映画評「ウィッチマウンテン 地図から消された山」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2009年アメリカ映画 監督アンディ・フィックマン
ネタバレあり

僕が遂に観ることが出来なかったディズニー実写映画「星の国から来た仲間」(1975年)のリメイク。CG時代に合せて換骨奪胎し、大幅にお話は改変されているようである。

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十代前半の少年アレグザンダー・ルドウィグと妹というアナソフィア・ロブを乗せる羽目になったタクシー・ドライバーのドウェイン・ジョンスンが、少女が手も使わずに車を操作したり、少年がタクシーをすり抜けて追跡してくる車に体当たりしたりする超人ぶりに仰天。「自分たちは地球を救う為にやってきた宇宙人」などと告げられても信じられる筈もないが、目的地で正体不明の暗殺者に遭遇したら疑ってはいられない。
 奴から逃れた後、地球から記憶装置を持ち帰る為乗って来た宇宙船を探し出す必要があり、さもないと地球人は全滅してしまうと教えられ、宇宙の研究を専門とする美人カーラ・グジノーに協力して貰って場所を突き止めたものの、そこは二人を捕獲して研究しようとしている国防省の秘密基地でもある為揃って捕えられてしまう。

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ノウイング」のように終末思想とは縁のない、極めて健全な児童向けの内容だから後の展開は推して知るべしだが、今時珍しい直線的展開で見通しが良く、ディズニーらしい説教臭さもなく、アクションに支えられたサスペンスも豊富。アクションの見せ方に近年作らしさが多少あるとは言え、カットの長さが短すぎず被写体への距離は適切で見やすく、ストレスを感じさせない。世評よりはもっと高く評価されてしかるべき作品である。

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後半まるで「未知との遭遇」と「E・T」を合せたような展開になるのもまずは微笑ましい。理想を言えば、国防省一派の追跡に殺し屋の攻撃を交互に繰り出し波状攻撃的に展開すればもっと強烈なサスペンスが醸成され秀作とも言える出来になった可能性があるが、現状でも(素直に観れば)十分ハラハラできる。

因みに、Which mountain is higher?ではなくWitch womanのウィッチです。

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