映画評「パピヨン」(2017年)

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2017年スペイン=チェコ合作映画 監督マイケル・ノア―
ネタバレあり

1973年に僕ら少年映画ファンを感銘させた実話ものの44ぶりのリメイクである。
 厳密には、戦前の脱獄犯アンリ・シャリエールが自らの実体験を綴ったノンフィクション(半小説)の再映画化であるわけだが、今回のほうが原作に近い雰囲気が漂う(読んでみれば解りますがね、当座予定にはない)。
 ということで、ある程度詳しい(メモの採録なのでそれほど詳しくない)お話は73年作のレビューを参考にしてもらうことにしましょう。

パピヨンことアンリに扮するのはチャーリー・ハナム、彼が相棒とする詐欺犯ドガに「ボヘミアン・ラプソディ」で一躍有名になったラミ・マレック。

脱獄映画としては、大作的なムードを抑えて小回りが利いている分だけ73年作より面白いところもあるが、きちんとした看守もいないらしい軟禁状態の悪魔島から脱獄する終幕に示される、脱獄するパピヨンと居残るドガの友情の表現は、旧作に及ばない。やはり旧作ではドガに扮したホフマンが巧かったのだろうか? それとも、ジェリー・ゴールドスミスの叙情的な音楽が力を発揮したのだろうか?

総合的に旧作の勝ちとしたい。

スター映画には弊害もあるが、記憶に残りやすい・・・のではないか?

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この記事へのコメント

2020年08月22日 19:53
旧作は、スティーヴ・マックイーンとダスティン・ホフマンでしたね。ダスティン・ホフマンはうまいですよね。好きとか嫌いとか考えることもなく、うまいなあといつも感心させられます。スティーヴ・マックイーンは一時期ものすごく流行ったのに、忘れられているようで、これも不可解ですね。スターによって忘れられる人とそうでない人がいるようです。
この新作は未見ですが、「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックが出ているのなら観たいですね。スターにはそういう力がありますよ。
オカピー
2020年08月23日 22:01
nesskoさん、こんにちは。

>ダスティン・ホフマンはうまいですよね。

若い頃は一作ごとに全く違う役を見事に演じ分けましたね。感心するしかなったですよ。「卒業」の後に「真夜中のカーボーイ」、「小さな巨人」「ジョンとメリー」・・・凄いなあ。

>スティーヴ・マックイーンは一時期ものすごく流行ったのに、
>忘れられているようで、

クリント・イーストウッドは長く生きて監督でも名を馳せましたし、ロバート・レッドフォードも似たような感じ。やはり早く亡くなると俳優はダメなのかなあ。音楽の場合ビートルズやクイーンは不滅のように感じられますが。