映画評「緑の館」

☆★(3点/10点満点中)
1959年アメリカ映画 監督メル・ファーラー
ネタバレあり

オードリー・ヘプバーンの作品は各々二回以上観ているが、これだけは一回だけなので、今回のNHK-BS2の特集で最初に見直すことにしたが、佳作・秀作目白押しの彼女の出演作にあって唯一文句なしの駄作と言うしかない。

監督は彼女の当時の夫君メル・ファーラーだが、所詮は役者の素人仕事で、これほどつまらなく作るのもなかなか難しいだろうと思うくらいお粗末である。
 原作は、知らない文学ファンはもぐりと言われかねないほど有名なウィリアム・ヘンリー・ハドスンの同名小説だが、原作がいかに優れていようとつまらないものはつまらない。

ヴェネズエラの革命騒ぎを逃れ、かつ黄金を探す為にオリノコ川流域に入った若者(アンソニー・パーキンズ)が、ジャングルの奥で神秘的な少女リマ(オードリー)と出会って惹かれあうが、彼女を魔女として怨む原住民に追いかけられる。

という物語で、彼女とリー・J・コッブ扮する<祖父>を巡る謎もあるが、だらだらと展開するだけで退屈千万、アナコンダやジャガーなどの動物が本物できちんと撮影されていたのが収穫と言えるくらい。
 <妖精>オードリーだから<森の妖精>はうってつけだろうと思ったファーラー君の見込み違いが甚だしく、彼女はやはり<都会の妖精>なのである。それでも、実力より☆一つ分多いのはオードリーのおかげと知られよ。

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