映画評「ゲーム・ナイト」

☆☆★(5点/10点満点中)
2018年アメリカ映画 監督ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー
ネタバレあり

今世紀に入って目立つようになった女優の中ではミシェル・ウィリアムズが一番のご贔屓だが、レイチェル・マクアダムズも良い。そんなわけで観たが、本邦劇場未公開作だった。実際彼女を見るのが一番楽しい映画と言っても間違いではない。

ゲーマー同士の男女が意気投合して結婚したものの子供ができないことに悩む。問題は夫君ジェイスン・ベイトマンが兄カイル・チャンドラーにコンプレックスを持っていることが原因らしく、友人数名を集めた今夜の“ゲームの日”も、金持ちらしい兄が車をブーブー鳴らしてやって来たものだから、陰気な性格を嫌ってゲームの仲間から排除している隣の警官ジェシー・プレモンズにばれてしまう。
 そんなある時ベイトマンは細君レイチェルを連れて兄の邸宅で行われるゲームに参加する。兄が用意したのは殺人推理ゲームだ。役者のFBI捜査官が部屋に入って来る。そこへ別の二人組が入って取っ組み合いを始め、参加者は余りの真実味に感心することしきり。
 ところが、三組に分かれた参加者たちはやがて、二人組が暗黒街と繋がる商売をしていたチャンドラー氏を狙って誘拐した本物のギャングと気づき、謎の人物が狙う卵を指定事件内に持って来ないと拉致したチャンドラーを殺すと脅迫される。警官プレモンズのPCをこっそり拝借して警察情報を調べるほかないと、ゲーム仲間を挙げてゲーム開催と装い彼に接近する。

ところが・・・という具合に幾重かのどんでん返しが用意されていて、デーヴィッド・フィンチャーの「ゲーム」を思わせないでもない内容。フィンチャーと言えば「ファイト・クラブ」のような場面も再現されているし、脚本を書いたマーク・ペレズ(もしくはペレス)なる人物はフィンチャー好きなのかもしれない。

その他にも映画ネタが多数で、そこに21世紀のアメリカ喜劇の典型である下ネタ(但し比較的品は良い)がふんだんにまぶしてくる。本作がアメリカでそこそこ評判が良かったのに劇場公開向けに日本に輸入されなかったのはその二つの傾向が原因なのではないか。映画ネタは映画ファン以外には意味をなさないし、下ネタは草食系の多い近年の日本人には合わず、概してデート映画にしにくいという事情があったように思う。

上のストーリー紹介からは推し量れない活躍をするレイチェルを別にしても、十分時間つぶしにはなる。

世界陸上の女子マラソンを観戦中。暑いドーハの大会なので東京オリンピックの参考になる。午後にはラグビーW杯の日本VSアイルランド戦がある。忙しいこっちゃ。

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