映画評「夫婦善哉」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中)
1955年日本映画 監督・豊田四郎
ネタバレあり

グッバイガール」を再鑑賞して本作を思い出したため再鑑賞することにした。1955(昭和30)年“キネマ旬報”で2位に選ばれた現代世話物の秀作だ。この年には「浮雲」という傑作があった為に2位に甘んじたが、平均的な年であれば1位になっても不思議ではない出来栄えと思う。二作ともダメ男と彼から離れられない女性との腐れ縁を描いているというのが面白い。
 原作は織田作之助だが、映画を先に観ていたせいか、原作の方がピンと来なかった記憶がある。

昭和7(1932)年。売れっ子芸者の蝶子(淡島千景)は大阪の化粧問屋の道楽息子・柳吉(森繫久彌)と駆け落ちして熱海に投宿するが、地震(原作では大正12年に起きた関東大震災だが、映画では違うことになる)に遭って大阪へとんぼ帰りし、路地裏の二階を間借りする。
 妻子を棄てた形の柳吉が勘当された為に蝶子はヤトナ芸者(臨時雇いの芸者)となって金を稼ぐも、道楽者の彼が使い込んでしまい、相変わらず余裕がない。しかも妹・筆子(司葉子)が婿養子を迎えた為に彼の将来への見込みは閉ざされてしまう。
 彼女は、正妻が死んだ為に、彼の父親から正式の夫婦として認められることを願いとしてい、腎臓病で入院中の柳吉の見舞いで出会った筆子から“父親も理解を示し始めた”と聞かされたため期待を持つが、臨終の床に駆け付けた柳吉は結局父親から何の約束も取らない。ショックを受けた彼女はガス自殺未遂。
 病床から蘇った蝶子は、一族から完全に縁を切られた柳吉とぜんざい店“めをとぜんざい”へ行く。雪の舞う帰路、柳吉は“頼りにしてまっせ、おばはん”と言い、蝶子は“おおきに”と応じる。

当時内縁の夫婦では世間の目は厳しかった筈だが、自殺未遂をするにもかかわらず蝶子に日陰の身という印象は殆どない。それはダメ男の夫を自分が面倒を見てやらねばならぬという愛情に基づく強い気持ちが彼女にあるからであろう。多分彼には、現代的な表現を使えば母性本能をくすぐるところがあるのだ。彼女がそういう態度を示すからこそ、実家との縁を自分からは断ち切ることのできない、この煮え切らないぐうたら男は彼女を愛するのである。

男女平等への意識が大分進み、男性も女性も草食系が増えた現在の感覚でこの男女関係を見ることにさほど意味はない。法律上の夫婦ではなく、複雑な心境が交錯する(戦前の)内縁夫婦だからこそ滲み出る男女関係の機微に素直にじーんとすべきお話である。

森繫久彌と淡島千景の絶品の演技があればこそリアリティが生まれ、成り立った作品だと思う。

とは言え、「グッバイガール」で本作を思い出したように、愛情の機微には時代性・民族性を超える普遍性があるということじゃろ。普遍性のないお話は後世まで残らない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

モカ
2019年10月13日 23:22
こんばんは。

台風で大きな被害が出ていますが、そちらはいかがでしたでしょうか? 更新されておられるので大事にはなっていないと推測しておりますが・・・

「夫婦善哉」!!!
戦前の大阪ものではこれと「ぼんち」が大好きです。

>当時内縁の夫婦では世間の目は厳しかった筈だが、

  そうでもないと思います。
戦後民主主義教育で育った私たちは戦前社会をそういうイメージで観てしまいがちですが、地域や階層にもよりますけど、けっこういい加減で鷹揚だったと思います。
実際友人たちと話していて、まぁ出てくる、出てくる、親や祖父母のその手の話・・・「一家に一話」でしたよ。
戦前の大阪の商家の男なんて、「妾の一人や二人は男の甲斐性や」ぐらいのもんですわ。 森繁はんはカイショもないのに遊んではりますいけどな・・・

織田作の原作も良いですよ。

「年中借金取が出はいりした」 から 「おっさん、はよ牛蒡(ゴンボ)揚げてんかいナ」にいたる冒頭の6、7行の中に、
醬油屋、油屋、八百屋、鰯屋、乾物屋、炭屋、牛蒡、蓮根、芋、、三つ葉、蒟蒻、紅生姜、鯣、鰯、饂飩粉、一銭天婦羅と次々名詞が出てきますが、これが先代松鶴さんにでも読んでもらいたいほどのリズム感でええんですよ。

カイショのない男でも「なんぞうまいもんくわしたるわ」とやすうて旨いもんを知ってて、連れていってくれる男はええ男なんやと思います。
上等の昆布を買ってきて 部屋で七輪か火鉢か忘れましたが、山椒入れて、背中丸めて塩昆布を炊いている森繁の姿は憎めませんね~ 腐れ縁というか、こんな男を見限ったら一生寝覚めが悪いです。

昆布つながりで思い出しましたが、川島雄三の「暖簾」も面白いんですが、監督の若さ故か、突っ走りぎみで「夫婦善哉」のような間がないのでちょっと品が落ちる気がします。

オカピー
2019年10月14日 16:35
モカさん、こんにちは。

>台風で大きな被害が出ていますが、そちらはいかがでしたでしょうか?

おかげさまで、無事です。
近所で少し崖崩れが起きましたが、わが家の裏の崖は大丈夫でした。10年ほど前に県が対策(擁壁)を取ってくれたおかげでしょう。


>そうでもないと思います。
>地域や階層にもよりますけど、けっこういい加減で鷹揚だったと思います。

僕も戦前の映画をよく観(と言っても戦前の作品は大半が焼失してしまったので、さほど観られないのですが)、戦前の小説を読んでいるので、大多数の戦後世代よりは解っているつもりです。

僕の周辺を見回すと、関東の田舎では、(自分は)いい加減だけど(他人には)鷹揚でないという感じだったようです。
 例えば、僕の祖父を含む四人兄弟は両親の組合せが全部違いますし、僕が今タクシー代りをしている60代後半の男性は、父親が祖父でもあります。母親は義父と通じると共に、近所の男性とも関係があったらしい。
 その男性は僕の伯父さんの連れ合いの父親で、わが家にもよく遊びに来ました。自分はそんな体たらくなのに、我が兄が会社を辞めて半年ほど失業していたら「仕事もせん」と悪口を言いまくっていましたよ。もう40年以上前の話ですが。

日本は儒教社会ですから、男性中心の考えで、妾を持つのは問題に付されませんが、女性が駆け落ちでもしそうなものなら大変だったのではないでしょうか。近松門左衛門を見たり読んだりすれば解るように、江戸時代なら極刑ですからね。
 戦前の花柳小説などを読みますと、殆どが男性の視点から書かれているので、女性の立場はあやふやですが、妾はやはり正妻という立場に強い憧れを抱いていますよね。
 都会では昔でも田舎程は近所の付き合いが濃くないケースが多いでしょうから、夫婦を名乗っていれば戸籍上であれ内縁であれさほど問題にはならなかったでしょう。田舎ではそう単純には行かないと想像します。ある意味、田舎では、今の方がうるさいかもしれませんね。

僕の感覚では、僕らが若い頃より、近年芸能人の不倫とか起こるとバッシングが激しくなりました(特に女性に対して)。しかも「日本人は昔から性的に淡白だ」などという意見が保守系の人々から起こる度に「嘘ばかり」と言っていますよ。淡白になったのは最近でしょうに。


>織田作の原作も良いですよ。

読んだのはまだ十数年前でもう良い年齢になってからですが、関西的な感覚が解らない感じがありましでしょうか。長くない小説ですから、何年か先にまた挑戦してみます。


>腐れ縁というか、こんな男を見限ったら一生寝覚めが悪いです。

同じ腐れ縁でも「浮雲」の男はインテリですが虚無主義に陥って救いがたい感じですよねえ。人間的にはずっと「夫婦善哉」のぼんぼんのほうが魅力的ですわ。


>川島雄三の「暖簾」も面白いんですが

「暖簾」は観ていないかなあ? 忘れました。
しかし、要点を押さえた、実に良い映画評だと思います。将来観た時にパクらせて戴きます(笑)。
モカ
2019年10月14日 21:44
こんばんは。

ご近所でがけ崩れって怖いですね。
ご無事で何よりでございます。

 >僕の周辺を見回すと、関東の田舎では、(自分は)いい加減だけど (他人には)鷹揚でないという感じだったようです。

 関東に限らずどこでも人間って多かれ少なかれそんなもんだと思います。
でも田舎のほうが人間の出入りが少ない分だけ「人の目」っていうのがお互い気になるのは仕方ないところもありますね。
 
 阿部謹也のいうところの「日本の世間」ってやつでしょうか。


 私も織田作の原作は映画の後に読んだので、直後はちょっと???で、この60ページほどの短編をよく映画にしたなぁと感心しました。
 
 その後映画のイメージが薄れた頃に再読したとき、やっと面白さがわかりました。 語りの面白さなんですね。 
 筑摩の文庫の後書き(多田道太郎)によると浄瑠璃の「艶姿女舞衣」のパロディだそうです。 
 私は不勉強ゆえ、浄瑠璃ってまったく分かりませんが。

 今回調べてみたら、監督が京都出身で脚本家が大阪出身なので、原作の飄々として即物的な文章の中にある空気を読み取ることができたんでしょうね。 そしてそれを表現できる役者が揃っていた時代だったということですね。

 

 

 


 
オカピー
2019年10月15日 08:41
モカさん、こんにちは。

>でも田舎のほうが人間の出入りが少ない分だけ「人の目」
>っていうのがお互い気になるのは仕方ないところもありますね。

噂が伝わるのも早いですよ。
 批判されるほどのことをしていない兄貴の悪口を言っていた爺さま(当時90歳くらい)についても、近所からすぐにもたらされた。下手に悪口も言えない(笑)。多分爺さんの昔の“彼女”(当時60歳くらい)からの情報でしょう。二人ともよく我が家に来ていました。

>阿部謹也のいうところの「日本の世間」ってやつでしょうか。

モカさんも幅広いですなあ。
 Wikipediaで調べたら、うちの大学へも講師として来ていたらしい。僕には記憶ないので、僕の在学の前か後か?


>私も織田作の原作は映画の後に読んだので、直後はちょっと???

同じでしたか。良かった良かった(何が?)^^v

 
>語りの面白さなんですね。

そうでしょうねえ。


>浄瑠璃の「艶姿女舞衣」のパロディだそうです。 

“はですがた おんな まいぎぬ”
作者はそれほど有名な人ではないですが、作品自体はランク2くらいですね。これは歌舞伎(化された)脚本ではなく浄瑠璃として読めそうなので、来年以降の読書予定に入っています。


>監督が京都出身で脚本家が大阪出身なので

関西のことはよく解りませんが、この映画には本当に関西を感じます。


>そしてそれを表現できる役者が揃っていた時代だったということですね。

この映画の二人(森繫久彌、淡島千景)は素晴らしいです。森繫はそれ以前から知っていましたが、淡島千景は40年(以上かな)前に本作で断然のご贔屓になりました。
モカ
2019年10月15日 16:46
こんにちは。

>モカさんも幅広いですなあ。
 Wikipediaで調べたら、うちの大学へも講師として来ていたらしい。僕には記憶ないので、僕の在学の前か後か?

  自慢じゃないけど幅狭いですよ。浄瑠璃の本を読む予定ない  ですし(笑)

 「世間とは何か」 は、 団塊世代のマダムから「あんたァ、これ読んでみィ」(マダムは大阪出身者)と2,30ページ分のコピーが渡されまして・・・
 強引なんですよ、あの手のおばはんは (笑) 
それに、知的好奇心を満足させる時でも、ファンタジーに酔う時でも、しっかり足が地に着いてはります。
 無駄に本を買えとは言わはりません。 ちゃんとコピーしてくれはります。
 蝶子の遺伝子は脈々と引き継がれております。
蝶子は12歳にしておとうちゃんの一銭天婦羅屋が赤字なのは原価に光熱費や調味料代が入ってないからやと気付いてる子なんですよ。 実際、今でも大阪はこんな子だらけらしいです。
蝶子のモデルは織田作の実姉ですしね。

 余談ですが、何年か前、とある所で隣の席になった年配の男性とお話していたら、戦後、織田作が京都の先斗町で缶詰になって執筆していた時に進駐軍からタバコを買ってきてくれと頼まれたとおっしゃってました。
写真屋さんだったので、新聞社繋がりだったのかもしれません。

「変わった人でしたわ~ 靴やらボロボロでしたわ~」 
 との事です。



オカピー
2019年10月15日 21:59
モカさん、こんにちは。

>浄瑠璃の本を読む予定ない

あははは。僕は幅広いというより変わり者。
織田作之助ほどじゃないけど(笑)。
 歌舞伎脚本より、浄瑠璃のほうが文学的に上位で、鑑賞するならこちら。楽しむなら歌舞伎。


>「あんたァ、これ読んでみィ」(マダムは大阪出身者)と2,30ページ分の>コピーが渡されまして・・・

必要以上に物事を考えてしまう関東人では余りない感じがします。しかし、何だが微笑ましい。


>赤字なのは原価に光熱費や調味料代が入ってないからやと気付いてる子

映画でも、大人になった蝶子が帰って来た時に指摘していました。


>「変わった人でしたわ~ 靴やらボロボロでしたわ~」

今の作家より、昔の作家のほうが変人が多いですね。
僕は島田雅彦と多少の顔見知り。大学の後輩です。
変人と言えば変人、でも格好は結構おしゃれでしたよ。
モカ
2019年10月16日 21:11
こんばんは。

今日、図書館で借りてきて久しぶりに観ましたが、新たな気付きがありました。(図書館まで自転車で5分なので速攻借りてしまいました) 

やっぱりこれは脚本が良いです。 
わざと情緒過多を嫌ってサクサク書いたような原作に血肉をつけているのは脚本ですね。

冒頭の場面、店先でリヤカーに発送品を積んでいるそばを通って番頭さんが帰ってきて、荷造りした藁縄の切れ端を箒で掃いている丁稚に「そんなもん捨てたらあきまへん、焚き付けにしなはれ」と叱って、ちゃちゃっと店に入って行くんですが、この一言で、あぁ、大阪の商人や~ 船場や~ と、しっかり印象付けてるんですね。 
まぁ、今時の人は「タキツケ」て何です?
でしょうけど・・・

喧嘩した後、「どこぞ行こか、何か旨いもん食いに行こか」
「行こ、行こ、連れて」 ってなるところで不覚にもウルっとしてしまいました。 私も、若い時にこういう事に気づいていたら良かったのに・・・もうちょっと可愛げのある嫁はんになれたのに・・・反省・・・私だけが反省してもあかんけど。(笑)

DVDの特典映像の解説が林家こぶ平でした。
仁鶴さんでも小米朝でも誰でもええし、上方の落語家に解説してほしいです。

島田雅彦って読んだことがないですが、文壇一のイケメンと言われてましたね。
 私、わりと面食いなところもあるんですが、イケメンの作家はなんかあきませんわ。 梶井基次郎が良いです。

オカピー
2019年10月16日 23:00
モカさん、こんにちは。

>図書館まで自転車で5分なので速攻借りてしまいました

昔千葉県の役所にあった“すぐやる課”を思い出しました(笑)
しかし、それだけ近いところにあると良いですね。こちらはそれほど近くないので、決めた予定をなかなか変えられないのです。


>やっぱりこれは脚本が良いです。
>血肉をつけている

八住利雄は良い仕事をしましたねえ。
文字通り、血肉が通った、生きている作品と思います。


>「どこぞ行こか、何か旨いもん食いに行こか」
>「行こ、行こ、連れて」 ってなるところで不覚にもウルっ

夫も妻も幸せな生き方を知っているという気がします。実に良いですね。


>島田雅彦って読んだことがないです

現在の純文学は概して苦手ですが、やはり余り好みではないですね。


>梶井基次郎

高校生の時に高校受験の中学生を教えたことがあるのですが、そのうちの一人が梶井基次郎のような容貌(檸檬のような顔? 冗談です)をしていましたよ。優秀な彼と違って全く勉強のできない子供でしたが。
モカ
2019年10月18日 11:52
こんにちは。

すぐやる課、聞いた事あります。
もう老い先短い身ですから、「観たい、聴きたい」は ASAP (これ、外資で覚えました)で実行しないといけないんですよ。

森繁が昆布を炊く場面で「小倉屋」の昆布と言ってましたが、関西では小倉屋の昆布は今でも有名で、川島雄三の「暖簾」は山崎豊子が自分の実家の小倉屋をモデルに書いた小説が原作だったんですね。 知りませんでした。 

有吉佐和子は好きで結構読んでますが、山崎豊子は読んでませんでした。「ぼんち」や「暖簾」なんかを読んでみたくなりました。
 

 
オカピー
2019年10月18日 21:31
モカさん、こんにちは。

>ASAP (これ、外資で覚えました)
僕ら(海外マーケティング担当)も入社から暫くは字数を節約する必要のあるテレックスだったので、ASAPはよく使いましたね。ファックス導入以降は省略せずに使うことが増えましたが、社内でも日本人相手にアサップとかエーエスエーピーとか洒落で使っていました。
 ドイツの子会社からは“We need 5 pcs yesterday."という言い方もされました。yesterdayは"大至急"の意味です。
 テレックスでは、Pls cfm by rtn.(折り返し確認されたし)なんてよく使ったものです。

>有吉佐和子は好きで結構読んでますが、山崎豊子は読んでませんでした。
明治以降1950年代くらいまでの日本近代文学は殆ど読み終えましたから、この辺りの作家にやっと取り組めるようになってきました。
 有吉佐和子は有名な「華岡青洲の妻」は高校生の時に読み、他は短編「地唄」を読んだだけ。後年の社会派作品を含む長編群はこれからの宿題です。
 山崎豊子は僕も全く未経験。後年の社会派作品は勿論、初期の「女系家族」「暖簾」辺りにも興味あり。
 日本文学界は、最近は女性の方が元気な印象ですね。100年以上前の海外文学の中で「女性には文学は出来ない」などと言われたのが嘘のよう。
モカ
2019年10月19日 11:03
こんにちは。

私がOLをしていた時代、70年台中ごろは、まだ世の中がコンピューター化していく助走の時代でしたね。
今にこうなるよ、ああもなるよ、と聞かされたことがその後どんどん現実になっていきました。 テレビゲームしかり光通信しかり・・ま、私は機械音痴でアナログでさえようわからん人間ですから、驚きようがないっちゃないんですが。

当時は大阪営業所から東京本社に受注伝票を送るのに国内航空便を使っていましたもん。
当たり前ですが、台風が来たら飛行機が飛ばないし(笑)
コンピューターのディスプレイも作っていた会社でそれですもんね。

そうそう、ココム(COCOM ) ってのがまだありましたね。
対共産圏向輸出禁止事項でしたか? 相手先の指定伝票には必ずココムの一文のハンコを押してました。

オイルショック後の土砂降りと言われた就職難の年でしたし、タイプでも習っとこうかとタイプ学校に行ったら、今なら立派なアンティークになってしまったオリベッティの黒いやつでした。
打ちにくいから即挫折しましたけど。
勤めた会社はさすが外資系(笑)IBMの電動式で感動しました。
直径5,6cmの球にアルファベットと数字が全部入っていて、コロコロ動くんですよ~ あれはすごかったけど、今や必要ないですね~

有吉佐和子、全部読んだわけではありませんが、「非色」と「女二人のニューギニア」をお勧めいたします。 

オカピー
2019年10月19日 21:36
モカさん、こんにちは。

>国内航空便
僕らの時代はさすがに宅配便でした。

>COCOM
僕はCOCOMで苦労した記憶はないですが、90年代COCOMが終った後に、イラク・イラン・北朝鮮などに輸出しないことを国内・国外の取引先に康即させるのに難儀しました。取引先がかなりありましたし、海外の会社には真面目に対応して来ないところがありまして。
 取引先がそうした国に販売した場合は、我が社も連帯責任を負うわけで。

>IBMの電動式
僕らは電子式と言っていましたが、同じようなものですかね。
機械式のものと違って印刷みたいだなあと思い、なるべくこれを使いたいと思ったものです。新人のうちはなかなか使わせてもらえませんでしたよ。

>「非色」と「女二人のニューギニア」をお勧めいたします。
ラジャー^^ゞ
モカ
2019年10月20日 21:46
こんにちは。

IBMの電動式 調べましたら、正式にはIBM セレクトリック
タイプライター 通称 ゴルフボール タイプライター というものでした。

 「非色」 は是非読んでみてくださいね。
 1960年代半ばにあそこまで人種差別の本質に踏み込んだものを日本人女性が書いたなんて驚きです。
多分、使われている言葉(ニグロとか)の為なんじゃないかと思いますが、絶版になってますけど、安価なユーズドが手に入ります。

オカピー
2019年10月20日 23:04
モカさん、こんにちは。

>正式にはIBM セレクトリック
よく解りましたねえ。
僕は全く憶えていません。メーカーも解らない。
そのうちインボイスもパソコンで作るようになりましたし。修正液や修正テープが必要なくなり、修正が早くなって良かったですよ。僕は貿易書類は作らず、インボイスのフォーマットだけ作ってあげただけですが。

>「非色」 は是非読んでみてくださいね。
調べたら近くの図書館にもありましたので、今年は事情があって読めず来年になりますが、借りて読みます。