映画評「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2017年アメリカ映画 監督ライアン・ジョンスン
ネタバレあり

第三シリーズ第2作は、前作「フォースの覚醒」から脚本と監督がライアン・ジョンスンに変わり、かなり不満が残る。

レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)率いるレジスタンスがファースト・オーダー軍に激しく攻撃され追い詰められる。ワープしても燃料に限界があり、追跡装置も完備されているので逃走は厳しい。元“ストームトルーパー”のフィン(ジョン・ボイエガ)が女整備士ローズ(ケリー・マリー・トラン)と共にこの状態を脱する為の旅に出る。
 一方、伝説のジェダイたるルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)を発見したレイ(デイジー・リドリー)は秘伝を授かろうと粘るが、諦観してしまった彼はなかなか教えてくれない。やがてルークから示唆だけ与えられたレイはファースト・オーダー軍の現場最高責任者カイロ・レン(アダム・ドライヴァー)とテレパシーで接触し合い、彼が変心する可能性を発見する。
 紆余曲折の末にレジスタンス軍壊滅を図るカイロ・レンの前にルークが現われ、物凄い力で阻止をする。

前作と違い細々(こまごま)と入り組み、しかも科学的にハードになっていて、お話が非常にまとめにくい。前作がそれなりに直線型になっていたのに対し、こちらはレジスタンス側、ファースト・オーダー側、レイとルークのいる島、フィンとローズの冒険という四つのセクションが、相互に関連し合うとは言え、暫く並行描写のような形で進行するので、頭の鈍くなってきた年寄りには大分面倒くさく感じられる。個人の能力を別にしても、この手のチャンバラはもっとシンプルな進め方のほうが良い。

第一シリーズ・第二シリーズにあった古代ローマや中世欧州の色彩は、第三シリーズになって第二次大戦仕様に代わる。そこに第一シリーズにもあった東洋的な師弟関係が復活気味に加えられ、かくして生まれるのは、40年に渡って色々な文化がハイブリッドされたシリーズだったのだなあという感慨である。

本作は、特に映画ファンの間で評判が今一つ良くない作品である一方、熱心なファンの間からはシリーズの新機軸という意見も散見される。個人的に第二シリーズからすっかり醒めている為その点に関しては“よく分らない”とお茶を濁しておくが、他方、特別なファンではない僕も懐かしさにじーんとさせられるところが何か所かあった。

皮肉にも第一シリーズのトリオのうち映画の中で唯一生き残るレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーが一昨年暮れに亡くなってビックリした。ご母堂のデビー・レーノルズが翌日亡くなったのもショックだった。原因は娘を失ったことによる心痛であろう。

僕の場合2年後に最終作を観ることになるのだろう。「スター・ウォーズ最後にしたい」なんて言っているのは誰ですか?

"映画評「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント