映画評「仮面病棟」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・木村ひさし ネタバレあり 良い出来が期待できなくてもミステリー映画なら観る。原作者のミステリー作家知念実希人(ちねん みきと)は医療関係者でもあるそうで、医療関係が非常に正確・・・でもないのはご愛敬。 八王子のコンビニでピエロの仮面を被った強盗事件が起きる。交通事故…
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映画評「街燈」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1957年日本映画 監督・中平康 ネタバレあり 短編の名手・永井龍男の小説が原作というのも文学壮年オカピーの心をくすぐるが、中平康の映画をお話に重点を置いて見てもつまらないとは思う。 男子学生が定期券をわざと落として拾ってくれた女性をナンパ等するという行為がお話の発端。弟が落とした定期券を拾…
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映画評「影に抱かれて眠れ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・和泉聖治 ネタバレあり 北方謙三の名前を知って40年くらいは立つだろう。しかし、小説を実際に読むほどの興味はないので、作家としての傾向が少し解るかもしれないと思い、小手調べ的に「抱影」を映像化した本作を観ることにした。 酒場を経営する変わり者の画家・加藤雅也は、画業…
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映画評「ANNA/アナ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年フランス=アメリカ=カナダ=ロシア合作映画 監督リュック・ベッソン ネタバレあり リュック・ベッソン監督としては「ニキータ」(1990年)系列のスパイ・スリラー。「ニキータ」を世評ほど買っていない僕はこちらのほうが面白かったくらい。 ソ連末期のモスクワでマトリョーシカを売っていた美…
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映画評「亀も空を飛ぶ」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2004年イラク=フランス=イラン合作映画 監督バフマン・ゴバディ ネタバレあり 「存在のない子供たち」の映画評へのコメントで常連のモカさんが紹介してくれたのがこの作品である。「酔っぱらった馬の時間」(2000年)という秀作を放ったイランの監督バフマン・ゴバディの作品だから題名は知っていた。 …
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映画評「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年スウェーデン映画 監督ツヴァ・ノボトニー ネタバレあり 50年くらい前に「サッカー小僧」という割合気に入ったスウェーデン映画があった。そんなことを思い起こさせるスウェーデン映画である。 以前から疑っていた、40年連れ添った夫ケント(ペーター・ハーバー)の浮気が発覚したのを契機に63…
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映画評「青くて痛くて脆い」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・狩山俊輔 ネタバレあり 「君の膵臓をたべたい」の住野よるによる同名小説の映画化。色々紆余曲折はあるが、主題は非常に解りやすく、話もそれに沿って簡単にまとめてしまいましょう。 人に近づくことが最終的に他人も自分も傷つけるという人生観をもって生きて来た青年・吉沢亮が。大…
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映画評「ウルフ・アワー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス合作映画 監督アリステア・バンクス・グリフィン ネタバレあり 僕の基準では日本劇場未公開映画に相当するが、ナオミ・ワッツが主演(兼エグゼクティヴ・プロデューサー)していると知って観てみた。  IMDb での平均採点が4.9と相当悪いものの、実力はもう少し高い。面白いか…
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映画評「サイレンサー/殺人部隊」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1966年アメリカ映画 監督ヘンリー・レヴィン ネタバレあり シリーズ第2弾は、喜劇度がほんの少し下がり、歌による心情吐露も僅かに減った。全体として似たり寄ったりの内容、出来栄えと言うべし・・・だが、すっきりした印象があって見やすいかもしれない。残りの二作はアマゾンプライム無償枠では観られず、残念…
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映画評「サイレンサー/沈黙部隊」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1961年アメリカ映画 監督フィル・カールスン ネタバレあり 映画ファンになりたての頃このシリーズはTVで全て観た。「007」シリーズのパロディーというか、コメディー版のような内容。 ビッグOなる謎の組織が、ニューメキシコで行われる核実験場にミサイルを放って、ソ連のせいにして戦争を引き起こし…
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映画評「ミッション・ワイルド」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2014年アメリカ=フランス合作映画 監督トミー・リー・ジョーンズ ネタバレあり 常連モカさんに、プライムビデオ無償枠にあるよと紹介された作品だが、丁度WOWOWに出たのでこちらで観てみた。そのまま永久保存にすることに決定、未公開になったのが実に惜しまれる西部劇の秀作である。  内容の合理性と…
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映画評「痴人の愛」(1934年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1934年アメリカ映画 監督ジョン・クロムウェル ネタバレあり サマセット・モームのなかなかに長い自伝的小説「人間の絆」の映画化。 観たことがないと思ってプライムビデオ無料枠で観てみたが、既にIMDbに投票してござった。しかも今回の印象に適う評価ではない。当時の自分を推測するに、モームの原…
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映画評「ジュディ 虹の彼方に」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督ルパート・グールド ネタバレあり 没落するスターの代りにその妻がスターになる「スタア誕生」(1954年)を高校時代に観、その解説でジュディ・ガーランドの悲劇を少しかじったことがあるので、このお話自体に吃驚ということはないものの、そのスター残酷物…
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映画評「マチネの終わりに」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・西谷弘 ネタバレあり 平野啓一郎の同名小説の映画化。  監督が西谷弘ということでも解るように、映画版はロマンスの部分が強く印象付けられる作り方になっているが、それでも原作の狙いであったであろう主題らしきものも一応は伝わって来る。 天才的なクラシック・ギタリスト福山…
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映画評「その壁を砕け」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1959年日本映画 監督・中平康 ネタバレあり ご贔屓・中平康監督の倒叙ミステリー。  脚本は新藤兼人、撮影は姫田真砂久、音楽は伊福部昭。オールスター・キャストならぬオールスター・スタッフである。 車修理工の小高雄二が3年かけて溜めた20万円で買った車を駆って、結婚することを誓った恋人・芦…
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映画評「都会の牙」

☆☆(4点/10点満点中) 1949年アメリカ映画 監督ルドルフ・マテ ネタバレあり プライムビデオ無料枠にて。 いきなり警察に中年男エドマンド・オブライエンが現れ、自分が殺人被害者であると名乗るというアイデアは面白い。死者が語り始める「サンセット大通り」のアイデアをちょっと思い出させるが、あれは叙述の為であった。この作…
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映画評「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督フレデリック・ワイズマン ネタバレあり フレデリック・ワイズマンのドキュメンタリー再び。  一週間ほど前に観た「ボクシング・ジム」の倍以上に当たる205分という長尺で、前回はボクシング・ジム、今回は図書館ということで、内容的に違って来る部分も当然多いが、対象に対するア…
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映画評「イーダ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2013年ポーランド=デンマーク=フランス=イギリス合作映画 監督パヴェウ・パヴリコフスキ ネタバレあり 2014年度のアカデミー外国語映画賞を受賞したというポーランドのモノクロ映画。 1962年のポーランドが舞台。アドリアーノ・チェレンターノのイタリアン・ツイスト(こういう言い方が正式に…
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映画評「ユンボギの日記」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・大島渚 ネタバレあり プライムビデオの大島渚作品はほぼ全て期限が終了してしまったが、この25分の短編ドキュメンタリー(厳密には映像詩と言うべきか?)は残っている。 イ・ユンボギという韓国に実在した少年の作文的な日記がベース。大島渚が韓国で撮ったスティル写真に、その…
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映画評「夜歩く男」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1948年アメリカ映画 監督アルフレッド・L・ワーカー ネタバレあり 戦前終戦後の映画を少なからず見ているが、アルフレッド・L・ワーカーという監督は初めてかもしれない。  本作は第2次大戦後にアメリカで流行ったセミ・ドキュメンタリー(ジュールス・ダッシン「裸の町」等)に分類される作品。つまり、原…
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