映画評「HOUSE/ハウス」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
1977年日本映画 監督・大林宣彦
ネタバレあり

大林宣彦のメジャー映画デビュー作で、40年ぶりくらいの再鑑賞。

夏休み。仲良し女子高生7人が、映画音楽作曲家の娘・池上季実子の伯母・南田洋子が住む古い屋敷に行くことになる。彼女の亡き母親も少女時代に住んでいた実家である。しかし、行かず後家の伯母は戦死した恋人への思いが高じて遂に生霊になり、生娘を食することで若返りを繰り返している為、今回の高校生たちも次々と犠牲となる。

内容はスプラッター・ホラーであるが、コマ落としでぎくしゃくした動きがあるなど見せ方はコメディー。お話の為に技法を使うのではなく、様々な技法を見せたくてお話を考えたタイプの作品と言って良いのではないか。
 CG出現前夜の1977年にあって特殊効果をアマチュア映画のような意図的に低レベルにした手書きで処理するのを筆頭に、あらゆる意味で高尚さを一切目指さないところが実に楽しい。

オカルト・ハウスものとしてのお話の結構は意外と整っているので、その意味でも買えないことはないが、やはりこういうカオス的で破調の作り方であるから楽しくなったと言うべし。

池上季実子以外の女子高生の中に、この後人気の出る大場久美子、神保美喜がいる。神保美喜はクンフーが得意で見せ場が多く、途中から何故かショーツ姿で奮闘し続ける。大林監督のフェミニズム爆発の巻でござる。
 その他、変てこな教師役で尾崎紀世彦、音楽を担当する小林亜星とゴダイゴがビートルズ映画の感覚で登場するのもお楽しみ。

ゴダイゴと言えば、建武の新政(笑)。

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