映画評「妖怪大戦争」

☆☆(4点/10点満点中)
2005年日本映画 監督・三池崇史
ネタバレあり

1968年大映が黒田義之の監督で作った同名映画のリメイクということになっているが、最後に日本全国の妖怪が集まる以外は全く別の物語である。
 オリジナルは古代バビロニアの吸血妖怪がわざわざ日本くんだりまでやってきて殿様に憑依して襲いまくり、それを日本の妖怪たちが倒すべく一致団結する、というお話だった。

こちらは、離婚で母親の実家に越してきた少年(神木隆之介)が村祭で<麒麟送子>に選ばれたことで、結果的に日本壊滅を狙う怪人(豊川悦司)と対決することになる、という物語になっていて、主役が妖怪から少年に変っている。

評価は難しいところである。
 オリジナル[☆★(3点/10点満点中)相当]が非常にのんびりと展開していて退屈な一編だったものの愛すべきところがあったのに対し、派手さは明らかに増しているが、面白いとは言いかねる。しかし、だらだら作られていた前作よりつまらないというわけでもない。
 とは言え、前作の原案者であった妖怪研究第一人者・水木しげるに加え、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきという豪華な原案メンバーが構成した物語には無邪気な感じがない。可愛いスネコスリという妖怪が怪人の手により醜い機械妖怪になってしまうエピソードなどは「鉄男」を思わせ悪趣味としか言いようがなく、児童ものとして明快なものを期待していただけに残念である。

ただ、実写と思われる大天狗の山の景観はなかなか美しい。

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