映画評「ハスラーズ」

☆☆★(5点/10点満点中)
2019年アメリカ映画 監督ローリーン・スカファリア
ネタバレあり

アジア系ポール・ダンサー、コンスタンス・ウーが、ベテランの同業者ジェニファー・ロペスに踊りを鍛えてもらうが、リーマン・ショックで不景気なのはこの業界も例外ではなかったらしく、生まれたばかりの子供を抱えたシングル・マザーとして、同じような境遇らしいジェニファーの着想で、黒人キキ・パーマー、白人リリ・ラインハートを加えた4人組で、酒場にやってくる金持ち男たちを麻薬で前後不覚にし、クレジットカードを上手く使い込むなどして、金儲けに成功するが、仲間の結束が悪くなった為に新たに加えた新米により足がつく。

というお話で、ポール・ダンスを見せるクラブ風俗をたっぷり盛り込み、ジェニファーが男どもを騙す序盤まではなかなか楽しめる。
 しかし、恐らくは彼女たちが逮捕されるのに間接的にかかわったであろう記者か何かのジュリア・スタイルズが本格的に絡んできてからすっかりふやけた映画になる。

本作の狙いは、卑俗な言葉で言えば、男性社会においていかに女性が可哀想かということを示すことである。
 女性対男性の構図は、ジャンル映画でおためごかし的に描くのではなく、本作のようにドラマの形で正攻法から見せる方が僕には好ましいのだが、しかし、それにはお話として興味を惹き続けなければならない。
 後半は、社会派映画に徹し切れず、女性たちの時にはバッティングする友情めいたものも絡んできて焦点が曖昧になり、観客としてどうでも良い気分になって来る。残念でした。

本作もまた実話に材を求めているらしいが、最初の4人組の顔触れが、この間の「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」同様、アジア系、ヒスパニック、黒人、白人という風にバランスが取られているのは本当かい?

何が彼女をさうさせたか、その2。

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