映画評「コンフィデンスマンJP ロマンス編」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2019年日本映画 監督・田中亮
ネタバレあり

「相棒」を別にするとTVドラマを見る習慣がほぼ50年間ないので、所謂“劇場版”は見ないが、本作はコン・ゲームらしいので観てみた。
 僕は詐欺(厳密には悪徳商法の強いレベルと思う)に遭った人間なのでこの類の犯罪は見たくない。しかし、本作は、被害に遭った方も一般人を相手にする詐欺のお話ではないのでトラウマを気にせず見ることが出来そうだ。お話は複雑を極めるので、アウトラインの一部を紹介しておく。

ヤクザでもある実業家・江口洋介から2億円を詐取した長澤まさみ、東出昌大、小日向文世などのグループが、新しい仕事として、香港の謎の女実業家“氷姫”から時価数百億円と言われるダイヤを奪う作戦に取り掛かる。その前に長澤女史はギャル織田梨沙をスカウトし、彼女を占い師に偽装させ、日本人と香港人のハーフの正体を現した“氷姫”竹内結子に姉妹として接近する。
 “氷姫”は、既に長澤女史の相棒だった詐欺師・三浦春馬を側近に付けてい、それを突破する為、女史は仲間に知らせず三浦とタッグを組む。以降色々な仕掛けが紹介され、どんでん返しが繰り返されることになる。

この手のコン・ゲームは英米が得意で、「グリフターズ/詐欺師たち」(1990年)辺りから本格的に始まり、今世紀の初めくらいだっただろうか、本作の先輩に当たるような邦画も紹介された。題名を思い出せないのだが、思い当たる人は是非教えてください。

コン・ゲーム映画の運命と言えばそれまでながら、特に日本映画はどんでん返しの数で勝負するところがあり、詰めの甘いところが多い。本作でも都合良く進み過ぎる、若しくは、客観映像は観客に嘘を付いてはいけないという映画論的原則を無視した可能性があるのが気になる。その一方、どんでん返し(種明かし)によりその内実が判ると納得させられてしまうところがままあり、論理的に一々考えることを放棄したくなる。それを考えてのどんでん返しの多さかもしれず、その意味で賢い手法と言うべし。時間が潰せるくらい面白ければ良いと思う人にとっては十分以上に楽しめるだろう。 

個人的に面白かったのは、二人の似た女優の共演。最初に出て来る“鈴木さん”に扮するのは前田敦子嬢、沖縄でグループが接近するのは彼女に似ている佐津川愛美嬢。最後は二人が一緒に並んで出て来る。並べてみると愛美ちゃんのほうが目が大きく、容易に区別できるのだが、単独で見ると間違えることが多い(多かった)。

コロナ・ウィルスとインフルエンザ・ウィルスは、症状からは、区別が難しい―― by 医師たち。ブルース・ウィリスはウィルスではない―― by 映画ファン。

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