映画評「ウォール・ストリート」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督オリヴァー・ストーン
ネタバレあり

正編の「ウォール街」は映画館で観た。スリリングでかなり楽しめたが、記憶が相当怪しくなっている。23年ぶりのこの続編はドラマとしての作りは相当甘く、サスペンス性もぐっと落ちるが、その割に星が多いのは、僕が昨年投資信託で数百万円の損失を被りながらもこの十年間多少その辺りのことを勉強して、丁度良い解り易さを感じたからである。
 まだ一部残っている分も今売れば同じくらいの損失を被るが、パーセンテージから言ったら昨年の比ではない。しかし、その損失は株や債券の下落によるものではなく、ほぼ円高のせいである。僕が買った時バブルの絶頂でUS$は120円、ユーロは160円くらいだった。現在はその6割程度。だから僕が今期待しているのは一部巷で騒がれている2、3年後の円の暴落だが、果たして実際に起こるのやら。この分はもはや頼りにしていないので、10年後でも構わないし、紙くず同然になってもまあ良かろうと思っている。

閑話休題。
 前作でインサイダー取引で投獄されたマイケル・ダグラスが出所するところから始まるが、前半は、投資会社で働く若者シャイア・ラブーフの恋人キャリー・マリガンから金の亡者として嫌われる父親といった程度の意味しかない。
 2008年、ラブーフが自然エネルギーを開発している組織を押している時、汚い手段で会社を倒産させ父親のように尊敬する社長フランク・ランジェラを自殺に追い込んだ同業者ジョシュ・ブローリンに復讐すべく風説で彼に大損失を与える。
 それにも拘らずブローリンはこの若者の才能を見込んで引抜き、ラブーフも大儲けさせた後破滅させてやろうとチャンスを狙って部下になる。が、ブローリンが海洋エネルギーへの投資を反故にした為退社した後復讐プランを実行、人間らしさを取り戻したかのように見えるダグラスからの娘に残す信託預金を使って投資するという提案を承諾するが、ダグラスのしたたかさに彼はショックを受けることになる。

この後は人情絡みの、大甘な展開が待っていて、オリヴァー・ストーンらしい厳しさが見えず、映画としては余り誉められない。が、冒頭で述べたように、投資信託をちょっとかじった程度の人にはゲーム感覚で程良い面白さを感じられると思う。

ラブーフの着メロが出演者の一人イーライ・ウォーラックがかつて出演した「続・夕陽のガンマン」なのが面白い。

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