映画評「ライブ・フレッシュ」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
1997年スペイン=フランス合作映画 監督ペドロ・アルモドバル
ネタバレあり

ペドロ・アルモドバル監督の作品は大体見て来たが、新作以外で珍しく本作は未鑑賞。多分WOWOWに出て来なかったのだろう。

1970年戒厳令下のスペインで、娼婦(ペネロペ・クルス)がバスの中で出産する。
 ビクトルと名付けられ、20年後ハンサムな若者に成長した彼(リベルト・ラバル)は、領事の麻薬中毒の娘エレナ(フランチェスカ・ネリ)に惚れ込んで屋敷に入ったところ、ピストルを持って押し返そうとする彼女ともめ合ううちに暴発、隣人の通報で警官二人サンチョ(ホセ・サンチョ)とダビド(ハビエル・バルデム)が駆けつける。
 しかし、ややこしい状況になってサンチョとビクトルがもめ合ううちに発砲された銃弾がダビドを直撃、彼は下半身不随になる。短気で嫉妬深いサンチョにはクララ(アンヘラ・モリーナ)という妻がい、4年間の服役の後に母を墓参した時に若者はクララと出会い、よろしき仲になると共に、偶然にもダビドと結婚したヘレナが院長を務める児童施設のボランティアになる。
 ここで元警官二人の嫉妬が渦巻く状態に若者は巻き込まれるのだが、やがて彼が服役した理由となった銃撃事件がサンチョがクララと関係を持ったダビドを意図的に撃ったものと判明して、五人の関係は複雑に動いていく。

大体こんなお話で、序盤のバスの中での出産が余り生きていないなあと首を傾げていると、ビクトルを父親とする子供が車の中で生まれるという幕切れで呼応してい、一応解決。

恐らく原作はルース・レンデルが小説(邦題「引き攣る肉」)だからもっとサスペンス色が強いのだろうが、アルモドバルが彼らしく異形の恋愛映画に作り変えたという印象でござる。
 一つの事件がやがて5人の男女の人間関係に影響を与え、幾つかの沙汰を引き起こす、というところが面白さの肝だろうか? 終わってみればサンチョの独り相撲という印象でもある。これで最後が解ってしまいましたかね。

カタカナでフレッシュと書かれると、肉という印象は希薄。

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