映画評「コンフィデンスマンJP プリンセス編」

☆☆★(5点/10点満点中)
2020年日本映画 監督・田中亮
ネタバレあり

昨年の三月に第一作を観た。その時元気に出演していた三浦春馬と竹内結子が、本作の劇場公開前後に相次いで自殺してしまった。二人とも前回ほどの活躍ではないにしても本作で姿を見せているので、どうも怏々とした気持ちで観始め、そのせいもあってか乗れず終い。
 それを別にしても、前回より面白いという世評に反し、僕は二番煎じの為に相対的に楽しめなかった。

今回の舞台はシンガポール。
 総資産十兆円と言われる大富豪レイモンド・フー(北大路欣也)の遺書が公開され、相続人と思われた三人姉弟(ビビアン・スー、白濱亜嵐、古川雄大)は驚く。その存在すら知られていなかったミシェルという娘が当主となるというのである。ところが、そのご本人が現れない。
 それに目を付けるのが、長澤まさみ、東出昌大、小日向文世らのお馴染み詐欺グループ。恵まれない少女・関水渚をそのミシェルに仕立て、まさみちゃんが母親として同伴する形でフー家に現れる。
 一家を管理しているのが大真面目な執事・柴田恭兵で、その厳しい目をいかに誤魔化すか、というお話である。

前回同様ネタ晴らしがどんでん返しの役目を負って次々と繰り出され、怒涛と言っても良い強引さで進むので、前に生じた疑問を忘れてしまう。前回も指摘したように、ある意味賢い作劇なのかもしれない。

未鑑賞の方の為にどんでん返しの細かい紹介は省くが、例えば上映時間の75%程度のところで起こる主人公たちの刺殺について主人公たちが死んでいないのは当然。従って、その事実ではなく、細工だけが興味の焦点である。
 竹内結子絡みのところまでは或る程度想定の範囲内であるが、さすがに最後のどんでん返しは読めない。やりすぎの感はあるものの、これは褒めるべきなのだろう。

二番煎じという印象が否めない反面、創意工夫という点で第一作にやや優る。こちらを最初に観ていたら、確かに第一作より楽しめたかもしれない。

彼らの協力者に選ばれる、詐欺師でもあるラーメン屋店主役で広末涼子が出て来るのが面白い。というのも、この映画の半年前に公開された「嘘八百 京町ロワイヤル」で最後に旅立っていく広末涼子の女詐欺がそのままシンガポールに現れたという感じさえするのだ。

コロナのワクチン接種もいよいよ本格化してきた。僕は次のグループだが、僕がタクシー運転手の代りを務めている老隣人が、“市のHPを見て個別接種がいっぱいだから、来月中旬に行われる集団接種予約開始まで待つ”と言った。しかし、HPに載っているのは特別に追加された一部病院による日曜日の個別接種であることは明白。そこで僕が“平日の個別接種の予約はいつでもできる”と助言したところ、“HPにそんなことは書いていない”と集団接種に固執する。僕は車の三密を考えていち早い接種を希望しているので”市のHPは通常のことは書くまい”と体調が変になるくらい怒った。その日の午後に今年の班長でもある彼の配った市の配布物に“下記の通り日曜日の接種を追加し予約を受け付けています”と書いてある。ほら、当方の言った通りではないか! 僕は詐欺師ではないのだ。

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