映画評「潜航決戦隊」

☆☆★(5点/10点満点中)
1943年アメリカ映画 監督アーチー・メイヨ
ネタバレあり

図書館DVDシリーズその2。

観たことがあるようなないようではっきりしないまま観てしまった。鑑賞記録を付ける為にIMDbを訪問したら、自らの採点を発見した。それでも面白ければ良いが、監督が凡作ぞろぞろのアーチー・メイヨで、実際つまらない映画なので後悔しきり。

戦争もたけなわの1943年。ドイツ海軍の攻撃による被害に苦しめられていた米海軍が、高速艇で活躍していた大尉タイロン・パワーを、ダナ・アンドリューズを艦長とする潜水艦の副艦長に引き抜く。
 戦略にたけた艦長は偽装艦の罠を掻い潜り、逆に撃沈されたと見せかけて敵感を撃沈した後、他日敵艦を追って基地に通ずる敵の港へ侵入に成功。作戦は艦長で、実働は副艦長が見せ場を担い、基地の火薬庫に爆弾を仕掛ける。心臓の悪い准尉を犠牲に帰還に成功すると、艦長が捨て身の人間潜望鏡作戦を敢行する。

というのが戦略的な見せ場は戦時中に作られたものとしてはなかなか華美。特撮は、現在となっては貧弱と言われても仕方がないが、どんなに見ばえが良くてもCGは絵に過ぎないという考えに変わりはなく、単純な比較はしない。その限りにおいて十分楽しめる。

戦時中の戦意高揚プロパガンダ映画だから、米軍の被害は最小限で、敵軍は全滅という全く調子の良い極端な作劇。死ぬのも心臓病を患う老兵という具合だから苦笑も洩れるものの、戦時中に作られた戦争映画としてはさまでつまらないという程ではない。戦争中に観たアメリカ人たちは、ドイツ移民を除いて、ドイツ軍がまんまとやっつけられるので、さぞ士気が上がっただろう。

彼らが出撃する合間に、全寮制の女子高の教師アン・バクスターをめぐるアンドリューズとパワーの三角関係が、終盤まで本人たちがそれと気づかない(アンだけは勿論承知)まま進行するのが気を持たせすぎて冗長、全体もつまらなく思えて来る。二十歳頃の若いアン・バクスターが見られるのが収穫と言えないこともない。

去る二月に観たサスペンス映画「ハンターキラー 潜航せよ」(原潜は出るが、所謂戦争映画ではない)の原型を見るようなお話。

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