映画評「居眠り磐音」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・本木克英 ネタバレあり 時代小説には余り興味がないので、近年の作家や作品はよく知らない。本作原作である佐伯泰英の小説も知らないが、10年以上も前にNHKで放映されていた時代劇シリーズをちょっと見たことがある。正確には、Allcinemaの投稿を読んで思い出したというわけで…
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映画評「レディ・バード」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督グレタ・ガーウィグ ネタバレあり 「フランシス・ハ」(2012年)というアメリカ映画が、ヌーヴェル・ヴァーグの現代アメリカ的解釈と思えて興味深く、その主演女優グレタ・カーウィグにも注目した。その後の出演作も「フランシス・ハ」のオブビートなヒロインと重なるような役が多く…
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映画評「X-MEN:ダーク・フェニックス」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督サイモン・キンバーグ ネタバレあり 「X-MEN」シリーズはマーヴェル・コミックス映画版の中で僕が一番買っている。しかし、世間とは少し理由が違う。忍者映画のような術・技の繰り出し合いが面白いのである。  だから、第一シリーズでは評判が最も悪い第3作を一番楽しみ、性格…
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映画評「ネバーエンディング・ストーリー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1984年西ドイツ映画 監督ヴォルフガング・ペーターゼン ネタバレあり 新米の社会人だった頃観ました。映画館ではなく秋葉原へ行った帰りに子供たちが「本のほうが面白い」と言っているのを聞き、修行が足りんと思った記憶がある(笑)。  当時、児童文学にはさほど詳しくない僕は、この映画を観るまでミヒャ…
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映画評「愛と銃弾」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イタリア映画 監督マルコ・マネッティ、アントニオ・マネッティ ネタバレあり 諸事情があり採点は☆☆★に留めたものの実は面白がった「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」のアントニオとマルコのマネッティ兄弟の新作は、何とマフィアの抗争をミュージカル仕立てで描いた異色作で、問題がないでもないが、な…
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映画評「マイ・ブックショップ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年イギリス=スペイン=ドイツ合作映画 監督イザベル・コイシェ ネタバレあり 監督はスペインのイザベル・コイシェであり、純粋な英国映画ではないが、英国を舞台に英国人らしい俳優が出て来ると、英国映画そのものになってしまう。ペネロピ・フィッツジェラルドという女流作家のブッカー賞受賞作の映画化で…
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映画評「バルバラ セーヌの黒いバラ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督マチュー・アマルリック ネタバレあり フランスの歌手の伝記映画と言えば、去年「ダリダ~甘い囁き~」を観た。解りやすいが、映画的には甚だ食い足りない凡作だった。  同じ伝記映画でも、こちらは全然違う。全く大衆向けの作り方ではないので、大多数の人は退屈すること必定。僕自身…
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映画評「セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年キューバ=スペイン合作映画 監督エルネスト・ダラナス・セラーノ ネタバレあり 1991年宇宙に取り残されたソ連/ロシアの宇宙飛行士セルゲイ・クリカレフ(クリカリョーフ)の体験を着想源として作られた一種のファンタジーである。 宇宙ステーション“ミール”に滞在中のロシア人宇宙飛行士セル…
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映画評「きみの鳥はうたえる」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三宅唱 ネタバレあり 21世紀になり再評価された北海道函館出身の作家・佐藤泰志の芥川賞候補作品の映画化である。  彼の映画化作品を観るのはこれで4本目で、いずれも函館市(若しくは函館市をモデルにした架空の都市)が舞台だが、本作の場合、原作では東京とのこと。時代は1970…
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映画評「メン・イン・ブラック:インターナショナル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=中国合作映画 監督F・ゲイリー・グレイ ネタバレあり 「メン・イン・ブラック」シリーズの第4弾。スピンオフという解説だが、要は前の二人が少しお年を召してきたのを考慮して、ロンドン支局に舞台を移して若いコンビを出したということではあるまいか。堂々たる第4作と言って良いように思う。…
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映画評「小さな恋のうた」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・橋本光二郎 ネタバレあり 一時期2005年頃まで衛星ラジオで邦楽も聴いていたので、MONGOL800というアーティストは知っていた。本作で複数回紹介される二曲「小さな恋のうた」「あなたに」も知っていたが、シングルになっていないので、どうもCMで聞いて憶えたらしい。これらの…
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映画評「さらばバルデス」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1973年イタリア=フランス=スペイン=アメリカ合作映画 監督ジョン・スタージェス ネタバレあり チャールズ・ブロンスン主演の、事実上のイタリア製西部劇。しかし、監督が本場アメリカの大御所ジョン・スタージェスで、所謂マカロニ・ウェスタンに属する映画ではない。イタリア的でないというだけでなく、当時ア…
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映画評「ザ・フォーリナー/復讐者」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス=中国=アメリカ合作映画 監督マーティン・キャンベル ネタバレあり ジャッキー・チェンの主演映画はこのところ空振り気味で余り期待していなかったし、中国の資本も入っているので、嫌な感じがしたが、その思いは全く裏切られるのである。実際、最初はうんざりしかけた。  というのも、中国…
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映画評「Mr.&Mrs.フォックス」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス合作映画 監督ジェームズ・ハスラム ネタバレあり このブログの定義では日本劇場未公開扱いになる作品でした。ガクッ。 犯罪者夫婦のお話。ギャンブル好きの美人ユマ・サーマンが、ロシア女性という設定(シベリア系なのか?)のマギーQに渡すべき大金の麻薬代金を賭博で使い果たし…
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映画評「七人の無頼漢」

☆☆★(5点/10点満点中) 1956年アメリカ映画 監督バッド・ベティカー ネタバレあり 若い頃ランドルフ・スコットのB級(ロー・コスト、ロー・バジェット)西部劇を十数本観たが、本作は未鑑賞。 フランスのお経みたいな観念的な映画評を書く映画評論家の高評価など無視すれば良いのに、無視できない日本の映画マニアに褒める人多し…
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映画評「ファントム・スレッド」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ポール・トーマス・アンダースン ネタバレあり ポール・トーマス・アンダースン監督と言えば、記号を大量に使った「マグノリア」(1999年)のインパクトが強いが、この作品にもひねくれた面白さがある。 1950年代ロンドン。オートクチュール(仕立服)デザイナーのウッド…
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映画評「コンフィデンスマンJP ロマンス編」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・田中亮 ネタバレあり 「相棒」を別にするとTVドラマを見る習慣がほぼ50年間ないので、所謂“劇場版”は見ないが、本作はコン・ゲームらしいので観てみた。  僕は詐欺(厳密には悪徳商法の強いレベルと思う)に遭った人間なのでこの類の犯罪は見たくない。しかし、本作は、被害に遭っ…
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映画評「大脱出2」

☆★(3点/10点満点中) 2018年アメリカ=中国合作映画 監督スティーヴン・C・ミラー ネタバレあり 「大脱出」は頭脳派ながら見やすいストレートなアクションもあって程々楽しめたが、この続編は戴けません。特に前作の設定を憶えていない人、若しくは本作で初めて見る人は、抽象的すぎて置いてけぼりを食らう。 どこかのテロ・グル…
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映画評「ピアッシング」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ニコラス・ペッシェ ネタバレあり 村上龍の同名小説をアメリカのニコラス・ペッシェという監督が映画化したサイコ映画である。 恐らく子供の時の体験が基で自分の赤子をアイスピックで刺したいという欲求を持ち始めた青年クリストファー・アボットが、妻ララ・コスアと相談の上、娼…
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映画評「ファイナル・スコア」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督スコット・マン ネタバレあり 試合中のスタジアムでのテロを扱った作品に「パニック・イン・スタジアム」(1976年)がある。しかし、本作はかの作品と比較するより「ダイ・ハード」(1988年)のスタジアム版と言った方が感じが掴める。 旧ソ連の小国家(地図を見ると黒海沿岸…
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映画評「熱いトタン屋根の猫」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1958年アメリカ映画 監督リチャード・ブルックス ネタバレあり 税金の申告に行くので待ち時間に読める文庫本を・・・ということ借りて来たのが、テネシー・ウィリアムズの戯曲「やけたトタン屋根の上の猫」で、それを読んだ後で本作を再鑑賞しようと決めていた(結局コロナ騒動で、申告に来ていた人は数名。会場…
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映画評「ベン・イズ・バック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ピーター・ヘッジズ ネタバレあり 告発映画としてきちんとしているが、映画としては潤いが不足気味で積極的には評価できない。一応お話をば。 クリスマス・イヴの日、薬物更生施設から若者ベン(ルーカス・ヘッジズ)が、母ホリー(ジュリア・ロバーツ)、妹アイヴィー(キャスリン…
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映画評「ボクは坊さん。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・真壁幸紀 ネタバレあり 白川密成という若い僧侶がその奮闘を綴った随筆の映画化。こういうのは脚本家の腕が試される作品だが、上手く行った例は少ない。 四国八十八か所の一つに当たる永福寺。祖父の住職(品川徹)が遷化(他界)した為に急遽住職になった青年・進=光円(伊藤淳史)…
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映画評「アベンジャーズ/エンドゲーム」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ ネタバレあり またまたマーヴェルでやんす。☆★は少なくないが、おじさんはアメ・コミの映画版に飽きたので書くことがなく、短文で失礼します。 「アベンジャーズ」シリーズ第4作であることはご紹介の通りながら、実際には第3部の後編とい…
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映画評「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大森立嗣 ネタバレあり 「君の膵臓をたべたい」のパクリみたいな題名だが、2015年発表の同作に対しこちらは2013年の発表なので、パクリがあるとしたら向うになるようだ。宮川サトシという漫画家のエッセイ漫画の映画化。エッセイだから実話ものということになる。 母親が死ん…
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映画評「ウトヤ島、7月22日」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年ノルウェー映画 監督エリック・ポッペ ネタバレあり このタイトルでピンと来る日本人はなかなか大したものである。ウトヤ島は、2011年7月22日に69人が射殺されたテロ事件の現場となったノルウェーの小さな島である。実際のところ、四か月前の東日本大震災に揺れていた日本人は他国のテロに関心を寄…
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映画評「家族のはなし」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・山本剛義 ネタバレあり 鉄拳なるお笑い芸人によるパラパラ漫画を映画化した作品だそうで、監督は新人の山本剛義。 大学を中退してプロのバンド・トリオとして活動している岡田将生が、長野でリンゴ農家をしている父親・時任三郎が入院したと母親・財前直見から聞かされて慌てて帰って…
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映画評「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」

☆☆★(5点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・渡辺公夫 ネタバレあり 新コロナ・ウィルスにより東京オリンピック以上に東京パラリンピックの開催が危惧されている。競技者に病気に弱い人々が含まれているからだ。ともかく、オリンピック共々、5か月後~半年後の楽しみに水をさされた形。つい先ほどバッハ会長が「東京オリンピックは絶対…
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映画評「ナチス第三の男」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年フランス=イギリス=ドイツ=ベルギー=アメリカ合作映画 監督セドリック・ヒメネス ネタバレあり がっかりしたなあ、もう。一年半前に観た「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」と同じ素材を扱ったお話ではないか。  この邦題からナチスの高官を扱った作品であることが予測され、実際開巻後45…
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映画評「THE GUILTY/ギルティ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年デンマーク映画 監督グスタフ・モーラー ネタバレあり スペイン映画がワン・シチュエーション・スリラーを幾つも作っていて、棺桶に閉じ込められた男が電話で助けを求めて四苦八苦する「[リミット]」という作品があった。そのアイデアを逆手に取ったようなところが膝を打たせるデンマーク製のサスペンス…
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映画評「ハンターキラー 潜航せよ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス=ロシア合作映画 監督ドノヴァン・マーシュ ネタバレあり アイデアがなかなか良い一種の戦争映画である。 ロシア近海で、アメリカの原子力潜水艦(以降、原潜)が攻撃されて行方不明になる。米国は、叩き上げの海男ジェラード・バトラーを原潜アーカンソーの艦長に招聘、捜索に当…
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