映画評「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2018年アメリカ=中国=フランス=ノルウェー合作映画 監督クリストファー・マッカリー
ネタバレあり

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドになってからの「007」シリーズがどちらかと言えば脚本のひねりで僕を面白がらせているのに対し、このシリーズは特に第3作以降は派手なアクション即ち視覚的な魅力で楽しませてくれる。この第6作は前作の続編的な印象が強い為、つまらなくはないが前回から同じようなことの繰り返しという印象が強く、★一つ分少なめにした。

奪われたプルトニウムの奪還という指令のあったイーサン・ハント(トム・クルーズ)が仲間の命を重んじた為に任務に失敗する。未だにCIAは彼や他のIMFの連中が実は諜報部員の成れの果てであるテロリスト集団“シンジケート”の一員で、彼らの行動も自作自演と疑う。
 そんな中でハントは当人かもしれない別人(?)に成りすまして核装備の仲介役である美人ホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)と接触、逮捕された“シンジケート”の大物ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)を移送中に奪うことでその信用を得ようとし、派手なカー・アクションの末に目的を達成する。
 が、CIAが送って来た監視役ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)が“シンジケート”の一員たる正体を現し、レーンと共に逃げ出し、二つでセットになっている核装備をカシミール地方で爆発させようとする。さて、ハントらは阻止できるか? 

というお話で、前作から引き続きスパイ組織のしがらみに苦しむ美人イルサ(レベッカ・ファーガスン)やハントの元妻ジュリア(ミシェル・モナハン)が絡んできて賑やかすだけでなく、なかなか活躍もしてくれる。

お話としては、“表の顔と裏の顔”を通奏低音とした、狐と狸の化かし合いの様相がずっと続くのだが、それが余りに多すぎて途中から面倒くさくなる。

しかし、旧作群同様、出し惜しみせず見せ場を次々と繰り出すスタイルは相変わらず好感が持てる。中でも延々と続くバイクと自動車のカー・アクションは迫力満点で、どうやって撮影したのかという印象を残すほど。恐らくコンピューター技術を駆使して編集しているのだろうが、当然つぎはぎの感じは全くない。
 が、見せ場の在り方などは旧作からの焼き直しが多く、新味という点で魅力不足を覚えるので、上述したように第4作や第5作より少し低く評価した次第。このシリーズを初めて観るなら相当満足できると思う。

アメリカとイランがきな臭いことになっているが、トランプはお金を掛けるのは嫌いなので、戦争にはならないと踏んでいる。

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