映画評「チャップリンの殺人狂時代」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督チャールズ・チャップリン ネタバレあり チャールズ・チャップリンの戦後第一作。多分三回目の鑑賞と思う。Allcinemaには批判的なコメントも多いが、見事に面白い。笑えないなんてこともない。どちらかと言えばニヤニヤ笑いだが。 世界恐慌直前のフランス。暫く前に3…
コメント:17

続きを読むread more

映画評「勝利への脱出」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1981年アメリカ=イギリス合作映画 監督ジョン・ヒューストン ネタバレあり 学生時代、映画館で観た。多分それ以来の鑑賞だろうから、およそ40年ぶりの再鑑賞となりましょう。  競技人口は多かったものの現在のようなサッカー人気がなかった当時の日本でも、シルヴェスター・スタローンの人気に援護射撃さ…
コメント:4

続きを読むread more

映画評「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1946年版)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1946年アメリカ映画 監督テイ・ガーネット ネタバレあり ジェームズ・M・ケインのこのハードボイルド小説は既に中学の頃から知っていたが、実際に読んだのは僅か数年前。  しかし、1980年代にボブ・ラフェルスン監督版(1981年)、ルキノ・ヴィスコンティ監督のイタリア版(1942年)を映画館で…
コメント:6

続きを読むread more

映画評「アガサ・クリスティー ねじれた家」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イギリス=アメリカ合作映画 監督ジル・パケ=ブレネール ネタバレあり アガサ・クリスティーの映画化は、エルキュール・ポワロものに限る。観光要素があってスペクタクル性が高く、見ばえが良いからである。少なくとも劇場用に映画化されたものはそうである。  「ねじれた家」は、クリスティーご本人が…
コメント:8

続きを読むread more

映画評「ジュラシック・ワールド/炎の王国」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督J・A・バヨーナ ネタバレあり シリーズ通算第5作。 前作で崩壊した“ジュラシック・ワールド”の元監督官ブライス・ダラス・ハワードが恐竜保護団体を設立、元監視員クリス・プラットらと共に、噴火で生存が危ぶまれる恐竜たちを救いに島に向かう。  協力するのはテーマパー…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「嵐電」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・鈴木卓爾 ネタバレあり 友人に鉄ちゃんがいるせいか、鉄道絡みの映画は比較的よく観る。本作は、京都の通称“嵐電”(京福電気鉄道北野線)の近くで起こる三組の男女のお話を綴る。 鉄道関係の著作をしている衛星(井浦新)は妻・斗麻子(安部聡子)との思い出のある嵐電について書こう…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「イル・ポスティーノ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1994年イタリア=フランス=ベルギー合作映画 監督マイケル・ラドフォード ネタバレあり ブルーレイには同じ傾向の作品を数本保存する。多いのは監督集、俳優集だが、これは先日アップした「スモーク」が入っている1990年代名作集に入れた作品。「スモーク」で再確認したいことがあった取ったついでに、こち…
コメント:7

続きを読むread more

映画評「素晴らしき哉、人生!」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1946年アメリカ映画 監督フランク・キャプラ ネタバレあり たぶん3回目の鑑賞で、前回はブログを始める2、3年前だったと思う。  アメリカでは終戦直後ケイリー・グラント主演「気まぐれ天使」(1997年製作の「天使の贈りもの」のオリジナル)など天使映画が少し流行ったが、この作品がブームの嚆矢…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「こどもしょくどう」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・日向寺太郎 ネタバレあり 近年子供食堂なる言葉を聞くようになった。おおよそ鍵っ子のような子供達(場合によっては親を含めて)に無料もしくは極めて安い価格で料理を提供するボランティアな料理店もしくはそうした活動そのものを言うのであろう。だから、本作は店側の立場から描くのかと思…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「007/リビング・デイライツ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1987年イギリス映画 監督ジョン・グレン ネタバレあり ジェームズ・ボンド役がロジャー・ムーアからティモシー・ダルトンに代わったシリーズ第15作。役者は代わったが、監督は4作続けてジョン・グレン。再鑑賞。 ソ連末期。007ことボンドがKGB将軍イェロー・クラッベの亡命を助けるべく、美人狙…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「半世界」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・阪本順治 ネタバレあり 1990年代辺りから暫く自分探しの映画が多く作られたが、近年は自分の居場所探しのお話が多いような気がする。最近観た作品ではアメリカ映画「レディ・バード」がそうであり、阪本順治が監督した本作がそうである。 三重県は伊勢志摩。39歳の稲垣吾郎は、…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「町田くんの世界」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・石井裕也 ネタバレあり 安藤ゆきという漫画家による少女コミックを石井裕也監督が映画化。  今世紀に入って激増中の少女コミックの映画版はそれに反比例して避けることが多くなっているが、本作は着実に地歩を固めつつある石井監督の作品なので観ることにした。全体としては見て正解で…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ハート・オブ・マン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督アダム・シャンクマン ネタバレあり 20年前に日本でも話題になり評価も高かった「ハート・オブ・ウーマン」の女性主人公版リメイクと聞き、観たわけだが、何と日本未公開でござった。  個人的にさほど買ったわけではない前作よりさらにぐっと出来栄えが落ちる。出来栄えより下ネタに…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「スモーク」(1995年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1995年アメリカ=日本=ドイツ合作映画 監督ウェイン・ワン ネタバレあり 四半世紀ぶりくらいの再鑑賞である。ブルックリンのタバコ屋に集まる人々の小話を集めた内容で、連作短編集の趣き。 オーギー(ハーヴィー・カイテル)の経営する煙草店に頻繁にやってくる作家ポール・ベンジャミン(ウィリアム・…
コメント:10

続きを読むread more

映画評「ガルヴェストン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督メラニー・ロラン ネタバレあり 10年以上前になる「アウェイ・フロム・ハー 君を思う」(2006年)のサラ・ポーリー、先日の「レディ・バード」のグレタ・カーウィグという若手女優の監督ぶりに瞠目させられたが、本作のメラニー・ロランもなかなか良い感覚をしている。 反社…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「パウロ 愛と赦しの物語」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督アンドリュー・ハイアット ネタバレあり 紀元67年、皇帝ネロはローマ大火災を台頭著しいキリスト教徒、その首謀者をキリスト教使徒パウロ(ジェームズ・フォークナー)とし、斬首の判決を下す。市民の半数はネロが犯人であると思っている。  そんな中彼を慕うギリシャ人の医師ルカ(…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「RBG 最強の85才」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジュリー・コーエン、ベッツィー・ウェスト ネタバレあり 三日前に観た「ビリーブ 未来への大逆転」の主人公である米国最高裁判事のルース・ベイダー・ギンズバーグに迫るドキュメンタリー映画である。きちんと作られてはいても近年の女性成功物語の型を出なかったかの作品より面白い。…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督マイケル・ショウォルター ネタバレあり クメイル・ナンジアニというコメディアンが夫人エミリー・V・ゴードンと自伝的脚本を書き、自ら演じたドラマである。 十数年前にパキスタンから家族と共にアメリカへ移住したクメイルは、厳格な両親に内緒でウーバーイーツの運転手をしな…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ジョン・ワッツ ネタバレあり マーヴェル・コミックス映画版について、いつも似たようなことばかり書いているので、もう大して書くこともない・・・と言いつつ、また同じようなことから始めさせて戴きます。 「スパイダーマン」第一シリーズは陰々滅々である為僕は全く買わず、明…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ビリーブ 未来への大逆転」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=中国=カナダ合作映画 監督ミミ・レダー ネタバレあり アメリカ連邦最高裁の現役判事の一人ルース・ベイダー・キンズバーグの伝記映画である。  彼女はトランプが大統領になった直後引退が囁かれていた記憶があるが、Wikipediaによれば、トランプが大統領でいる間は辞められないと言…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「バーバラと心の巨人」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=ベルギー=中国=イギリス合作映画 監督アナス・ヴァルター ネタバレあり ジョー・ケリー(作、恐らく)とケン・ニイムラ(画、恐らく)によるグラフィック・ノベルをデンマーク出身の監督アナス・ヴァルターが映画化したドラマ。  しかし、テーマやモチーフが2016年の「怪物はささやく」…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「海獣の子供」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・渡辺歩 ネタバレあり 五十嵐大介なる漫画家のアニメ映画化で、アニメ制作はハイライトの映像処理が爆発的なものになる傾向にあるSTUDIO4℃。お話は相当難解で、一種の哲学映画である。 コミュニケーション能力不足の為に夏休み初日の部活で失敗をやらかし干された女子中学生の…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「さよならくちびる」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・塩田明彦 ネタバレあり 塩田明彦は映像言語の扱いに優れた監督と思う。初めて観た「害虫」はお話には一向に惹かれないものの、ショットの扱いに舌を巻いた。内容が好かなかったので当時保存版を作らなかったが、ブルーレイレコーダーを買った後そのショットを研究すべく保存版を作った。し…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ワンダーストラック」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督トッド・ヘインズ ネタバレあり 「キャロル」が素晴らしかったトッド・ヘインズの新作で、やはり僕が初めて彼に注目した「エデンより彼方に」に似たノスタルジーも感じさせる。ブライアン・セルズニックという作家の児童文学の映画化と聞くが、映画的な工夫がされていてなかなか大人向け…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「この道」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・佐々部清 ネタバレあり 何と佐々部清監督の追悼記事に相当することになってしまった。コロナではないらしいけれど、ビックリした。以下、まさかこんなことになるとは知らず、書いた映画評。 北原白秋の後半生を綴るオーソドックスな伝記映画である。文学ファンとしては見ないわけには…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「名探偵ピカチュウ」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年アメリカ=日本=中国=イギリス合作映画 監督ロブ・レターマン ネタバレあり 昔からコミックはほぼ読まないし、ゲームはトランプゲーム以外はしたことがないし、アニメ映画もオリジナルもの以外はほぼ観ないので、「ポケットモンスター」については作品名を知るのみ。これを観ることにしたのはアメリカ(を製…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「鉄コン筋クリート」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2006年日本映画 監督マイケル・アリアス ネタバレあり 「ピンポン」(2002年)という映画を観た時に松本大洋という漫画家を知り、その時に「鉄コン筋クリート」という作品の存在も知った。さして興味を覚えたわけではないものの、珍しく事前に原作の存在を知っていたので、10年以上前に作られた旧作に属する…
コメント:3

続きを読むread more

映画評「竜馬を斬った男」

☆☆★(5点/10点満点中) 1987年日本映画 監督・山下耕作 ネタバレあり 時代小説家早乙女貢の同名短編小説を山下耕作が映画化。  坂本龍馬を扱った小説・映画・TVドラマは色々あるが、彼を殺したと言われる人物の一人・佐々木只三郎を主人公にした点が異色である。 佐幕派の会津藩士・只三郎(萩原健一)は、浪士組組織に奔走…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「愛と哀しみの果て」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1985年アメリカ映画 監督シドニー・ポラック ネタバレあり 評判が良かったものの映画館で観られなかったので、当時流行っていたレーザーディスクを買って観た。今回はハイビジョンでの鑑賞で、以前観た時より僕と周波数が合った感じがする。  外国の文芸ものは、英国流がやはり良い。本作はアメリカ製である…
コメント:8

続きを読むread more

映画評「青春の蹉跌」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1974年日本映画 監督・神代辰巳 ネタバレあり 僕が読む石川達三は専ら社会派小説だが、彼は1960年代以降色々と若者を主人公にした作品も書いた。本作の原作となった同名小説もその一つで、映画は大学に入学してからロードショーより数年遅れで観た。大変興奮したので、後日大学の友達と少し話をしたが、今回…
コメント:2

続きを読むread more