映画評「友引忌」

☆★(3点/10点満点中)
2000年韓国映画 監督アン・ビョンギ
ネタバレだらけ

今月4本目の韓国製恐怖映画だが、いずれも帯に短し襷に長しで、余り感心できるものがない。発想的にハリウッド映画に近いこの作品は、他の作品より恐怖映画としての純度が高いのは評価したいのだが、こけ脅しとインチキが多く出来栄えは一番悪い。

大学院で心理学を専攻するキム・ギュリの前に大学時代のサークル仲間チェ・ジュンユンが訪れ、2年前に投身自殺したはずのサークル仲間ハ・ジウォン(韓国の松たか子?)から逃げてきたのだと謎めいた発言をする。そこから暫く映画は2年前に遡る。不吉をもたらすとされサークル内部がギクシャクして、それを気にしてジウォンは投身自殺をしたと思われている。

この【思われている】というのが曲者で、終盤の種明かしによると、重体に陥っていたものの死んではいなかった彼女を仲間がビルから落として自殺に見せかけたのであるが、途中で経緯を知っているはずのギュリが自殺する場面を【回想】する。
 回想場面は幻想ではなく事実であることが前提だから、観客をだます為に映画が使ってはいけない手法である。
 弁護士になった最年長の男性が仲間の殺人を自供するのだが、これもすこぶる曖昧である。何故なら幕切れでジウォンの霊は確かにいることが明らかにされるからで、首を傾げるしかない。

お話は違うが、「ラストサマー」の影響が大。そしてサークル名"A Few Good Man"には笑ってしまう。正しくは、勿論"A Few Good Men"である。この程度の英語力では大学のレベルが知れる。

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