映画評「ハート・オブ・マン」

☆☆★(5点/10点満点中)
2019年アメリカ映画 監督アダム・シャンクマン
ネタバレあり

20年前に日本でも話題になり評価も高かった「ハート・オブ・ウーマン」の女性主人公版リメイクと聞き、観たわけだが、何と日本未公開でござった。
 個人的にさほど買ったわけではない前作よりさらにぐっと出来栄えが落ちる。出来栄えより下ネタに傾きすぎているのが問題。部分的には上手いと思えるところはあるものの、☆☆にしようかと思ったくらいだ。

広告マンだった主人公をスポーツ選手代理店勤務の女性に変えている。
 良い契約を取ってきたので共同経営者になれると思っていた黒人女性タラジ・P・ヘンスンは、ライバルの男性にその地位を先取されて面白くない。独身なので男探しも積極的に行っていて、ある酒場で知り合った黒人男性オルディス・ホッジとベッドインと相成るが、翌朝起きると6歳の息子が現れてがっかり。
 ところが、悪友たちに紹介された霊能者?エリカ・バドゥに変な飲み物を飲まされた後繰り出した遊興場で頭を打って失神、病院で目覚めると、男性の心の声が聞こえるようになる。最初は当惑したものの、これを仕事と恋愛成就の両方に生かそうと、あれやこれやと知恵を絞る。

ちょっとした工夫と思えるのは、ホッジとその子供を、恋愛成就と有望新人バスケットボール選手の代理人(という地位)獲得の両方に結び付けて展開させているところ。「ハート・オブ・ウーマン」と同じ形であればもはや工夫とは言えないが、すっかり忘れているので、工夫ということにしておきましょう。

ヒロインの黒人であり女性でありという、平等意識がかなり進んだ今でもマイノリティ扱いでなくもない微妙な立場を笑い飛ばすようなところに、やや風刺性も漂わせてはいる。しかし、全体的には見え見えのサクセス・ストーリーで面白味薄く、上述通り下ネタを使い過ぎるのは感心しない。

異性の心より、神(自然)の心を知りたい。多分自然が自然破壊の元凶たる人間の数を減らそうとコロナを遣わした。人がそこまで大量に死なずとも、行動制限で二酸化炭素排出量がぐっと減っている。二酸化炭素だけが温暖化の原因でないにしても、その温室効果を無視することはできない。多いより少ないに越したことはない。

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