映画評「アントマン&ワスプ」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2018年アメリカ映画 監督ペイトン・リード
ネタバレあり

何回も述べたようにマーヴェル・コミックス映画版の脚本レベルは概して高い。この「アントマン」シリーズも見通し良好、お笑いの配分がうまく、本当はもっと多めに☆★を進呈したいのだが、マーヴェル・コミックが余りにも作られている現状に食傷していることと、もう一つは様々に他の作品と連関させていることがマーヴェルの格別なファンでない僕には煩わしく、マイナスになることはあってもプラスにしかねる。
 本作の設定も「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」との関連がある模様で、同作の記憶があったほうが良いようだ。たった3年前の作品だが、もう忘れてしまったよ。

ある事件(多分キャプテン・アメリカ絡み)でFBIの監視下におかれたスコット・“アントマン”・ラング(ポール・ラッド)が、原子サイズにまで縮小したまま戻れなくなった女性科学者ジャネット(現在ミシェル・ファイファー)を戻す為に動いているその夫であるピム博士(現在マイケル・ダグラス)と娘ホープ(エヴァンジェリン・ジェリー)の活動に巻き込まれ、FBIの眼をごまかしながら右往左往。
 これに分子が不安定化してしまって困っている妙齢美人エイヴァ(ハナ・ジョン=カーメン)がジャネットのエッセンスを略奪しようと、或いは量子化ラボを狙う実業家パーチが絡んで来る。

三つ巴の争奪戦は些か類型の恨みを禁じ得ないものの、FBIをごまかすお笑い要素の絡め方が上手く飽きさせない。前作や他のマーヴェル作品を観ていなくても楽しめるレベルにある。
 しかし、先述したように、愚兄がパイナップルを一時食べ過ぎて嫌いになり、僕が小学生時代に味噌ピーを食べ過ぎて半世紀近く遠のいた(最近復活した)如く、かくも頻繁にマーヴェル・ムービーを筆頭にしたアメリカン・コミック映画版を見ると食傷も甚だしく、実力より厳しい評価になりがちなのである。

かつて「ドラえもん」などが常に配収上位にある日本映画の現状を子供文化と言ったものだが、アメリカもそうなった。いやはや何とも。

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