映画評「ディック・ロングなぜ死んだのか?」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ダニエル・シャイナート ネタバレあり タイトル通りの内容を扱ったブラック・コメディーである。日本人には面白味が解らないところがあるし、アメリカ人でも品の良い方は眉をひそめるかもしれない。IMDbでは、後者を主たる理由とする 6.3 という平均得点なのかもしれない。 …
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映画評「トスカーナの幸せレシピ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年イタリア=ブラジル合作映画 監督フランチェスコ・ファラスキ ネタバレあり 悪い内容ではない。しかし、つまらない。その最大要因は発端が5カ月前に観た「だれもが愛しいチャンピオン」と全く同じだからである。 実力ある人物が短気が災いして軽い暴力事件を起こし、服役の代わりに障碍者グループを…
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映画評「カセットテープ・ダイアリーズ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス=アメリカ=フランス合作映画 監督グリンダ・チャーダ ネタバレあり ビートルズの「ゲット・バック」は当初パキスタン人差別を歌う内容であったと言う。パキスタン人を差別するのではなく、パキスタン人差別を皮肉るつもりだったらしい。しかし、それでも誤解を招いては困ると思ったのか、結局現…
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サザンオールスターズ「DJコービーの伝説」・・・僕拝借しちゃいました音楽シリーズその9

オリンピックで映画がなかなか見られないので、3年ぶりにこのシリーズでお茶を濁します。 もっと頻繁にしたいのですが、日本の曲は外国とは違ってYouTubeでオリジナル音源が使えないことが多く、なかなか上手く“論より証拠”の紹介ができないのですよ。ライブやオンエア・バージョンでは僕が“やっているな”と思ったものとは違う為に余り意味を成…
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映画評「レオナルド~知られざる天才の肖像~」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年イタリア=アメリカ=イギリス=フランス=スペイン合作映画 監督ダニエル・パーシヴァル、アレクシス・ケーヒル ネタバレあり WOWOWで放映された8回に渡るTVシリーズである。  半世紀近く日本のドラマ・シリーズ(厳密にはシリアル。日本の刑事ものなど読み切りをシリーズと言う)を僕は観てい…
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映画評「mid90s ミッドナインティーズ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジョナ・ヒル ネタバレあり 昨日に引き続きスケート・ボード五輪実施記念第2弾。  今日は女子ストリートなる種目がある。男子ストリートを断続的に観たが、それなりに面白い。冬季にスノーボードがあるので、全く初めて観るという感覚はないですな。 この間(アップは連日だが…
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映画評「アイ・アム・タレント」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年南アフリカ=アメリカ合作映画 監督ナタリー・ジョンズ ネタバレあり スケート・ボードが本日初めてオリンピックに登場。今日は男子ストリートという種目が行われる。それを記念にて本稿をアップ(殆ど偶然だけれど)。 タレントというのは、文字通りタレント溢れるスケートボーダーの名前である。 …
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映画評「浅田家!」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・中野量太 ネタバレあり 東京新聞で3・11の後回収された写真を再生して被災者に返している人がいるというのを何度か読んだ。本作は、それに関わった若手写真家・浅田政志氏の人生をベースにした作品でござる。 映画は二段構えで、前半はその事業と全く関係なく、同氏(二宮和也)…
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映画評「リンドグレーン」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年スウェーデン=デンマーク合作映画 監督ペアニル・フィシャー・クリステンセン ネタバレあり 先年初めてスウェーデンの児童文学「長靴下のピッピ」を読んだ。楽しい児童小説だが、本作はその作者アストリッド・リンドグレーンの知られざる若い日々の苦闘を描いた伝記映画である。 因循な村に生活す…
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映画評「フェアウェル」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=中国合作映画 監督ルル・ワン ネタバレあり 台湾製アニメ「幸福路のチー」と似ているところがある。 幼年期に両親と共に渡米して帰化した30歳くらいの中国系女性ビリー(オークワフィナ)は、中国にいる父方の祖母ナイナイ(チャオ・シュウチェン)が大好き。しかし、その祖母が末期が…
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オリンピックについて:ブログページ稼ぎ作戦その2

 今日から東京オリンピックが始まりました。午前9時から五輪の中でも注目しているソフトボールの日本VS豪州戦がプレイボール。興奮して3時に目が覚めてしまいました。勝っても負けてもオリンピックは楽しい。何故オリンピックを開催するか。オリンピック以外では放送されない競技を見てもらう為です。その正否はともかく、コロナ禍下(ころなかか)で色々と努…
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映画再鑑賞後小説「ハワーズ・エンド」を読む

 三週間くらい前に、ジェームズ・アイヴォリー監督の「ハワーズ・エンド」映画評をアップした。四半世紀以上ぶりになる再鑑賞であった。一時原作となったE・M・フォースターの同名小説を読んでから観る腹づもりであったが、急遽マイ・ライブラリーからピックアップして観てしまったのだ。  米国出身の小説家ヘンリー・ジェームズが英国的な小説を書いた…
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映画評「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年イギリス=オーストラリア=南ア=アメリカ=ドイツ合作映画 監督フランシス・アナン ネタバレあり 脱走ものは場所によって収容所ものと刑務所ものに分れる。  収容所ものの大傑作に「大脱走」(1963年)があり、刑務所ものでは「パピヨン」(1973年)「アルカトラズからの脱出」(1979年)…
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映画評「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ジョー・タルボット ネタバレあり 仲の良い黒人二人を主人公にしながら、最近アメリカ映画に溢れている直球の社会派映画になっていないところが良い。この間観た邦画「糸」に似て、大雑把に言えば “故郷は良い” という内容で、主人公を演じるジミー・フェイルズの自伝的作品というこ…
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映画評「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラーの裏の裏」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス=カナダ合作映画 監督ジャスティン・ケリー ネタバレあり 我ながら誠に多趣味で、実は鳥にも興味がある。  子供の時図鑑を眺めていて、姿のブッポウソウ、声のブッポウソウと呼ばれる二種類の鳥があるのを知った。仏教用語絡みの “仏法僧” から名前が付いたことを考えると、声の…
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映画評「おらおらでひとりいぐも」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・沖田修一 ネタバレあり オフビートな映画を作る沖田修一監督が、若竹千佐子の芥川賞受賞作を映画化した作品。相変わらずとぼけている。 70代になって夫に先立たれた埼玉県の老主婦・桃子(田中裕子)は、息子とは暫く音信不通、娘は近所にいて珠には寄るようだが、孤独をかこつ日々…
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映画評「太陽の中の対決」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1967年アメリカ映画 監督マーティン・リット ネタバレあり 十代で一度、ある程度の年齢になって一度観ているので、都合三回目と思う。それほど良い出来でもないのに観るのは、やはり今の映画が本質的に面白くないからだろう。1960年代以前の映画は、現在の映画と並べると、昔より星を増やしたくなる。 …
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映画評「クラッシュ」(1996年)

☆☆★(5点/10点満点中) 1996年カナダ=イギリス合作映画 監督デーヴィッド・クローネンバーグ ネタバレあり デーヴィッド・クローネンバーグは面白い作品を作るが、真に感心した作品は余りない。面白かったのはリメイクの「ザ・フライ」(1986年)、総合的に優れていたと思ったのは「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(2005年)…
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映画評「その手に触れるまで」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年ベルギー=フランス合作映画 監督ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ ネタバレあり ジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟の作品は大体において曖昧なままに終わり、観客をもやもやさせるが、観る人が観ればそのもやもやが寧ろ人生の真理であると気づかせ、納得させられるのだ。 …
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映画評「Girl/ガール」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年ベルギー=オランダ合作映画 監督ルーカス・ドン ネタバレあり 1999年の「ボーイズ・ドント・クライ」以降性同一性障害の人々を描いた映画がぼちぼち作られ、最近では「アバウト・レイ 16歳の決断」がある。上記二作品は自分を男性と感じている女性が主人公だったが、本作は逆である。  ところ…
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映画評「バクラウ 地図から消された村」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年ブラジル=フランス合作映画 監督ジュリアス・ドネルス、クレベース・メンドンサ・フィリオ ネタバレあり ブラジル製の異色作である。 今から数年後と出るから近未来。市の外れにある乾燥地帯の村バクラウは以前反乱があった歴史を有し、現在でも中心地とは疎遠のようで、選挙遊説中の現市長トニー・…
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映画評「ジョーンの秘密」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督トレヴァー・ナン ネタバレあり 最初に実話云々と出るので、実話ものかと思いきや、着想を得ただけのフィクションらしい。この程度のものであれば相当多くのフィクションが実話絡みになってしまう。日本だけでなく、西洋人も実話という単語に弱いのかと勘ぐりたくなりますな。 実話…
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映画評「パブリック 図書館の奇跡」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督エミリオ・エステヴェス ネタバレあり ドキュメンタリー「ニューヨーク公共図書館~エクス・リブレス」と併せて見ると面白い図書館を巡る騒動を描いた人間劇である。男優エミリオ・エステヴェスの主演も兼ねた脚本・監督作。 シンシナティ。エステヴェスは公立図書館の図書館員で、…
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映画評「糸」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり 瀬々敬久監督は近年の邦画界では珍しいサムライで、「感染列島」のような大衆的な作品から「ヘヴンズ ストーリー」のような純文学まで幅広くものすが、欠点もある監督である。彼の作品は、タイプを問わず、大袈裟なのである。  特に「感染列島」のような完全な大…
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映画評「ある女優の不在」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年イラン=アメリカ合作映画 監督ジャファル・パナヒ ネタバレあり ジャファル・パナヒ監督の前作「人生タクシー」はメタフィクションとして非常に面白く観た。本作も前回同様監督が映画監督として出演もし、やはりメタフィクション的ではあるが、本作はドキュメンタリーとフィクションの中間を行く作品とし…
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映画評「今宵、212号室で」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年フランス=ベルギー=ルクセンブルク合作映画 監督クリストフ・オノレ ネタバレあり 昔のフランス恋愛映画はお話も面白く、演出も洒落ているものが多かったが、ヌーヴェル・ヴァーグ定着以降に作られた恋愛映画はどうも理屈が先行して余り面白くない。  本作も超現実的内容を交えているのに洒落っ気が不…
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映画評「オーソン・ウェルズ IN ストレンジャー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1945年アメリカ映画 監督オーソン・ウェルズ ネタバレあり 1990年代に衛星放送で観た。オースン・ウェルズの監督作品ながら依然日本劇場未公開だが、出来栄えは決して悪くない。同時代の日本で公開されなかったのは、恐らくGHQがナチスをテーマにしている本作の占領下日本での公開を嫌がったのであろう(…
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映画評「星の子」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・大森立嗣 ネタバレあり 今村夏子の同名小説を大森立嗣が映画化したドラマ。 現在中学3年生のちひろ(中学時代:芦田愛菜)は生まれた時から病弱で、生後間もないうちの湿疹に手を焼いた時にある新興宗教が売る水を使って(偶然かもしれないが)回復、父(永瀬正敏)と母(原田知世)…
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映画評「アス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督ジョーダン・ピール 重要なネタバレあり。未鑑賞の方は要注意デス。 デビュー作の「ゲット・アウト」が当たったジョーダン・ピール監督の第2弾。一度当ててしまうと次作のハードルが高くなって大概の監督が苦労するのだが、さてピール監督の首尾はどうか?  少女時代遊園地でドッ…
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映画評「アドリフト 41日間の漂流」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス=香港合作映画 監督バルタザール・コルマウクル ネタバレあり 海洋でのサバイバルものと言えば、「オープン・ウォーター」(2004年)という、プロダクションとしては誠に貧弱ながら、観客の本能的な想像力に訴えて商業的に成功した作品がある。  本作は邦題が示す通り乗っていた…
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古典ときどき現代文学:読書録2021年上半期

大したことができないうちに半年が経ち、その速さに呆然とするオカピーであります。 コロナのワクチン接種が視野に入って来ました。当方、来週胃カメラを撮りに行った時に、かかりつけ医と相談の上で決めて来るつもり。予約が満杯らしく8月になってしまうようですが、僕も最初からオリンピック観戦後という腹積もりでいたので、さほど問題なしであります。…
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