映画評「ルイスと不思議の時計」

☆☆★(5点/10点満点中)
2018年アメリカ=カナダ=インド合作映画
ネタバレあり

「ハリー・ポッター」シリーズは姿を変えてまだ続いているが、これは別の原作者ジョン・ベレアーズの児童文学を映画化した魔法ものである。多分死ぬまで読まないと思うが、図書館に本作の原作「壁のなかの時計」もありましたぞ。

1940年代末。交通事故で両親を失った小学生男児ルイス(オーウェン・ヴァカーロ)が、母の兄ジョナサン(ジャック・ブラック)の家に越すことになる。同世代の女性フローレンス(ケイト・ブランシェット)を隣人に持つ彼は魔術師で、彼の家はお化け屋敷ではないが無生物が動き回る怪奇な屋敷。
 屋敷の近くにはジョナサンの先輩魔術師アイザック(カイル・マクラクラン)の遺骸が埋められている。ルイスは仲良くしたい学友の気を引こうと、修行中の魔法を駆使、タブーとされる呪術をこっそり使ったところ、アイザックを蘇生させてしまう。
 蘇ったこの男は時間を巻き戻して自分達夫婦二人以外のいない世界にしようと動き出す。ジョナサンは、彼以上の魔力の持主であるフローレンスと協力して対抗しようとするが、相手は強い。しかし、彼の野望に対抗できるのは正式な魔術師ではないルイスとその知恵だけなのである。

というお話で、学校におけるいじめ問題を絡めるなど児童向けの要素を満載しながら、ホラー映画で有名なイーライ・ロスを監督に起用したことからも予想されるようにホラー映画的に見せたところが多く、ターゲットを幅広くした弊害が出て、どっちつかずの印象を残す。時間を巻き戻すというアイデアも子供騙しで、いい大人が固唾を呑んで見るほどのものでもない。

原作がシリーズものなので、あるいはシリーズ化されるかもしれぬ。CGを大量に使ったファンタジー映画に慣らされてしまった影響もあり、僕は「ハリー・ポッターと賢者の石」ほどのインパクトを感じないが。

若い頃はセクシー美人で売っていたコリーン・キャンプ(「死亡遊戯」と「メイクアップ」が印象的)が相変わらず物凄い体型で登場してくる。シェリー・ウィンターズ、シモーヌ・シニョレ等若い頃と別人のよう(な体型に)になった女優はいるが、断然昔を思い起こせない女優のNo.1は彼女であろう。

“不思議の時計”というタイトルは「不思議の国のアリス」を意識しちょる。通常の現在口語なら“不思議な時計”じゃろ。逆に、昨日の「パリ、噓つきな恋」は通常の“嘘つきの恋”でなく、恋を擬人化したような変な邦題じゃった。

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