映画評「僕のワンダフル・ライフ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ=インド合作映画 監督ラッセ・ハルストレム ネタバレあり 日本でその名を知らしめた「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」(1985年)のラッセ・ハルストレムはアメリカに定着して日本でお馴染みハチ公のアメリカ版「HACHI 約束の犬」(2008年)を作った。犬映画の実績がある為か、ま…
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映画評「シャットダウン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年チェコ=スロヴァキア合作映画 監督カレル・ヤナーク ネタバレあり 一応SFというジャンルに入るのかもしれないが、現在のIT社会は潜在的に、本作が見せる内容に限りなく近いので、実質的に殆ど一般的なサスペンスと言って良い。日本劇場未公開作品。 IT会社の設計者たるヴォイチェク・ディクを…
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映画評「ANON アノン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年ドイツ=アメリカ=カナダ合作映画 監督アンドリュー・ニコル ネタバレあり 人気作「カダカ」で注目されたカナダの映画作家アンドリュー・ニコルのSFミステリー。当ブログでは本邦劇場未公開扱いとする。 人の記憶が蓄積され管理される未来社会では、その為に犯罪がほぼ発生しなくなった状態。それ…
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映画評「パティ・ケイク$」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ジェレミー・ジャスパー ネタバレあり 「フラッシュダンス」+「8 Mile」÷2が本作である。両方とも観ていれば内容は自ずと知れるが、一応簡単に書いておきましょう。 ニュージャージーのさびれた街。アル中の元ロック歌手志願の母ブリジット・エヴェレット、認知症の出始め…
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映画評「焼肉ドラゴン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・鄭義信 ネタバレあり 「月はどっちに出ている」「愛を乞う人」「血と骨」で三度キネマ旬報脚本賞を獲っている鄭義信の初監督作品である。原作は彼自身の戯曲で、勿論脚色も担当している。 空港近くの朝鮮人コミュニティー(大阪空港横の伊丹市中村がモデル)が舞台で、大阪万博一年前…
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映画評「バリー・シール アメリカをはめた男」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=コロンビア=日本合作映画 監督ダグ・リーマン ネタバレあり 素材としてはつまらなくないが、日本人にはアメリカの政治と外交の面で解らないところが少なからずある為、僕を含めて評価が上がりにくいのは仕方がない。 しかし、【Yahoo!映画】にあった“興行的に失敗”というのはデマ…
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映画評「女と男の観覧車」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ウッディー・アレン ネタバレあり 80歳を過ぎてもまだ意気軒昂に作品を発表し続けている映画作家は日本では山田洋次、アメリカではウッディー・アレンくらいである。アレンは毎年新作が発表されているが2018年はないのでこれがTV映画を別にすると最新作。映画館に殆ど行かなくなっ…
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映画評「嘘はフィクサーのはじまり」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年イスラエル=アメリカ合作映画 監督ヨセフ・シダー ネタバレあり ニューヨークのユダヤ人上流階級に食い込もうと悪戦苦闘する初老紳士オッペンハイマー(リチャード・ギア)が、同地を訪れたイスラエルの上層部政治家ミカ・ミシェル(リオル・エシュケナージ)に接近することに成功、出世への布石として高級…
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映画評「ヴェノム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=中国合作映画 監督ルーベン・フライシャー ネタバレあり マーヴェル・コミックスの映画化は一定以上の質を保っていることは認めるものの、やはり数の多さが災いして映画ファンとしての僕を飽きさせている。そうなる以前からヒーローものに関し数の多さは有難味を減らすので、避けるべきだと言って…
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映画評「止められるか、俺たちを」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 俄然注目される監督になった白石和彌が、一時師事した若松孝二の若き日を取り上げた青春ドラマである。若松プロを設立した若松監督本人ではなく、彼の周りに集う若者たち特に若い女性・吉積めぐみ(門脇麦)の駆け抜けていった青春像を描く。 1969年。フ…
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映画評「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大根仁 ネタバレあり 韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」の、7年後の日本でのリメイク。 リメイクはオリジナルから大きく変えても文句を言われる宿命だが、ここまで同じでは作者に無気力の誹りは免れない。リメイクというより忠実な翻訳だろう。  というわけで物語は昨日の作品…
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映画評「サニー 永遠の仲間たち」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2011年韓国映画 監督カン・ヒョンチョル ネタバレあり ご贔屓広瀬すずが主演する映画なら大概観るので「SUNNY 強い気持ち・強い愛」という作品を鑑賞予定に入れた。ところが、これが韓国映画のリメイクということだったので、例によって例の如く前半大いに笑わせて後半しんみりという泥臭い作りと予想しつつ…
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映画評「MEG ザ・モンスター」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年アメリカ=中国合作映画 監督ジョン・タートルトーブ ネタバレあり 【Yahoo!映画】では中国絡みを理由に低評価している人が圧倒的に多いが、中国が資本に絡もうと中国人が重要な役で出て来ようと余程意図的に政治主張を押し出さない限り当方の評価に影響を及ぼさない。僕が本作に多く☆★を進呈できない…
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映画評「猫は抱くもの」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・犬童一心 ネタバレあり 大山淳子の同名連作短編集の映画化。「グーグーだって猫である」で実績があるせいか、犬童一心が監督に選ばれた。 アイドル・グループの一員だった大石沙織(沢尻エリカ)は現在スーパーのレジ担当をしている。身を棄てて奮闘したものの思ったように人生が進ま…
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映画評「見えない太陽」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年フランス=ドイツ合作映画 監督アンドレ・テシネ ネタバレあり ご無沙汰だったアンドレ・テシネ監督の劇場未公開作品。今年発表された新作で、カトリーヌ・ドヌーヴ主演なので観てみた。 フランス。乗馬場を営む老婦人カトリーヌは、カナダにいる父親と離れて暮らす孫ケイシー・モッテ・クラインを非…
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映画評「プレイス・イン・ザ・ハート」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1984年アメリカ映画 監督ロバート・ベントン ネタバレあり 昨日の作品と関連付けられる作品なのだが、その共通因子は何であるか解る人はかなりの映画通でござる。どちらもロバート・ベントンの脚本作品ということ。但し「俺たちに明日はない」はデーヴィッド・ニューマンとの共作だった。本作は「クレイマー、…
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映画評「俺たちに明日はない」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1967年アメリカ映画 監督アーサー・ペン ネタバレあり 1973年リバイバルの時に映画館で観た。それ以来10年に一度くらいは観ているので今回が4回目か5回目になると思う。それでも細かいところは色々と忘れているもので、結構新鮮な気持ちで楽しめる。しかし、ブログ開始後14年経つ今日まで扱ってい…
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映画評「氷点」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1966年日本映画 監督・山本薩夫 ネタバレあり 1980年代に一度観ているが、今回三浦綾子の小説(原作)を読んだので、併せて再鑑賞することにした。 終戦直後、総合病院を経営する辻口啓造(船越英二)の3歳になる娘ルリ子が、母親・夏枝(若尾文子)が病院の眼科医・村井(成田三樹夫)に迫られてい…
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映画評「search/サーチ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=ロシア合作映画 監督アニーシュ・チャガンティ ネタバレあり ワン・アイデアで成功した作品と言えば「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)を思い浮かべる。「パラノーマル・アクティビティ」はその作品を嚆矢とする全編POV手法を再利用した二番煎じである上に、定点カメラという…
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映画評「累ーかさねー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・佐藤祐市 ネタバレあり 松浦だるまという漫画家のコミックの映画化であるそうだが、作者はちょっとした文芸ファンのようですな。「累」というのは実は日本の怪談の定番で、本作とは直接関係はないものの、明らかに関連性はある。関連性に触れる前に少し梗概をば。 12年前に亡くなっ…
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映画評「体操しようよ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・菊池健雄 ネタバレあり 主人公は38年勤めて定年退職ということだから多分60歳なのだろう。僕は現在ほぼ同世代であるので、シネフィル的な分析をすると特にな~んということない作品と言うべきなのだが、共感したり身に染みるところが多く、★一つがとこ余分に進呈する。同時に、演ずる草…
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映画評「クレイジー・リッチ!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督ジョン・M・チュー ネタバレあり 「クレイジー・リッチ!」という題名なのに、本来“金持ち”の意味などない“セレブ”という単語をわざわざ使って内容を紹介するAllcinema解説者の言葉に対する意識の低さに恐れ入る。TVを見ても一分間に一度くらい正しくないと僕が思う日本語…
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映画評「キートン将軍」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1926年アメリカ映画 監督バスター・キートン、クライド・ブラックマン ネタバレあり Allcinemaにおける本作の上映時間は106分だが、75分が正式であると思う。サイレント映画の上映時間は実際より長く表記されることが多い。アルフレッド・ヒッチコックの作品でもそういう現象が見られる。サイレ…
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映画評「影の軍隊」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1969年フランス=イタリア合作映画 監督ジャン=ピエール・メルヴィル ネタバレあり 個人的に、ジャン=ピエール・メルヴィルの最高傑作はデビュー作「海の沈黙」(1947年)と思い、秀作という以上に好きな作品は「サムライ」(1967年)である。本作は知名度こそ「サムライ」「仁義」(1970年)に劣…
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映画評「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=イギリス合作映画 監督ヴァレリー・ファリス、ジョナサン・デイトン ネタバレあり 二週続いてプロ・テニスのトップ選手の伝記的映画。 1973年。女子No.1選手のビリー・ジーン・キング=キング夫人=(エマ・ワトスン)が、男女の間で8倍もの賞金の差があることに抗議をする。 …
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映画評「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」

☆☆☆★(7点/10点満点中)2018年日本映画 監督・山田洋次ネタバレあり 山田洋次監督のシリーズ第3弾は、前作の時に既に指摘したように成瀬巳喜男の戦前を代表する秀作「妻よ薔薇のやうに」(1935年・鑑賞済)の題名をそのまま戴いている。内容的には殆ど関係ない。(追記)但し、主婦が家を出て夫が迎えに行く設定は成瀬戦後の秀作「めし」(1…
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映画評「ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~」

☆☆★(5点/10点満点中)2017年アメリカ映画 監督スコット・スピアネタバレあり 昨日の「タイヨウのうた」のアメリカ版リメイクである。お話の骨格は大体同じ。 XP(色素性乾皮症)の為に昼間は外に出られず夜になると駅で歌を歌う習慣のある18歳の少女ベラ・ソーンは、幼女時代から窓から見続け好意を寄せていた同じ年の少年パトリック・シュ…
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映画評「タイヨウのうた」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2006年日本映画 監督・小泉徳宏 ネタバレあり 時代劇がアメリカでリメイクされるのは珍しくないが、実に珍しくも日本の難病ものがアメリカでリメイクされたと聞き、急遽オリジナルに相当するこちらを先に観ることにした。実はこのオリジナルにも香港映画「つきせぬ思い」(1993年)という本歌があるそうだ。難…
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映画評「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1984年アメリカ映画 監督ロバート・ゼメキス ネタバレあり 「インディ・ジョーンズ」シリーズの人気に引っ張られて作られた冒険映画である。しかし、以下に触れるように作品の性格は大分違う。 ロマン小説の女性流行作家キャスリーン・ターナーが、コロンビアで宝石狙いのチンピラに拉致された姉に呼…
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映画評「張り込み」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1987年アメリカ映画 監督ジョン・バダム ネタバレあり 日本映画の「張込み」(原作松本清張)のほうがずっと早いが、勿論関係ない。30年ぶりぐらいの再鑑賞。 凶悪犯アイダン・クインが外部の仲間のコンビよろしきを得て脱走に成功し、FBIは昔関係のあった女性マデリーン・ストウの家を訪れると予想…
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映画評「リミット・オブ・アサシン」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年アメリカ=中国=南ア合作映画 監督ブライアン・スムルツ ネタバレあり トランプ政権の影響で中国との合作は暫く減るのではないかと想像するが、それはともかく、面白ければ中国の資本が絡んでも中国人が出て来ても構わない。中国資本が入っても本作はB級的な規模の典型的なジャンル映画である。 レッ…
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