映画評「バトル・ロワイアル」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2000年日本映画 監督・深作欣二
ネタバレあり

2001年映画鑑賞メモより。

国会議員が過激な内容に規制法を作れと大騒ぎしている話題作だが、暴力の激しさより中学生が殺し合いをするという設定に議員が危機感を感じたのだろう。映像の過激さだけを取り上げるのなら、20年前のスプラッター映画のほうが断然上である。
 原作は、高見広春の同名の問題小説。

新世紀教育改正法の施行により年に一度全国の中学の一クラスが任意に選ばれることになる。
 ビートたけし扮する北野(笑わせてくれる名前ですな)の担当するクラスが選ばれ、42人の生徒が孤島で殺し合いを命じられる。はめられた首輪のおかげで逃げることもできず、危険地域が時間ごとに設定されている為嫌が上にも殺し合いになる。
 生徒に扮するのは、藤原竜也、前田亜紀、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信、高岡蒼佑など注目の若手。

不愉快にならなかったと言えば嘘になるが、作者は若者の大人に対する不遜と大人の無気力に対しいらだちを感じているようで、その点においては共感できるものがあるし、多くの若者たちはこの作品から「生きろ」というメッセージを感じ取ったことが認められる。反面教師的な作品なのである。

後記・・・その年の9月11日に全米同時多発テロがあり、国会議員は映画への規正法についてすっかり忘れ去った。

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