映画評「エンド・オブ・ステイツ」

☆☆★(5点/10点満点中)
2019年アメリカ映画 監督リック・ローマン・ウォー
ネタバレあり

邦題では「エンド・オブ」シリーズ、原題では"Has Fallen"シリーズの第3作である。

シークレット・サーヴィスの現場トップのジェラード・バトラーが病を抱えるため長官になるかどうか迷い、元同僚ダニー・ヒューストンと会った後、大統領モーガン・フリーマン(役名トランブル氏、遂に正規の大統領になった)と釣りを楽しんでいる(職業上楽しめないだろうが)時、正体不明のドローン群の攻撃を受け、大統領を水中に避難させる。
 この事件は兵隊十数名を失わせ、大統領は昏睡状態、唯一バトラーが軽傷で済む。これを不審に思ったFBIが出揃った証拠を以ってテロの首謀者として逮捕するが、護送車は何者かに襲われる。
 手錠されても無敵の彼は敵をやっつけ、敵の正体がヒューストン一味であると確認すると、敵の車を使って逃走、最終的に森の中に隠遁しているベトナム帰還兵の老父ニック・ノルティの小屋に身を寄せる。
 老父に妻子を守ってもらうことにした彼は病院に侵入、既に昏睡から目覚めていた大統領の絶対的な信頼を得ている為、ここから彼は容疑者から現場指導者に早変わり、辣腕を揮うことになる。

罠に嵌められた正義漢が誤解を解く為に知恵を絞り大奮闘するという古典的な設定はそれだけでも楽しめるのだが、惜しいことに、序盤の小手調べのアクションにおけるカット割りが誠にお粗末で、早々に落胆してしまうのである。
 実際その後アクションになると何をやっているかよく解らないところが多く、気分を盛り返せず。最近ロングショット(引き)で長回しという見応えのあるアクション描写が増えて来た中で、メジャー映画でもまだ細切れ+アップという格好優先で内容空疎な演出に拘る監督がいる。

お話が進むにつれて、民間軍事組織の代表ヒューストンが大統領代理ティム・ブレイク・ネルスンと組んで民間組織の伸張を計る為に事件を起こしたことが判明するが、ロシアとの戦争に突っ走る大統領代理の強引な姿勢はトランプ大統領にやや重なるところがあり、ちょいと風刺しているかもしれない。トランプはお金のかかる戦争が嫌いなはずだから、政策は真逆と思うが。

戦後英米人のカタカナ表記で恐らく唯一、ar/er をルと表記されるのがバトラー。実際Geraldという名前があり、最初に紹介した人が混同したふしがあるが、彼は Gerardという英国人だからジェラードのほうが近い。気になってウィキペディアを訪ねたら、同じ事が書いてあった。よしよし(笑)。ついでに、ロングショットを長回しと混同している人もいる。

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