映画評「ヴェノム」

☆☆★(5点/10点満点中)
2018年アメリカ=中国合作映画 監督ルーベン・フライシャー
ネタバレあり

マーヴェル・コミックスの映画化は一定以上の質を保っていることは認めるものの、やはり数の多さが災いして映画ファンとしての僕を飽きさせている。そうなる以前からヒーローものに関し数の多さは有難味を減らすので、避けるべきだと言って来た。そういう気分で観始めこともあり、余り芳しくない結果(印象)に終わる。

他惑星への移住を可能なものにする技術を考えているマッド・サイエンティスト、ドレイク(リア・アーメッド)率いる財団が送った宇宙船が未知の宇宙生物を捕えて帰還するが、墜落して五体の内二体が逃げ出す。
 その財団の不正を調べていた記者エディ・ブロック(トム・ハーディ)はそれが災いして首になり、それに巻き込まれて同じく首になった恋人アン(ミシェル・ウィリアムズ)を失う。内部通報者により財団内に侵入した彼は謎の生物に寄生され、追って来る財団関係者を物凄い能力を発揮して振り切る。
 以降暫く、生物を取り戻そうとする財団の主人公に対する追跡劇が続き、やがてもう一体の生物に寄生されたドレイクと対決することになる。

大体こんな話で、「寄生獣」に似ているという意見が【Yahoo!映画】には多いが、僕は「超人ハルク」の二番煎じと思う。現代版「ジキル博士どハイド氏」であるハルクは変身中の記憶がなく、こちらはバッティングする対話をしながら活動するという違いはあるが、二重の人格とそれに伴う姿の変化という「ジキル博士」以来の特徴は共通する。つまり、作品として一番弱いのは新味のなさである。

また、説明不足を感じさせるところが多く、主人公に取りついたヴェノムと自称する宇宙生物がリーダー的存在に歯向かうほど地球が気に入り主人公が気に入った具体的な理由が示されない、消滅したはずのヴェノムがどういうわけが主人公と一緒にいる・・・といった辺り全く訳が解らない。

主人公が寄生されるまでに本編の半分近い時間を費やすのもまだるっこすぎる。マーヴェルの映画化作品としては、脚本が不出来。

「トップガン」の30うん年ぶりの続編が来年公開されるとか。シリーズ映画が溢れる現状にあっては、嬉しいどころか、うんざりですな。

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