映画評「ゾンビランド」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2009年アメリカ映画 監督ルーベン・フライシャー
ネタバレあり

昨今の傾向から言えば伝染病パニック映画もゾンビ(アンデッド)ものも大差なく、本作は先日観た伝染病もの「フェーズ6」と極めて似た構成のゾンビものである。公開された時期に殆ど差がないので何とも言えないが、僅かに前述作品が早いので脚本を書いた二人組(レット・リース、ポール・ウォーニック)は同作のパロディーのつもりで書いたのかも知れない。偶然だとしたら、それはそれで興味深い。監督は新人ルーベン・フライシャー。

アメリカ中(地球中?)がゾンビに溢れる世界で、若者ジェシー・アイゼンバーグは引きこもりだったのが幸いして当座襲われることなく、色々なルールを作ってゾンビから身を守る術を得て故郷に戻る旅を始め、途中でゾンビ退治に躍起になっている男ウッディー・ハレルスンの車に乗せて貰い図らずもコンビを組むことになる。
 やがてスーパーで美人エマ・ストーンと遭遇、ゾンビに襲われた妹アビゲイル・ブレスリンを持っているライフルで撃って欲しいと頼まれるが、実はこの姉妹の詐欺で、まんまとライフルと車を奪われ去られてしまう。彼女たちとは再会して四人で彼女たちがゾンビがいないと信じている遊園地を目指す。

というお話で、32もあるらしいルールの展開への絡め方が上手く、ハレルスンがお菓子への拘りやビル・マーリー(本人)を巡る一幕も可笑しいが、秀逸なのは姉妹の詐欺師ぶりで、「ペーパー・ムーン」を思い出させる出来映え。

終盤は、意気投合したものの結局男たちを置き去りにして出かけた姉妹を救うべく、二人が実はゾンビに溢れていた遊園地に駆けつけ大活躍する。

コメディーに徹して、序盤を除いて全体的にゾンビものに付き物の気色悪い描写が少ないのは有難い。閉所からの突破という定石を外しているのも有難い。ゾンビものが苦手な方でも序盤に堪えられれば恐らく最後まで観られるのではないでしょうか? 無理にお薦めもしませんが。

アメリカさんは、ゾンビがお好き。

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