映画評「ブレイブ ストーリー」

☆☆★(5点/10点満点中)
2006年日本映画 監督・千明孝一
ネタバレあり

宮部みゆきは大長編が多いので映画された時に色々不都合が起き、原作ファンを中心に映画化作品の低評価が目立つ。尤も、原作を無視して冷静に評価した場合「模倣犯」は世間で言われる程出来が悪くなく、原作ファン(とアンチ・ジャニーズ?)がまき散らしたバッシングにより不当に過小評価された、恐らく映画史上でも稀に見る不運な映画と僕は考えている。

それに比べると、こちらの低評価とその根拠は認めざるを得ないところがある一方で、今回詳細には触れないものの声優に対する評価には首を傾げさせられるものもある。

小学5年生の三谷亘は、父が離婚を宣言して家を出たショックで母親が(ガス中毒に)倒れる憂き目に遭う。隣のクラスに転校してきた芦川美鶴により、ヴィジョンと呼ばれる異界にいる運命の女神が一つだけ願いを聞いてくれると教えられ、その為に必要とされる5つの宝玉を集めるブレイブ(勇者)になる。が、そこでの様々の冒険の後、先に入ってその世界をかき回した末に遂には魔物を解放させてしまった美鶴と対峙することになる。

RPGゲームっぽい前半(ゲームをしない僕が言うのも何ですが・・・雰囲気は想像できる)はどうも面白くないが、様々な冒険を経て利他的に行動する価値を見出し人間的に成長していくという後半はそれなりに感動させられる。“それなりに”に終わるのはそこの前段として重要な中盤がダイジェスト的になりすぎていて積み重ねが不足している反動が出てしまうからだが、2時間前後で観る映画としては悪くないと言って良いと思う。

幕切れは全く予想通りだが、彼の成長がそういう結果をもたらす因果関係などよく解らない点も色々ある。

「ブレイブ」と「ストーリー」の間の半角スペースがどうも気に入らない(笑)。

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