映画評「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス合作映画 監督オル・パーカー ネタバレあり ビートルズの楽曲だけでミュージカル化した「アクロス・ザ・ユニバース」(2007年)が余りに素晴らしい為、楽曲への思い入れの違いがあることもあり、ABBAの楽曲だけで構成された「マンマ・ミーア!」(2008年)は多少見劣りしよう…
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映画評「ガンヒルの決斗」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1959年アメリカ映画 監督ジョン・スタージェス ネタバレあり 実に久しぶりでございますなあ。ジョン・スタージェスの西部劇の中では「荒野の七人」(1960年)と「OK牧場の決闘」(1956年)はよく放映されるが、「ゴーストタウンの決闘」(1958年)とこの「ガンヒルの決斗」はなかなかやってくれな…
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映画評「ガール・イン・ザ・ミラー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年カナダ=アメリカ合作映画 監督アサフ・バーンスタイン ネタバレあり 昔から二重人格ものは様々なヴァリエーションで作られてきた。例えば、「ジキル博士とハイド氏」に代表される純二重人格系列、サイレント映画「プラーグの大学生」(1913年/1926年)に代表されるドッペルゲンガーもの、等々であ…
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映画評「幸福なラザロ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年イタリア=スイス=フランス=ドイツ合作映画 監督アリーチェ・ロルヴァルケル ネタバレあり 青春映画の要素に社会派の要素を投入してなかなか興味深い「夏をゆく人々」を作ったイタリアの若手女性監督アリーチェ・ロルヴァケルの新作で、今回は少し難渋。  1980年代に起きた事件をモチーフにして…
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映画評「COLD WAR あの歌、2つの心」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年ポーランド=イギリス=フランス合作映画 監督パヴェウ・パヴリコフスキ ネタバレあり 2018年度アカデミー外国語映画賞などにノミネートされたポーランドの恋愛映画。戦後、とは言え冷戦の対立構造の内に腐れ縁を余儀なくされる男女の恋愛推移を描いたポーランド版「浮雲」である。  「浮雲」では…
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映画評「イメージの本」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス=スイス合作映画 監督ジャン=リュック・ゴダール ネタバレあり 映画サイトには“異色作”とあるが、ジャン=リュック・ゴダールは1960年代後半からこんな作品ばかり作っているのだから、ちっとも異色作ではない。勿論ゴダールを初めて観る人には異色作だが、これを異色作と思うような人はまず…
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映画評「バーニング 劇場版」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年韓国映画 監督イ・チャンドン ネタバレあり イ・チャンドンは、キム・ギドクやパク・チャヌクと並んで僕が評価する韓国の監督である。  彼等は韓国大衆映画の基本スタンスであるギャグとシリアス性のギャップで見せる泥臭い手法を取らない。韓国人は一般人でも大袈裟な表現をするので、それで笑ってしま…
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映画評「Diner ダイナー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・蜷川実花 ネタバレあり 蜷川実花の映画は写真と同様に強烈な色調の画面で、その画調にふさわしく内容が非常にギトギトしている為に僕はいつも疲れてしまう。本作の内容はマンガっぽいが、実は平山夢明の小説の映画化。小説もイロイロということです。 母親に捨てられて祖母に育てられ…
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映画評「モーガン夫人の秘密」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年イギリス=アメリカ=ドイツ合作映画 監督ジェームズ・ケント ネタバレあり 日本劇場未公開作と事前に知っていたが、キーラ・ナイトリーというスター女優の主演する映画ならつまらなくても“まあよろし”というつもりで観てみた。原作は英国の小説家リディアン・ブルック。 ドイツ降伏のおよそ一年半…
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映画評「チャーリー・セズ/マンソンの女たち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督メアリー・ハロン ネタバレあり 題名の“セズ”は says だから、“セッズ”と表記した方が一般には解りやすい。 昨日の「ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊」では被害者側からシャロン・テート殺害事件を描いていたが、こちらは事件(シャロンの事件後に起こしたラ…
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映画評「ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊」

☆☆(4点/10点満点中) 1969年アメリカ=メキシコ合作映画 監督ダニエル・ファーランズ ネタバレあり 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の終盤と同工異曲の、伝記映画のWhat ifものである。 前述作では、チャールズ・マンソンが恨みを抱いた若手音楽プロデューサーのテリー・メルチャー(ドリス・デイの息子…
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映画評「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・小林聖太郎 ネタバレあり 西炯子という女性は小説家かと思ったが、Wikipediaで調べたら漫画家だった。彼女のコミックを、刺激とは程遠い作品を得意とする小林聖太郎が映画化したホームドラマ。  僕らより一回りくらい上の老夫婦のお話だが、とても他人事とは思えず、胸に刺さる…
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映画評「夜の訪問者」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1970年フランス=イタリア=ベルギー合作映画 監督テレンス・ヤング ネタバレあり 「雨の訪問者」(1970年)がヒットしたので、チャールズ・ブロンスン主演につき邦題が「夜の訪問者」となったのであった。懐かしいなあ。観たのは劇場公開より数年遅れ、四十数年前にTVのみ。94分という短い映画なのでので…
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映画評「長いお別れ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・中野量太 ネタバレあり レイモンド・チャンドラー同名小説の日本版ではなく、中島京子の小説を中野量太が映画化したホームドラマ。認知症の老人をめぐる家族のお話だが、中野監督だからひねくれていたりユーモアを交えたところもあり、めそめそ一辺倒でないところがよろし。 東昇平…
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映画評「アルキメデスの大戦」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・山崎貴 ネタバレあり 世界の映画がアイデア不足で興味深いお話の映画が非常に限られているが、本作はアングルがなかなか面白い。原作は三田紀房のコミック。 国際連盟を脱退した後1933年の日本。これから始まる可能性のあるアメリカとの戦争を前提に、戦艦こそ戦争を有利に進める…
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映画評「バースデー・ワンダーランド」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・原恵一 ネタバレあり 児童文学者・柏葉幸子の作品「地下室からのふしぎな旅」のアニメ映画化で、すぐ隣にある異世界をテーマにしているところは「千と千尋の神隠し」に似ているが、かの作品はこの作者の作品に影響を受けて成り立ったらしい。なるほど。 小学高学年のアカネ(声:松岡…
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映画評「泣くな赤鬼」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・兼重淳 ネタバレあり 大衆的であっても通俗に落ちない作品を好みとする僕には重松清という作家の映画化作品は良い感じで見られる。この作品はどちらかと言えば余り感心しないのだが、何と言っても地元(群馬県西毛地区)の高校群、中でもわが母校がはっきりと確認できた身贔屓で★一つ分おま…
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映画評「日日是好日」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大森立嗣 ネタバレあり 時代は変わったもので、エッセイの類がドラマ映画として頻繁に映画化されている。本作は、エッセイスト森下典子の自伝的同名エッセイを、大森立嗣が映画化した、ドラマである。 二十歳の大学生・典子(黒木華)が家族とたまたま居合わせた従妹美智子(多部未…
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映画評「パンク侍、斬られて候」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・石井岳龍 ネタバレあり 本作は、いつの間にか名前が変わった元石井聰亙の石井岳龍が町田康の同名小説を映画化した作品だが、脚色を担当した宮藤官九郎の色が強い気がする。  一応江戸時代を舞台にしているのに、使われる言語は平成語というのが、お話以上に人を食っている。パンク・ロッ…
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映画評「ダンスウィズミー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・矢口史靖 ネタバレあり 日本人のミュージカル嫌いが、近年のミュージカル映画の攻勢に影響されて、大分治って来たらしく、こういうミュージカルもどきがぼつぼつ作られている。日本のちょっとしたミュージカル映画ブームは1950年代以来だろう。この作品はそれ自体が素材になっているよ…
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映画評「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス=中国合作映画 監督クェンティン・タランティーノ ネタバレあり クェンティン・タランティーノは最初の「レザボア・ドッグス」(1992年)以外は長く、残虐趣味もあり、僕は苦手だが、この映画に観られる解りやすい映画への愛情表現はそんな僕をして感涙を催させるほどである。 …
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映画評「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=日本=カナダ=メキシコ合作映画 監督マイケル・ドハティ ネタバレあり 「GODZILLA ゴジラ」の続編である。「ゴジラ」はもういいよ、というのが僕の偽らざる心境なので、少なくとも観る前の心境としてワクワクもドキドキもしない。マーヴェル・コミックスの映画版も大体同じだが、あちら…
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映画評「大地のうた」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1955年インド映画 監督サタジット・レイ ネタバレあり 現在の若者はインド映画と言えば、マサラ・ムービーしか思い浮かべられないだろうけれど、僕らにとってインド映画と言えばサタジット・レイのセミ・ドキュメンタリーである。イタリアのネオ・レアリスモのインド版みたいなものだ。歌も踊りも出て来ず、ひ…
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映画評「オーバードライヴ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2013年アメリカ=イギリス=アラブ首長国連邦合作映画 監督リック・ローマン・ウォー ネタバレあり 古いという程ではないが、出来立てほやほやでもない。「ワイルド・スピード」シリーズで人気が最高潮に達していた頃のドウェイン・ジョンスンが主演するアクション映画である。しかし、ジャンル映画的ではなく、犯…
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映画評「ペガサス/飛馳人生」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年中国映画 監督ハン・ハン ネタバレあり 中国製のラリー映画というのが珍しいので、観てみた。最近色々な国のレース映画が見られるが、アメリカ映画以外は認めるに値するものは殆どないので、怖いもの見たさということですじゃ。 「ワイルド・スピード」を地で行く交通法規違反をして5年間出場機会を失…
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映画評「ワイルド・ビル」

☆☆★(5点/10点満点中) 1995年アメリカ映画 監督ウォルター・ヒル ネタバレあり ワイルド・ビル・ヒコックの伝記映画、必然的に西部劇である。  ウォルター・ヒルが監督を務め、「平原児」(1936年)でお馴染みの有名人のお話で、人気俳優も出ているが、日本劇場未公開と知ってからどうも手が伸びにくい状態だった。このところス…
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映画評「選挙の勝ち方教えます」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督デーヴィッド・ゴードン・グリーン ネタバレあり 再鑑賞ばかりでも何なので2年くらい前に録画しておいた日本劇場未公開のこの政治ドラマを観ることにしました。 余り政治映画が作られる土壌のない日本であるから、海外の政治映画はお蔵入りになることが多かった。近年はアングルの…
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映画評「アメリカン・アニマルズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス合作映画 監督バート・レイトン ネタバレあり 映画としては作り方が面白いが、TVでは年がら年中やっているタイプに過ぎない。  実話そのものの映画化で、実際の人物が彼等を演じる役者共々交互に出演するというのが珍しいわけだが、TV「アンビリバボー」では多くこの形式なので、…
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映画評「ブレンダンとケルズの秘密」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2009年アイルランド=フランス=ベルギー合作映画 監督トム・ムーア ネタバレあり 2作目の「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」を観て、野趣と芸術性の高さに感心したアニメ映画監督トム・ムーアの映画デビュー作。 今回もまた極めてケルト伝説的内容で、9世紀のアイルランドが舞台。  ケルズとい…
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映画評「サンダーボルト」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1974年アメリカ映画 監督マイケル・チミノ ネタバレあり 「ディア・ハンター」(1978年)で俄然注目されたものの「天国の門」(1980年)で大映画会社ユナイテッド・アーティスツを倒産させて以降余り冴えず、もう20年以上まともに映画を作っていないマイケル・チミノの監督デビュー作(兼脚本)。40…
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映画評「自由を我等に」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1931年フランス映画 監督ルネ・クレール ネタバレあり 「巴里の屋根の下」「巴里祭」と併せてルネ・クレール三大傑作(?)を成す。相変わらずサイレント的で、今日のように眠気の強い時に見るとなかなか理解が覚束ない。しかし、見直すと、実にきちんと作られていることが解るのである。多分3回目の再鑑賞。 …
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