映画評「セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!」

☆☆★(5点/10点満点中)
2017年キューバ=スペイン合作映画 監督エルネスト・ダラナス・セラーノ
ネタバレあり

1991年宇宙に取り残されたソ連/ロシアの宇宙飛行士セルゲイ・クリカレフ(クリカリョーフ)の体験を着想源として作られた一種のファンタジーである。

宇宙ステーション“ミール”に滞在中のロシア人宇宙飛行士セルゲイ(エクトル・ノアス)は、1991年ソ連の解体でゴタゴタするうち、地球に戻る機会と機能を失ってしまう。
 大学での活動が学校の不興を買って凹む大学教授セルジオ(トマス・カオ)が好きな無線をいじっているうちに、偶然“ミール”の中で困惑するセルゲイと連絡が取れてしまい、セルジオがマルクス主義研究でソ連留学の経験がありロシア語が話せる為に意気投合し、色々話し合う。彼は敵国アメリカの無線愛好家ピーター(ロン・パールマン)とも話している。
 セルジオの謎めいた通信に気付いたキューバの情報局が彼に茶々を入れて来る。

三ヶ国の人々が無線を通して偶然知り合いになったことから、一人を救う為に他の二ヶ国が手を差し伸べることになっていく、というのが謂わば主題。飄々とした描出のうちに最終的にNASAまで絡み、個人の友情が現在或いは一時敵国関係にある、若しくは、にあった国家の友情にまで発展するという辺りに逆説的に軽い風刺を漂わし、かつ、温かみを残す。
 そうした中にあって、情報局の局員がその流れに逆らうようなズッコケ行動を取る辺りに諧謔味が際立つという計算があるようだが、この部分のユーモアが上滑り気味で、ピタッと嵌らない印象があるのが作品として弱い。

宇宙と言えば太陽、太陽と言えばコロナ・・・なのかはともかく、僕が服用している膵炎治療の錠剤が新型コロナ(による風邪)予防に役立つかもしれないってさ。僕にしてみれば凄い偶然だ。

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