映画評「名探偵ピカチュウ」

☆☆(4点/10点満点中)
2019年アメリカ=日本=中国=イギリス合作映画 監督ロブ・レターマン
ネタバレあり

昔からコミックはほぼ読まないし、ゲームはトランプゲーム以外はしたことがないし、アニメ映画もオリジナルもの以外はほぼ観ないので、「ポケットモンスター」については作品名を知るのみ。これを観ることにしたのはアメリカ(を製作の核とした)映画だからである。
 いずれにしても、所謂アメコミ映画版に比べるとずっとお子様向けの内容で、片脚を膝あたりまで突っ込んだじいじには感興が湧きにくい。せいぜい探偵ものとしての面白さがあるかどうかを確かめるくらいのところである。

黒人の母と白人の父との間に生まれたらしい青年ジャスティン・スミスが、探偵をしている父親の死を知らされ、別居していた父の住む町へ行く。父の事務所で自分を探偵と信じる記憶喪失中のピカチュウ(声:ライアン・レイノルズ)と遭遇、父の死の謎を解こうとするうち、CNNならぬCNMの若手美人記者キャスリン・ニュートンと知り合い、父が謎の物質Rを追っていたことを知る。
 これにはCNMのオーナーとその父親である有力者ビル・ナイが関係し、やがてポケットモンスターと人間とが絡む大騒動に巻き込まれていく。

と、まあこんなお話で、子供向けと言ってもピカチュウが中年オヤジの声で喋るなど「テッド」の二番煎じ上品版みたいなアイデアのあることを考えると、主たるターゲットは十代前半くらいか。

じいじには悪漢が何をしたかったのかどうもピンと来ない。彼が攻撃能力の高いポケット・モンスターの肉体を乗っ取るというところまではともかく、その後の騒動の目的はよく解らぬ。探偵ものらしい面白さは限りなくゼロに近く、がっかり。
 主題の説教部分は、青少年向けアメリカ映画に目立つ親子和解で、こうした説教が日々行われているからアメリカの若者の70%くらいは両親を尊敬する(同じ調査で日本人は30%くらい)のだろう。

主人公の設定が黒人と白人のハーフというのは、(ポリ・コレ臭いので)少し嫌らしい。

夏目漱石「明暗」を再読中。初めの方に“探偵”という言葉が出て来るが、先年読んだという甥は正しく理解しただろうか? 今度会った時に確認してみよう。明治・大正時代“探偵”と言えば、公立探偵則ち刑事のことである。治安維持法ができる前でも、酒場などで社会主義者・無政府主義者を見張っていたわけである。

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この記事へのコメント

2020年04月05日 19:15
昨年度マイワースト作品にようこそ!
といっても星2つ半です。
ピカチュウ(のゲーム)をもともと好きな方は、もしかしたらOKなのではないかと思いますが。
オカピー
2020年04月05日 20:47
ボーさん、こんにちは。

まさかこの作品にコメントが入るとは!

>昨年度マイワースト作品にようこそ!

映画館で観れば、ワーストもむべなるかなですね。