映画評「ソウ6」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2009年アメリカ映画 監督ケヴィン・グルタート
ネタバレあり

3作目からは惰性で観続けてきたシリーズだが、本作はちょっと面白い。

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というのも、本作の主たる被害者ピーター・アウターブリッジが保険会社の重役で、正にマイケル・ムーアが「シッコ」で滔々と説いたアメリカの医療保険問題がそのまま再現され、ちょっとした社会派映画になっているからである。
 勿論“社会派だから良い”などという程度の低いことを申すつもりはさらさらなく、大きなお世話の【人生論】を繰り広げてきた作品モチーフに変化があって興味深かったということである。シリーズ全体としては一貫性を欠くことになるが、米国の医療問題を基礎に据えた直球的な復讐譚になっているのがヨロシイ。

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被害者が自分の命を長らえる為にジグソウ(トビン・ベル)の繰り出す仕組みと必死に格闘するのではなく、彼と関係のある人物の生死のカギを握るゲームのプレイヤーとしての色彩を強めているのも一応の新味となっている。但し、これもシリーズ全体の一貫性という意味では問題あり。

監督はまたまた替って編集者上がりの新人ジョン・グルタート。ロバート・ワイズのように立派な監督になることを祈るが、近年こんなに次々と新人監督が出ては消えていく状態では監督で映画を見る楽しみは殆どなくなったと言うしかない。

6番目だから6点・・・なんてことはないです。

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