映画評「ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年アメリカ=イギリス合作映画 監督ニーシャ・ガナトラ ネタバレあり このところ公開される音楽関係のドラマ映画に良いものが多い。傑作とは言えないまでも後味が良いものが目立つ。しかし、邦題サブタイトルの “ふたり” が誰を指すのか不明でござる。 大ベテランで暫くスタジオ・アルバムを出して…
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映画評「デ・パルマ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督ノア・バウムバック、ジェイク・パルトロー ネタバレあり 映画監督をめぐるドキュメンタリーは近年なかなかに隆盛しているが、本作は映画のインタビュー・ドキュメンタリーとしては変わり種と言っても良いのかもしれない。  と言うのも、通常は他人が監督についてあれこれと語るのだが…
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オリンピックとパラリンピックの狭間で

 高校野球を観る(笑)。  今夏の全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)は僕が知る限り最も雨に祟られた大会となりました。それが影響したのか解りませんが、準々決勝は西日本大会の趣きとなり、準決勝は全て近畿勢に独占され即ち事実上の近畿大会になりました。近畿は僕が半世紀前に高校野球を観るようになって以降いつでも強いですが、近年東北勢が昔に…
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映画評「ミッドナイトスワン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・内田英治 ネタバレあり トランスジェンダーと性同一性障害は別物らしいが、僕にはよくその違いが解らない。本作にはどちらの単語も出て来ないが、映画サイトでの紹介では主人公はトランスジェンダーとあり、本編を見ると本人は性同一性障害に苦しんでいる。本作は区別していないということに…
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映画評「ペイン・アンド・グローリー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年スペイン=フランス合作映画 監督ペドロ・アルモドバル ネタバレあり ペドロ・アルモドバル監督の最新作(公開待機中のものを除く)は自伝的映画あるい私小説映画である。紹介の文章を読まずとも、彼の作品をずっと観て来た人ならピンと来る内容である。 ベテランの映画監督サルバドール(アントニ…
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映画評「スペシャルアクターズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・上田慎一郎 ネタバレあり 「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の作品で、集団が一つのことに向けて何かをやるという共通点ががある。しかも演劇・映画周辺という設定も共通。 緊張すると倒れてしまう役者志願の青年・大澤数人が、依頼者の為にお話を考えて役者を投入することで案…
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映画評「ライブ・フレッシュ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1997年スペイン=フランス合作映画 監督ペドロ・アルモドバル ネタバレあり ペドロ・アルモドバル監督の作品は大体見て来たが、新作以外で珍しく本作は未鑑賞。多分WOWOWに出て来なかったのだろう。 1970年戒厳令下のスペインで、娼婦(ペネロペ・クルス)がバスの中で出産する。  ビクトル…
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映画評「太陽は動かない」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・羽住英一郎 ネタバレあり どちらかと言えば純文学作家である吉田修一の同名小説の映画化。映画化されたものは大衆的サスペンスであり、原作も純文学ではなさそうである。  しかし、この映画も例によって日本のサスペンス映画の悪い癖が出てサスペンスの純度が低く、余り面白くない。佐藤…
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映画評「アルプススタンドのはしの方」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・域定秀夫 ネタバレあり 今年の全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)は文字通り雨模様で、今までのところやれない日が多い。オリンピックとの関係で開幕を少し遅らせたのも痛い。  本作はそれとは対照的に誠に天気の良い甲子園の一試合を背景に語られる。あくまで弱小チームの学校…
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映画評「罪の声」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・土井裕泰 ネタバレあり グリコ・森永事件に着想を得て書かれたことが一目瞭然の塩田武士の小説を映画化したミステリー。監督がTV畑の印象が強い土井裕泰と聞くと映画ファンはがっかりするかもしれないが、なかなかがっちり映画化している。 テーラー店の青年店主・星野源が偶然1…
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映画評「82年生まれ、キム・ジヨン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督キム・ドヨン ネタバレあり 新聞の文芸欄でこの題名を読んだことがある。勿論、そこで取り上げられた小説の地元・韓国による映画化である。ストーリーよりメッセージという印象がある為、余り梗概を書く気が起こらないのだが、簡単に書いてみる。 キム・ジヨン(チョン・ユミ)は30…
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映画評「ミッドウェイ」(2019年)

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=カナダ=中国合作映画 監督ローランド・エメリッヒ ネタバレあり 1976年に同じ題名(原題・邦題とも)の戦争映画が作られた。余り感心できなかった。ローランド・エメリッヒ監督の本作は如何だろうか? 1942年6月のミッドウェー海戦は、太平洋戦争における日米の優劣関係を逆転さ…
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映画評「スペシャルズ!~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年フランス=ベルギー合作映画 監督エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ ネタバレあり サブタイトルが良くない。長いだけでなく実に散文的で、まるでTVの単発ドラマみたいだ。一般の人は配給会社を責めることが多いが、そこには観客の民度が関係しているわけで、配給会社ばかりを責めるのは正しくな…
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映画評「ルース・エドガー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ジュリアス・オナー ネタバレあり ティム・ロスとナオミ・ワッツの白人夫婦がエチオピアの隣国エリトリアの難民少年を引き取って白人のような名前を授けてから十年後のこと。  頗る優秀な黒人生徒になった彼ケルヴィン・ハリスン・ジュニアが、黒人の歴史教師オクタヴィア・スペンサ…
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映画評「惡の華」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・井口昇 ネタバレあり 「悪の華」と言えば、文学愛好家にはボードレールの詩集である。コミック・ファンには押見修造なる作者のコミックということになるらしい。  しかし、そのコミックはボードレールの「悪の華」がモチーフになっているので、間接的にコミック・ファンもボードレールを…
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映画評「サイレント・トーキョー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・波多野貴文 ネタバレあり サスペンス映画を作ると日本映画はどうしても情が絡み過ぎて成功しない。「感染列島」はサスペンス要素は多かったのに情が絡んで矛盾だらけになって話が成立しないレベルに終わった。その点本作は話は辛うじて成立しているが、少なからず点出される情以上にプロパガ…
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映画評「アンティークの祝祭」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス映画 監督ジュリー・ベルトゥチェリ ネタバレあり 一月前に観た幻想的コメディー「今宵、212号室で」では確執の相手が夫だったキアラ・マストロヤンニが、今度は母親を確執の対象とする、これもまた一種の幻想譚である。但し、主人公はその母親である。 80歳絡みで認知症の問題も多少抱…
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映画評「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・田部井一真 ネタバレあり 5か月前にエミール・クストリッツァ監督「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」を観ているので相当損をしている部分があるが、観ていない人には得るところが多いだろう。観ていても得るところと思われることを記してみる。 上述作でも…
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映画評「チア・アップ!」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス合作映画 監督ザラ・ヘイズ ネタバレあり 高齢者が何か思い切ったことをやるというのは「最高の人生の見つけ方」(2007年)以来一ジャンルを形成しつつあるが、本作もそれに沿った内容。 末期ガンを患う元教師ダイアン・キートンが都会の住居を去って、ある町にある老人ばかり…
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映画評「喜劇 愛妻物語」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・足立紳 ネタバレあり 「百円の恋」という優れた脚本作のある足立紳が自らの脚本を映像に移した(一種の)ホーム・コメディーで、コミカルすぎるくらいの内容なのに平成以降の家族・夫婦関係のリアルさに甚だ感心させられた。足立の経験に基づくお話だろうと見当がつく内容である。 …
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映画評「悪魔スヴェンガリ」

☆☆★(5点/10点満点中) 1931年アメリカ映画 監督アーチー・メイヨ ネタバレあり ダフネ・デュ・モーリアの祖父ジョージ・ルイ・デュ・モーリアの小説「トリルビー」の何度目かの映画化。映画の誕生と共に作られた人気作で、トーキーではこれが初めてと思う。戦後では「魔人スヴァンガリ」(1954年)という邦題になった作品が我が邦に…
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映画評「一度も撃ってません」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・阪本順治 ネタバレあり 阪本順治監督は時々嬉しい傑作を発表してくれる。些かマニアックな内容なので万人受けしないかもしれないが、本作は正にそれである。 ハードボイルド作家として御前零児というペンネームを持つ老人・市川(石橋蓮司)の裏の顔は、元刑事のフィクサー石田(岸…
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映画評「フランクおじさん」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督アラン・ボール ネタバレあり アマゾン・プライム配信による日本公開。 脚本・監督のアラン・ボールはTV畑の人だが、サム・メンデス監督の秀作「アメリカン・ビューティー」(1999年)の脚本を書いている実力者。今回はかの作品よりぐっと解りやすい。 1973年の…
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映画評「野球少女」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督チェ・ユンテ ネタバレあり この題名の韓国映画は、普通の枠であれば観なかった可能性があるが、【W座からの招待状】で取り上げられる作品だから観た。尤も、野球が絡む映画は大概観るので、普通の枠でも観たかもしれない。 珍しくも高校の野球部に投手として所属する少女チュ・スイ…
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映画評「僕のワンダフル・ジャーニー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=中国=香港=インド合作映画 監督ゲイル・マンキューソ ネタバレあり 「僕のワンダフル・ライフ」の続編。 孤独な初老男性イーサン(デニス・クェイド)が、転生を続けるワンちゃんのおかげで、今は孫もいる初恋の女性ハンナ(マージ・ヘルゲンバーガー)と結ばれた前編最後の直後からお話…
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映画評「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1985年日本映画 監督・森崎東 ネタバレあり 森崎東監督シリーズ第2弾。雷雨によりうまく録画できなかったので、WOWOWの配信による鑑賞(初トライ)。  昨日の「喜劇 女は男のふるさとヨ」の焼き直し、少なくとも全く似た要素・構図のお話である。 どさ回りストリッパーのバーバラ(倍賞美津子…
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映画評「喜劇 女は男のふるさとヨ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1971年日本映画 監督・森崎東 ネタバレあり 森崎東監督の「喜劇」シリーズ(?)を観るのはこれで三本目である。脚本は、年下だが映画界では先輩に当たる山田洋次と共同で書いている。山田が加わっていることもあって、「男はつらいよ」と共通する要素も少なくないが、落語的な山田と違って森崎監督のタッチは漫才…
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映画評「ケンネル殺人事件」

☆☆★(5点/10点満点中) 1933年アメリカ映画 監督マイケル・カーティス ネタバレあり 本格推理の分野に大きな足跡を残し、アガサ・クリスティにも大きな影響を残した筈であるS・S・ヴァン・ダインのファイロ・ヴァンスもの第6作の映画化。  ウィリアム・パウエルがヴァンスに扮するシリーズとしては第5作で、このシリーズで私立探…
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映画評「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督まんきゅう ネタバレあり イラストレーターよこみぞゆりの生み出した不思議なキャラクターたちが活躍するアニメ。 すみっこで過ごすのを好むペンギンや猫、にせつもり(かたつむりのふりをするナメクジ)やと偽とかげ(実は恐竜の生き残り)、とんかつやかきふらいの食べ残しなどのグル…
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映画評「お名前はアドルフ?」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年ドイツ映画 監督ゼーンケ・ヴォルトマン ネタバレあり フランス人二人組による「名前(ファーストネーム)」という戯曲をドイツの監督ゼーンケ・ヴォルトマンが映画化。なかなかの人気作品で、既に何度か映像化されているが映画は初めて・・・ということらしい。 文学教授シュテファン(クリストフ・…
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レッド・ツェッペリン「胸いっぱいの愛を」・・・僕拝借しちゃいました音楽シリーズその10

一日中オリンピック漬けで映画など見る暇がないと思いましたが、朝のうちに時間ができる時を見計らって少し観ることができると解りました。その時間帯も、BS放送でトライアスロンやマウンテンバイクなどを観ましたが、毎日は無理でも少しは映画も観られる。  従って、ページ稼ぎの記事は思ったほど必要ではなくなりそうであるものの、あと一週間ありまだ足り…
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