映画評「シュガー・ラッシュ:オンライン」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2018年アメリカ映画 監督リッチ・ムーア、フィル・ジョンストン
ネタバレあり

前作は仮想現実(ゲームの中で活躍するキャラクターの世界をそう称してみる)と実生活とが効果的に関連付けて作られたところを評価したので、その点この続編は物足りない。キャラクターと実際の人間との関係性は扱われているがさほど効果的に構築されていないのだ。擬人に逃げているのだ。
 しかし、そこに拘らなければ、ネット社会において大衆が絡まざるを得ない要素をうまく取り込んだ脚本はなかなかよく出来ている、と言える。

前作でプリンセス・レーサーのヴァネロペ(声:サラ・シルヴァーマン)と強い友情を築いたゲームの元悪役壊し屋ラルフ(声:ジョン・C・ライリー)は、彼女が同じ事の繰り返しのゲーム世界に飽きていることを知り、新しいコースを作るが、彼女がそれに興じすぎた為に現実世界のゲーム機のハンドルが壊れ、ゲーム機は廃棄処分になる運命。
 ハンドルがネット・オークションに出ていることを知った二人は、禁忌のインターネットの世界に入り、検索エンジンを通じてオークション・サイトに辿り着くが、オークションのルールを知らない彼らは自ら必要以上の高値を言ってしまう。払えないと権利を失うので、手早く大金を得る為、ポップアップ広告主から知らされたゲーム“スローターレース”に出てくるマシンを奪って売ることを考える。が、女性レーサーたる持主シャンク(ガル・ガドット)の腕前が抜群で計画は頓挫。事情を知ったシャンクは二人に投稿映像で稼ぐ方法を教え、ラルフは盛んに投稿し遂にハンドル獲得。
 しかし、ヴァネロペはルール無用の“スローターレース”の魅力にはまって“シュガーラッシュ”に戻りたくない。ラルフはそうはさせじと“スローターレース”をつまらないものにしようと画策、結果的にウィルスをばらまいてネットを大混乱に陥れてしまう。

検索エンジン、ポップアップ広告、ウィルス、ネット・オークションといったネット固有のアイテムをお話に組み込んだところが面白く、ディズニー歴代プリンセスのセルフ・パロディー的な扱いが愉快。ディズニー映画に目立つポリ・コレ傾向は、本作については余り気にしなくても良い感じ。

“Yahoo!映画”にはディズニーのキャラクターや前作の性格造形をまるで自分のペットか何かのように捉えて本作をけなす投稿が目立つが、エゴ丸出しの意見と言うべきではないか。僕が前作の方が面白いと思うのは、純粋に映画としての創意工夫の差を根拠にしているのである。

お子様向けのテーマとしては“友情”である。しかし、これがなかなか具体的で、自分(の利益)の為に相手の夢を邪魔するような友情は友情ではない、と言うのだ。大人の皆さまも気を付けましょうね。

二年前ブログをやっているとある人に言ったところ、相手は「で、いくら儲かっているの?」。パソコンを持っていない彼は、ブロガーとユーチューバーの区別が付いていなかったのだ。僕はアフィリエイトを敢えてやらないので、収入などない。

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