映画評「最高の花婿 アンコール」

☆☆★(5点/10点満点中)
2019年フランス映画 監督フィリップ・ド・シャーヴロン
ネタバレあり

フランスで大ヒットした風刺喜劇の第二弾。

第一作は、四人姉妹がそれぞれ違う人種・民族と結婚するという一家民族るつぼ状態に達した両親特に父親クリスチャン・クラヴィエの困惑を描いて可笑しかったが、底が浅くて面白い(興味深い)とは言えなかった。

今回は、四夫婦が揃いも揃って人種・民族差別問題があって住みにくいフランスを去って各々希望する国へ移住すると言い出す。孫に会えなくなるのが寂しい母親(孫にとっては祖母)シャンタル・ロビーに付き合う形で、クラヴィエ氏が婿殿引き止め作戦を敢行する、というお笑い。
 人種・民族差別問題をめぐる社会風刺だけではなく、フランスの良さを国内外にアピールする狙いも見えなくもない。言われなくてもフランスの自動車は一流と解っていますよ(笑)。

それだけでは尺が稼げないので、コートジボワール婿の父親パスカル・ンゾンジが娘の結婚する相手が女性と知って大ショックという今時のサブジェクトを交えて、白人男性優位社会におけるマイノリティ問題を揃えたという形。
 北欧程でないにしてもダイバーシティ先進国のイメージのあるフランスにてこの状態なのだから、日本も少しは安心して良い。いや、そういう問題ではござらぬ? 失礼つかまつった。

シリアスに扱えば極めて深刻な問題を可笑しく描いたのは、ある意味、殊勲。こういう作りの方が深刻一辺倒の作品より関心を引きやすいと思われる。が、最後は一気呵成に問題が解決しすぎて少々肩透かし。おかげで99分という程良い長さに収まりましたがね。

改革はゆっくりしないと反動があって、長い目で見ると、マイナスになる。しかし、僕は女性の台頭が国や民族の発展に貢献すると思っているので、議員の数、最高裁判所裁判官の数が平等になる日が来るのが待ち遠しい。

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