映画評「アクセレーション」

☆★(3点/10点満点中)
2019年アメリカ映画 監督マイケル・メリノ、ダニエル・ジリーリ
ネタバレあり

ナタリー・バーンという女優が製作を引っ張って自ら主演したアクションだが、残念ながら脚本が甚だ不出来。

女殺し屋ナタリーが、大ボスのドルフ・ランドグレンに息子を人質に脅迫され、5人のボスたちに関する指令を実行に移すが、息子が生きていることを相手はなかなか保証しない。彼女がいらいらしながら凄まじいアクションを繰り広げていくうちに、ランドグレンがショーン・パトリック・フラナリーやアル・サピエンザと勢力争いをしていることが判って来る。

というお話だが、途中から始まるような見せ方は甚だ解りにくい。最終的に観客たる僕らだけでなく、ヒロインも“な~んだ、ばかばかしい”と感じるに違いない展開ぶり。
 その中でも苦笑してしまうのは人質にした子供がランドグレンと彼女との間にできた子供で、人質というのは実は単なるダシに過ぎなかった模様という辺り。勿論自分の息子だからと言って相手が犯罪者だから安全という保証はないが、それを知っているヒロインと知らない僕ら観客との人質の生命に対する危機感は違うはずなので、劇中の彼女の反応はいかにもインチキ、お話の為のお話になっている。最も下手なタイプの作劇と言わざるを得ない。

元バレリーナという変わり種ナタリーのアクションはなかなか良いが、見せ方は余り良くない。彼女のアクションに関してはロング・ショットで比較的長く見せるので、カメラがふらふらするのが気になるものの、そう悪くない。しかるに、フラナリーの部下のチャック・リデルなどいかにも動きが悪く、男性陣のアクションに関しては誤魔化した感じのカット割りが目立つ。最近作られる作品を眺めると、映画の世界では女性が優勢らしい。

各国要人の半分が女性になれば、世界は変わるよ。それは間違いない。

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