という作家の映画化作品は良い感じで見られる。この作品はどちらかと言えば余り感心しないのだが、何と言っても地元(群馬県西毛地区)の高校群、中でもわが母校がはっきりと確認できた身贔屓で★一つ分おま…
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