映画評「カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」」

☆☆(4点/10点満点中)
2019年日本映画 監督・中泉裕矢
ネタバレあり

大ヒットした「カメラを止めるな!」のスピンオフというよりは続編であり後日談。

前作の放送が大評判を呼んで気を良くした製作者が、ハリウッドから同じようなお話のワン・カットTVムービーをお届けするという形の企画を監督の濱津隆之に持ってくる。
 ところが、資本提供側の問題でハリウッドへ行けなくなり、俳優も二人以外は全て日本人でやらなくてはならない。しかも、監督がドラキュラの棺桶で寝ている間に遠方に運ばれてしまい、本番に間に合うようには帰って来られず、娘の真魚が監督に変わってメガフォンを取る。

というお話は、枠内の舞台がアメリカである以外は前作と大して変わらないが、監督が上田慎一郎から前作で助監督を務めた中泉裕矢に変わっている。しかし、前作が☆☆☆☆で今回はその半分の☆☆というのは監督の腕前の落差ではない。前作と同じ事を、しかも小スケールで繰り返しているだけだから、良い点は付けられないというのにすぎない。

それでも楽屋裏ネタばらしの中で、真魚が主演女優の代りを務めて、口が利けなくなった設定を無視して“ここから出ていくことはできない”というのが恋人の外国人俳優に向けた私生活での発言であったり、HOLLYWOODの文字を人間がやっていたりする裏方の苦労(放映時のHOLLYWOODが楽屋裏場面と違うのがかなり問題ではあるが)など、それなりに胸を打つものはある。

しかし、前作では37分あったワン・カットが今回は十数分であるし、オリジナルのアイデアが斬新であればあるほど二番煎じはおいしくないわけで、そう褒められない。WEB映画ということだからこれで十分ではありましょうが。

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