映画評「i 新聞記者ドキュメント」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・森達也 ネタバレあり 劇映画「新聞記者」の原案になった著書を書いた東京新聞社会部記者・望月衣塑子が、安倍政権で発生した案件若しくはその政権下で起きた間接的事件を追及する様子を捉えた森達也監督のドキュメンタリーである。 森監督はオウム真理教信者に密着した「A」「A2…
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映画評「新聞記者」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・藤井道人 ネタバレあり 我が家は多分半世紀以上東京新聞をとっている。貧乏だったから父親が一番安い新聞を選んだのだと思う。親が亡くなる前に地元に舞い戻った僕はそのまま取り続けている。個人主義だから、概して庶民の目で権力を見る東京新聞とは肌が合う。人権に拘る新聞なのだと思う…
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映画評「記憶にございません!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・三谷幸喜 ネタバレあり 政治風刺映画は英米映画が得意とするところで、日本映画では余り作られて来なかった。そこに切り込んだ意欲を一応買っておきたい。 “記憶にございません” という措辞は疑獄の証言等で使われる常套句で、必ずしも政治における言葉ではないが、三谷幸喜の新作…
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映画評「最高の人生の見つけ方」(2019年版)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・犬童一心 ネタバレあり 2007年のアメリカ映画「最高の人生の見つけ方」の日本女性版でござる。観る前は余り気乗りしなかったが、監督が老人をテーマにした作品の多い犬童一心ということもあって、きちんと作られていた。二番煎じだからオリジナルより★一つ分減らしたが、オリジナルの設…
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映画評「軍旗はためく下に」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・深作欣二 ネタバレあり 百田尚樹の「永遠の0」は本作の原作である結城昌治の同名小説を、最近の若者風に言えば、パクったと思われる。少なくとも読んでいると思う。主題は120度くらい違うが、ミステリー趣向の構成は相当似ている。 終戦から26年後の昭和46(1971)年…
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映画評「暴走パニック 大激突」

☆☆★(5点/10点満点中) 1976年日本映画 監督・深作欣二 ネタバレあり 深作欣二監督シリーズ第2弾。昨日の「資金源強奪」に続く強盗ものだが、完成度は大分劣る。但し、馬力はある。 バーテンの渡瀬恒彦は、小林稔侍と組んで、西から東へと銀行強盗を続けてい、資金が十分溜ったらブラジルへ行くつもりである。彼は店で知り合った…
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映画評「資金源強奪」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1975年日本映画 監督・深作欣二 ネタバレあり 「仁義なき戦い」はさすがに観たが、任侠映画やヤクザ映画は殆ど観たことがない。本作は「仁義なき戦い」を監督した深作欣二のメガフォンを取ったヤクザ映画のヴァリエーション。  実に要領良く作られて面白いが、地平を切り開くところまでは行っていないので、こ…
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映画評「あなたの名前を呼べたなら」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年インド=フランス合作映画 監督ロヘナ・ゲラ ネタバレあり インド映画なのに99分とは短いなあと思ったら、フランス資本も絡んだ西欧化された作品であった。所謂マサラ映画ではない。 農村で結婚したが病気持ちの夫にすぐに死なれ、若くして未亡人になったラトナ(ティロタマ・ショーム)は、大都…
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映画評「さらば愛しきアウトロー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス合作映画 監督デーヴィッド・ロウリー ネタバレあり 1936年生まれのロバート・レッドフォードが引退すると宣言した作品だそうだ。現物に即してのみ映画を見る習慣がある僕は知らなった。これもまた実話もの。しかし、実話ものにありがちな硬直した印象が薄いのは、かなり自由に作っ…
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映画評「アド・アストラ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019アメリカ=中国合作映画 監督ジェームズ・グレイ ネタバレあり 本格SFを読むのは、昔痛い目にあったせいで未だに多少苦手意識があるが、春先に読んだアーサー・C・クラークの「幼年期の終り」が面白かったし、正統的な作風であれば面白く読める自信を得つつある。映画であれば、アメ・コミの映画化や「ス…
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映画評「ルイスと不思議の時計」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=カナダ=インド合作映画 ネタバレあり 「ハリー・ポッター」シリーズは姿を変えてまだ続いているが、これは別の原作者ジョン・ベレアーズの児童文学を映画化した魔法ものである。多分死ぬまで読まないと思うが、図書館に本作の原作「壁のなかの時計」もありましたぞ。 1940年代末。交通…
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映画評「パリ、噓つきな恋」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー合作映画 監督フランク・デュボスク ネタバレあり 喜劇俳優のフランク・デュボスクが主演を兼ねて、脚本と監督も担当した恋愛コメディーである。 靴流通企業のパリ支店長デュボスクが、母親の死後、その家で車椅子に坐っていたのを、隣に越してきたソーシャルワーカーの美人キャロ…
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映画評「ニューヨーク 最高の訳あり物件」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年ドイツ映画 監督マルガレーテ・フォン・トロッタ ネタバレあり 「ハンナ・アーレント」(2012年)でなかなか強いインパクトを残した女性監督マルガレーテ・フォン・トロッタががらっと趣を変えて拵えた辛辣なコメディーである。欧米が定義するコメディーであって、日本の “喜劇”とは違う。この辺を混…
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映画評「いつか家族に」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年韓国映画 監督ハ・ジョンウ ネタバレあり 韓国大衆映画は相変わらず韓国大衆映画である。昔の日本大衆映画に似ているところもあるが、ここまで極端ではなかった(相対的に本作は振幅の小さい部類とは思う)。 1953年朝鮮戦争停戦直後の韓国(ソウルに比較的近い地方小都市だろう)。貧しい青年サ…
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映画評「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス=フランス=セルビア合作映画 監督レイフ・ファインズ ネタバレあり ルドルフ・ヌレーエフ(ロシア語の発音に近く書けばヌリェーイェフ)の伝記映画である。監督が出演も兼ねている俳優のレイフ・ファインズだから三日連続の“素人監督”作品となるが、出来栄えでは本作が段違いに良い。 1…
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映画評「轢き逃げ 最高の最悪な日」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・水谷豊 ネタバレあり 二日続けて専業ではない人が監督した作品でござる。こちらは二作目となる水谷豊が脚本も書いて出演もしているわけだから、相当力が入っている。結果は下に述べる。 副社長令嬢・小林涼子との披露宴打ち合わせに急ぐ一流企業の幹部候補・中山麻聖が、進行役を任せる…
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映画評「パラダイス・ネクスト」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本≒台湾合作映画 監督・半野喜弘 ネタバレあり 監督をした半野喜弘は(映画)音楽家だそうである。脚本家や撮影監督から監督に進出する人は多いが、音楽家は珍しい。 台湾でヤクザの子分をしている豊川悦司の前に、よく喋る青年・妻夫木聡が現れる。豊川の知り合いである女性を毒殺した後、それを…
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映画評「ジープの四人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1951年スイス映画 監督レオポルド・リントベルグ、エリザベート・モナグー ネタバレあり 偶然にも昨日の「十字砲火」に似て、終戦直後の帰還兵夫婦の愛情がモチーフになっている戦後ドラマである。厳密には帰還兵ではなく、脱走捕虜であるが。 終戦直後、米英仏ソが分割統治するウィーンが舞台で、ジープ…
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映画評「十字砲火」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督エドワード・ドミトリク ネタバレあり 1970年代後半以降、故水野靖郎氏が主宰した配給会社IPが暫く頑張って、戦後GHQの方針等で日本でお蔵入りになっていた40年代の映画を色々と紹介してくれた。アメリカの不都合を見せる本作は、エリア・カザンの「紳士協定」(1947年)…
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映画評「アクセレーション」

☆★(3点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督マイケル・メリノ、ダニエル・ジリーリ ネタバレあり ナタリー・バーンという女優が製作を引っ張って自ら主演したアクションだが、残念ながら脚本が甚だ不出来。 女殺し屋ナタリーが、大ボスのドルフ・ランドグレンに息子を人質に脅迫され、5人のボスたちに関する指令を実行に移すが…
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