映画評「張り込み」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
1987年アメリカ映画 監督ジョン・バダム
ネタバレあり

日本映画の「張込み」(原作松本清張)のほうがずっと早いが、勿論関係ない。30年ぶりぐらいの再鑑賞。


凶悪犯アイダン・クインが外部の仲間のコンビよろしきを得て脱走に成功し、FBIは昔関係のあった女性マデリーン・ストウの家を訪れると予想する。かくして地方警察の中堅刑事リチャード・ドライファスと若手エミリオ・エステヴェスが彼女の家の深夜張り込みを命じられ、そうでなくても犬猿の仲の昼間シフトの刑事ペアとの間で悪戯のやり合い。


これもなかなか可笑しいのだが、ドライファスはマデリーンが彼好みの美人であり、盗聴器を仕掛ける為に電話局の者と名乗って実際に逢って両想いになり、それを反対側の家から眺めるエステヴェスがヤキモキはたまたヤキモチといった態度を見せるのが可笑しい。


逃走中のクインらは警察を激しいカー・チェースを繰り広げた末に車ごと川に突っ込み、死んだと思われるが、ドライファスに刑事である身分を打ち明けられ怒り心頭のマデリーンの前に現れ、二人を人質に更なる逃亡を図る。彼らはエステヴェスを交えて死闘を繰り広げることになる。


30年前当時としても型通りに近いお話ながら、非常に簡潔で小気味よい見せ方で実に楽しい出来栄えになっている。カー・アクションなど昨今の作品に比べると地味なのだが、VFXを駆使していない為に却って大いなる本当らしさがある。「ミッション:インポッシブル」のような華美の極みはそれはそれで楽しい一方で、そういう劇画・漫画に慣れ過ぎてもダメなのだ。


最近はTVばかり任せられているジョン・バダムは実に有能な職業監督だ(った)。


新しいフォーマットになって初投稿。しかし、TB機能がなくなり、アクセスカウンターがなくなったのはつまらないのう。前者は映画ブログには非常に大事なのだが。


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