映画評「バトル・ロワイアルⅡ鎮魂歌」

☆☆(4点/10点満点中)
2003年日本映画 監督・深作欣二、深作健太
ネタバレあり

2003年映画鑑賞メモより。

前作は国会議員を巻き込んで大論争となったが、続編ということもあり、今回はそこまで大騒ぎにならなかった。

前作のゲームで生き残った藤原達也らがテロリストとなってテロを決行した数ヵ月後、不良や登校拒否の学生を集めた高校がBR法のターゲットとなるが、今回は殺し合わせるのではなく、自衛隊の代わりに島にある砦に潜んでいる藤原一味をやっつけて貰うというお話になっている。

前作はサバイバルがテーマでもあったから見ごたえもあったわけだが、今回は最初から疑問が付きまとう。
 素人がいきなり武器を持っても勝ち目はないだろう、ということ。勿論彼らも抹殺されるべき人間として扱われているわけで勝ち目がないのは納得ずくと予想されるが、それなら何故総理大臣が登場して「米国に応援を頼むぞ」などと教師に脅しをかけるのか。
 二つ目は男女ペアで起爆するようになっているので一遍に二人死ぬ計算になっていること。これは仲間割れを防ぐ手段なのは分かるが、戦力が簡単に半減してしまう。
 或いは、砦に到着した高校生が同じ若者として共感、一緒に行動をする可能性は考えなかったのか。勿論遠隔操作できるようになっているが、結局はそれが現実化する。計画がすざんすぎる。

若者の代表たる藤原がしきりに「大人に挑戦する」という言葉も気になる。何を以って子供と大人の区別をするのか、彼も間もなく大人になるのではないのか。彼自身も「俺もいずれ大人になる」と言っているのだから作者もそれには気づいているわけだが、結論はない。

最後は生き残った数名の脱出劇となり、島から本土へと秘密の通路があるという設定。この辺りになるともうどうでもいいと感じになってしまう。

深作欣二は撮影最中に死亡、息子の健太氏が引き継いだ。遺作としては些か寂しい。

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