映画評「オーシャンズ8」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2018年アメリカ映画 監督ゲイリー・ロス
ネタバレあり

「オーシャンズ11」シリーズは10年ほど前に終わったが、女性版として復活した。

ヒロインはオーシャンの妹という設定のサンドラ・ブロック(役名デビー)。組んだ画商リチャード・アーミテージにはめられて詐欺罪で臭い飯を食うことになった彼女が仮出所して5年8か月ぶりに娑婆に出、服役中に練った宝石強奪計画を実行するため、相棒ケイト・ブランシェットを筆頭に落ち目デザイナーのヘレナ・ボナム・カーターなど計画達成にふさわしいメンバーを7名を集める。ファッションの祭典“メットガラ”に参加する女優アン・ハサウェイの付ける(に付けさせる)ネックレスを衆人環視の中で盗もうというのである。さて、その首尾は?

という内容で、この手の集団犯罪ものは1960年代に流行ったものだから、どこかクラシックさがあり、その点は男性版でも時に懐かしい感じを覚えたものだ。上映時間が110分と程々で、詰め込みすぎすにスムーズに進行するため退屈せずに楽しめる。3DプリンターなどIT時代ならではのツールが巧く使われているのも面白い。

他方、メンバーが全員女性なので、例によってフェミニズムとポリ・コレの傾向が気になってしまう点がなきにしもあらずなのだが、フェミニズムに関して徹底できているのが却って良い。ヒロインが宝石強奪だけでなく、憎き“男性”アーミテージに対する復讐を成就することでフェミニズムが完遂するのである。監督ゲイリー・ロスが男性である為に主題に拘泥しすぎないのが奏功したのかもしれない。

ポリコレより パリコレが良いと 妻が言い

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この記事へのコメント

zebra
2020年06月28日 08:12
オカピーさん おはようございます。

ツタヤでDVD借りてみましたが オーシャンの妹デビー・・・
あの兄貴にして この妹あり!

泥棒の妹も泥棒。
だいたい兄と妹というのは「サザエさん一家」のカツオとワカメ、

あるいは「北斗の拳」でいう南斗水鳥拳のレイとアイリのように、兄がヤサぐれてたら妹の方は自分なりにちゃんとしてるものだが、ダニーとデビーは揃って盗人という残念な兄妹である。

出所しても 社会貢献なんかこれっぽっちも思っちゃいない、服役期間も犯罪計画をせっせと練っていた。

たしかに面白かったには面白かったけれども、
クルーニーたちの「オーシャンズチーム」と比べると・・・う~ん((+_+))

もちろん 女性ならではの スマートさが手際に出てましたし やたらとお色気にも走らない。そして何より、肝心のここぞという時は心臓にボッと毛が生える(笑い)←ホメてます。

彼女たちに合う偉人の格言もありましたよ~

「美しさは女性の「武器」であり、
装いは「知恵」であり、
謙虚さは「エレガント」である。」
ココ・シャネル
オカピー
2020年06月28日 21:11
zebraさん、こんにちは。

>兄がヤサぐれてたら妹の方は自分なりにちゃんとしてるものだが

そうですねえ。
我が国には、寅さんとさくらという典型があります。

>出所しても 社会貢献なんかこれっぽっちも思っちゃいない

フェミズムの論点から言えば、泥棒も男性と同じにできる、という映画だったのでしょう。しかも、女性の敵のような男性もきちんとやっつけている。その手段が犯罪というのは良いですね。

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