映画評「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2015年アメリカ映画 監督ジョス・ウェドン
ネタバレあり

景気が良くてなかなか気に入ったマーヴェル・コミックス・スーパーヒーロー大集結作第2弾。一年にマーヴェル・コミックス映画を何本も見せられるのでもう3作目くらいと思いましたぜ。

アイアンマンでもある科学者トニー・スターク(ロバート・ダウニー・ジュニア)が世界の危機を未然に防ごうとして開発した人工知能“ウルトロン”が、人類滅亡が地球の為になるという結論を出して離反、超能力姉弟(エリザベス・オルセン、アーロン・テイラー=ジョンスン)を味方につける。姉のパワーで結束力が弱まってしまうアベンジャーズだが、この危機を何とか乗り切ると、“ウルトロン”の結論の間違いに気づいた姉弟を仲間に加え、コピーを大量に生み出し街ごと宙に持ち上げてしまう程のパワーを見せつける“ウルトロン”軍団に向かっていく。

韓国での場面に9.11を、終盤の戦闘に四半世紀前のユーゴ紛争を意識させている気がして興味を覚えさせるものがあるものの、アメリカ人が好む一致団結の素晴らしさを着地点とした内容は高級ぶっていても児戯に近い感じ。日本映画が同じことをやると相当鼻白ませるだろうが、さほどそう思わせないのは繰り出されるアクションが景気良く、しっかりしているからである。映画の作り方としてはメッセージで勝負する作品よりこういうタイプを買う。しかし、もう少しアクションに変化がないとさすがに飽きる。と言いつつ、これ以上変化を付けるのも難しい気がする。

といった次第で、残念ながら、似た傾向の作品として出来栄えは、変化に富んだ「X-MEN」シリーズ第3作に及ばず、大味「トランスフォーマー」シリーズに近い。刺激を求める傾向が益々強まり環境もかなり変わっているから、10年前の同種の作品と比較しても積極的な意義はないと思うが。

良い当たりと思ったらぎりぎりでもないファールだった。

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