映画評「チィファの手紙」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2018年中国映画 監督・岩井俊二
ネタバレあり

たまげたなあ、岩井俊二が昨年強いロマンティシズムで陶酔させてくれた「ラストレター」の前に自分の原作を中国でも映画化していたとは! しかし、事前にそれを知っていたため最初から比較するつもりで観たわけで、それが良かったのか悪かったのか。少なくとも驚きは減りましたなあ。

二組が今はいない人物の振りをして手紙を書くことで展開していく内容は殆ど変わらないので、カメラに少し注視したが、ややローアングル気味で、時にテレンス・マリックを思わせる。岩井監督はいつもこんな感じでしたっけ?
 総じて、日本版よりセミ・ドキュメンタリーのような感じが強く、文芸的香りで劣るような気がする。

ストーリーは日本版を参考にしてください。

日本版は大人になった妹即ち松たか子が明らかに主役という印象を残したが、本作で松たか子の代りとなるジョウ・シュンは後半印象的な出番が少なく、結果的に少女時代の彼女とその娘を演ずるチャン・ツィフォン、姉とその娘を演ずるダン・アンシーがまるで夫々同一人物のように見える為、強い印象を残す。
 実際には日本版もバランス的には同じくらいなのかもしれないが、妹が現在務める図書館の場面の印象が些か弱いのである。

福山雅治が演じた作家にチン・ハオという男優が扮する。

ジョウ・シュンという女優は永作博美に似ています。

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